ハルバード使いは異世界を謳歌するそうですよ
8 最悪なる悪魔
「コウヨウさん、あれって!」
「…間違いなく聖木様とトランペッターです。魔法は嘘つかないので」
さっきカンパの魔法であの木と精霊の名前を確認した。だから間違いない。回りからは「なんだ?」と言う声もあれば「聖木様と精霊様の復活だ!」とか言っている人達がいるが、危機感知魔法は相変わらず反応している。
「あの精霊、こっち来てませんか?」
「本当ですね」
トランペッターが一匹こちらによってきた。手に持ったラッパを構えて今にも何かを吹き出しそうだ。やがてトランペッターのラッパが赤く光ったとき、再び危機感知魔法が最高潮まで反応する。
「ヤバい、ワープッ!」
ムラサキさんの手を引きながら一瞬で距離をとる。数秒後俺達が立っていたところから炎が上がった。避難してなければモロに食らってたろうに。
「ムラサキさんは周りの人達に避難命令を!」
「コウヨウさんは!?」
「…あいつら止めてきます」
「いや、それは危険すぎますよ!」
「では、先に避難命令をお願いします。それが終わったら手伝ってください」
「…わかりました」
少々渋りながらもムラサキさんは他の人の避難を手伝いにいった。
「さて、じゃあ一匹ずつ消していきますかっと。ドリルウィングスピャアー」
さっきよってきたトランペッターに上級魔法を当てる。トランペッターは少し体制を崩しているがまだ生きている。
「FUAAAAAAAA!!」
トランペッターは怒ったかのかは知らないがラッパを勢い良く吹いた。すると、追加で三匹こっちに向かってきた。
「面倒くさいことするなぁ。クライマックスレイン、コネクトフリーズ アイシクルレイン」
突如空から雨…いや、氷の塊が降ってくる。クライマックスレインで降らせた雨をフリーズで凍らせた広範囲攻撃だ。体制を崩したらほぼ直撃してやられる。案の定、こっちに来た三匹は倒せたが。残りはあと五体。アイシクルレインを連発すればどうにかなるが、周りへの被害を考えるとやめといた方がいい。
「じゃあ直接斬るか」
アイシクルレインはまだ少しだけ続いている。落ちてくる氷の塊を踏み台にしてどんどん昇っていく。ハルバードの間合いに入ったトランペッターに向かってハルバードを振り下ろす。ハルバードはトランペッターの体を斬り裂…かずにすり抜けた。
「え?」
トランペッターがこちらに向く。目の前のトランペッターは一瞬にやっとしたかと思うとラッパを構えた。まさかあの爆発攻撃か?なんて考えてると
「ライトショット!」
ムラサキさんが救援に来てくれた。ムラサキさんが放った一撃はトランペッターを少し吹き飛ばした。この隙を見逃さない。
「お前も消してやるよ。ドリルウィングスピャアー」
すぐさま風属性魔法を叩き込む。今度はしっかりダメージがはいった。そのままワープで地上に戻る。
「助かりました」
「まったく、亡霊タイプに物理攻撃しようとしてるの見たときはびっくりしましたよ」
「物理効かないですか?」
「当たり前じゃないですか」
まじか。今のはムラサキさんがいなかったら死んでたな。それよりも物理が効かないとは…物理が効けばハルバードで倒せるのに。いや、物理が効かないってことは裏を返せば魔法は効くんだよな?
「ムラサキさん、今私がここにいることの証明って効きます?」
「おそらく効きますが私ではあそこまで飛距離がない…ってコウヨウさん使えたんでしたね」
「まぁ効くならいいです。さくっと仕上げましょう」
残りは四体。アームコピーは…三十でいいかな?
「ムラサキさん、少し離れててください」
ムラサキさんを下がらせてアームコピーとポルガイスターのコンボで用意を整える。ハルバードを握りしめる手に力を入れて叫ぶ。
「今私がここにいることの証明っ!」
叫ぶと同時にハルバードの刃が魔力を纏って飛んでいく。三十もの刃はトランペッターを次々と斬り裂いていった。そして全ての刃が戻ってきたとき、そこには聖木様と青空が広がっていた。
「終わったんでしょうか?」
「ええ。たぶん終わって…」
一息つこうとしたその時、
「FUAAAAAAAA !」
「…ないですね」
もう一体、木に隠れていた最後のトランペッターが出てきた。だがサイズが違う。やけに大きいのだ。アフリカ象三体くらいの大きさはある。
「FUAAAAAAAA !」
最後の一体は今も叫んでいる。危機感知も少しだけ反応している。
「一応チェックしておくか。サーチ 対象:トランペッター」
…反応ゼロ。おかしいな。確かに目の前にはトランペッターがいるのに。もしかして別もんか?
