目覚めると何故か異世界に!

味噌ラーメン

第39話 孤高の冒険者と姫騎士

セブンスから出発してから暫く経つが、、、

「気まずい、、、」

アスタロテという少女は非常に無口だ、これまでの道中は終始無言

「なあ、あんた剣を扱うのか?」

「はい、私の家は騎士の家系ですから私も剣の心得はあります」

のように、非常にそっけなく会話が発展しない

「そうか、ならもしもの自体でも自分で対処できるんだな?」

「はい、ですが護衛として一応貴方を雇っているので仕事はしてくださいね」

「ああ、給料分は働かせてもらうさ」

なるほどな、俺はあくまでも保険てことかな

「止まれアスタロテ!」

「な、なんですか!」

アスタロテを背に庇い前に出る

「た、助けてくれ、、」

目の前に現れたのは冒険者らしき男

「どうした!何があった!?」

「オ、オークが出たんだ!俺たちは商人の護衛で来てたんだが、、俺の仲間が、、」

「わかったから喋るな、すぐに治療を!」

「た、頼む、、仲間を、、助けてくれ、、」

目の前の男は既に事切れていた

「くそ!」

「シュウさん、彼らの救出をお願いします」

アスタロテが言う

「いいのかよ、俺はお前の護衛だぞ?」

「騎士としてその方の願いを叶える義務があります」

その瞳は真っすぐで曇りのないものだった

「わかった、行くぞ!」

「はい!」




商人の馬車近くの冒険者と商人

「お、お前達!護衛なのだから私を守るんだ!」

「わかってるが!オークがこんなに!」

一人また一人と殺されていく冒険者達

「俺が最後の一人かよ、、皆すまない」

グオオオオオオオオオオオオオオ

「がああああ!!!」

オークの一撃をまともに食らう冒険者

「ここまでか、、、、ご、めん、、」

ゴオオオオオオ

その瞬間オークの腕が切り落とされた





目の前に見えるオークが冒険者を殺そうとしている

「間に合え!」

瞬間的にオークの腕を飛ばす

「死ね」

まずは一つ

「シュウさん!後ろにもう一体います!」

「見えている!遅え!」

二体目の首を飛ばしオークを殲滅する

「冒険者の方ですね!大丈夫ですか!?」

「あ、あんた、達は?」

「貴方の仲間が助けを求めてきました、大丈夫オークはもう倒しました」

既にオークは彼が殲滅した、ですがこの傷では

「アスタロテ!そいつは!」

「あ、ありが、とう、、」

「くそ、間に合わなかったのか」

冒険者は感謝を告げ眠るように死んだ

「彼らは最後まで勇敢に戦いました、その魂が安らかに眠らんことを」

まるで戦乙女のようだと思った

「お、お前達!助かったぞ!こいつら高い金を払ったのに使えん!」

「てめえ、こいつらは命を懸けててめえを守ったんだぞ!」

その時商人の男をアスタロテが平手打ちをする

「あなたにこの方達を侮辱する権利はありません、恥を知りなさい!」

「なんだ!小娘の分際で!!!」

その瞬間首元に刀が当てられる

「おっと、そいつに手を出すなら護衛としててめえを斬ることになるぞ」

「お、おぼえておけー!」

走り去る商人の男

「シュウさんありがとうございました」

「護衛として当然だろう」

俺個人もムカついていたしね

「いえ、私の我が儘に付き合っていただいて」

「依頼主の意向に従うのも冒険者だしなそれに、お前が反対しても勝手にやってた」

「ふふ、あなたはランスロットさんが言っていた通りの人なんですね」

「あ、ああ、アイツに何を聞いたかは知らんが俺は俺だ」

あいつの笑った顔初めて見たな

「お前笑っていたほうがいいぞ」

そういって、頭を撫でる

「な!こ、子供扱いしないで下さい!」

「すまんな、さあ先を急ごうまだまだ先なんだろ」

「ええ、行きますよ!」

照れたように歩き出すアスタルテ

「はいはい、お姫様」

二人の旅は始まったばかりだ

END


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