異世界転生した私の話を聞いて貰っていいですか?

白黒にゃんこ

私の話

とりあえず、私の話から始めよう。



私は事故にあった。それは覚えている。

私はオタクだった。それも覚えている。



私の名前は、多分、アイリ・・・だと思う。



それ以外、何も覚えていない。



(どうしたの?)


「いえ、自分の記憶を思い出そうとしていました。」




私に話しかけて来たのは、私を助けてくれる女神様。金髪金眼だし、神様っぽい格好をしているのでそうなのだろう。
この真っ白な空間で、様々な世界の管理をしている。
異世界に私を転生させてくれるそうだ。



(ごめんなさい。こちらの不注意で、貴女の記憶に不具合を起こしてしまって・・・。)



「いえ、気にしてないので大丈夫です。」



どうやら、女神様は私をこの空間に呼び出す際に色々不具合が起きた様だ。
私の記憶の欠落も、その中の一つらしい。


(それじゃあ、本当に能力だけでいいのね?) 


「はい。容姿を変えるのは、両親に申し訳ないので。」


私が女神様に頼んだのは、"異世界で死なない程度"の身体能力の向上である。
死なない程度に生きていければいいや。と思っていたので、容姿に関しては何も頼んでないのだ。


(うーん。今までの子達は容姿にうるさかったんだけど、貴女は違うのね。)


「十人十色。人それぞれ意見は違いますよ。」



(まぁ、お詫びに色々サービスして付けておくから。頑張ってね。) 


「え?」


こうして、私はチート能力持ちで異世界転生する事になったのです。

コメント

  • T・M

    よろしくお願いします!

    1
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