「サーチ 対象:浮遊する魔物、もしくは精霊」
ピコンッ!と反応する。今更だがサーチの魔法は相手の名前もわかるらしい。で、あいつの名前だがトランペッターではなかった。
相手の名前、それは…
Unknown
「…間違いなく聖木様とトランペッターです。魔法は嘘つかないので」
さっきカンパの魔法であの木と精霊の名前を確認した。だから間違いない。回りからは「なんだ?」と言う声もあれば「聖木様と精霊様の復活だ!」とか言っている人達がいるが、危機感知魔法は相変わらず反応している。
「あの精霊、こっち来てませんか?」
「本当ですね」
トランペッターが一匹こちらによってきた。手に持ったラッパを構えて今にも何かを吹き出しそうだ。やがてトランペッターのラッパが赤く光ったとき、再び危機感知魔法が最高潮まで反応する。
「ヤバい、ワープッ!」
ムラサキさんの手を引きながら一瞬で距離をとる。数秒後俺達が立っていたところから炎が上がった。避難してなければモロに食らってたろうに。
「ムラサキさんは周りの人達に避難命令を!」
「コウヨウさんは!?」
「…あいつら止めてきます」
「いや、それは危険すぎますよ!」
「では、先に避難命令をお願いします。それが終わったら手伝ってください」
「…わかりました」
少々渋りながらもムラサキさんは他の人の避難を手伝いにいった。
「さて、じゃあ一匹ずつ消していきますかっと。ドリルウィングスピャアー」
さっきよってきたトランペッターに上級魔法を当てる。トランペッターは少し体制を崩しているがまだ生きている。
「FUAAAAAAAA!!」
トランペッターは怒ったかのかは知らないがラッパを勢い良く吹いた。すると、追加で三匹こっちに向かってきた。
「面倒くさいことするなぁ。クライマックスレイン、コネクトフリーズ アイシクルレイン」
突如空から雨…いや、氷の塊が降ってくる。クライマックスレインで降らせた雨をフリーズで凍らせた広範囲攻撃だ。体制を崩したらほぼ直撃してやられる。案の定、こっちに来た三匹は倒せたが。残りはあと五体。アイシクルレインを連発すればどうにかなるが、周りへの被害を考えるとやめといた方がいい。
「じゃあ直接斬るか」
アイシクルレインはまだ少しだけ続いている。落ちてくる氷の塊を踏み台にしてどんどん昇っていく。ハルバードの間合いに入ったトランペッターに向かってハルバードを振り下ろす。ハルバードはトランペッターの体を斬り裂…かずにすり抜けた。
「え?」
トランペッターがこちらに向く。目の前のトランペッターは一瞬にやっとしたかと思うとラッパを構えた。まさかあの爆発攻撃か?なんて考えてると
「ライトショット!」
ムラサキさんが救援に来てくれた。ムラサキさんが放った一撃はトランペッターを少し吹き飛ばした。この隙を見逃さない。
「お前も消してやるよ。ドリルウィングスピャアー」
すぐさま風属性魔法を叩き込む。今度はしっかりダメージがはいった。そのままワープで地上に戻る。
「助かりました」
「まったく、亡霊タイプに物理攻撃しようとしてるの見たときはびっくりしましたよ」
「物理効かないですか?」
「当たり前じゃないですか」
まじか。今のはムラサキさんがいなかったら死んでたな。それよりも物理が効かないとは…物理が効けばハルバードで倒せるのに。いや、物理が効かないってことは裏を返せば魔法は効くんだよな?
「ムラサキさん、今私がここにいることの証明って効きます?」
「おそらく効きますが私ではあそこまで飛距離がない…ってコウヨウさん使えたんでしたね」
「まぁ効くならいいです。さくっと仕上げましょう」
残りは四体。アームコピーは…三十でいいかな?
「ムラサキさん、少し離れててください」
ムラサキさんを下がらせてアームコピーとポルガイスターのコンボで用意を整える。ハルバードを握りしめる手に力を入れて叫ぶ。
「今私がここにいることの証明っ!」
叫ぶと同時にハルバードの刃が魔力を纏って飛んでいく。三十もの刃はトランペッターを次々と斬り裂いていった。そして全ての刃が戻ってきたとき、そこには聖木様と青空が広がっていた。
「終わったんでしょうか?」
「ええ。たぶん終わって…」
一息つこうとしたその時、
「FUAAAAAAAA !」
「…ないですね」
もう一体、木に隠れていた最後のトランペッターが出てきた。だがサイズが違う。やけに大きいのだ。アフリカ象三体くらいの大きさはある。
「FUAAAAAAAA !」
最後の一体は今も叫んでいる。危機感知も少しだけ反応している。
「一応チェックしておくか。サーチ 対象:トランペッター」
…反応ゼロ。おかしいな。確かに目の前にはトランペッターがいるのに。もしかして別もんか?
「サーチ 対象:浮遊する魔物、もしくは精霊」
ピコンッ!と反応する。今更だがサーチの魔法は相手の名前もわかるらしい。で、あいつの名前だがトランペッターではなかった。
相手の名前、それは…
Unknown
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