目覚めると何故か異世界に!

味噌ラーメン

第33話 鉄の騎士

「シュウ、あなた冒険者狩りに勝てるあてはあるの?」

至極当然の疑問だ

「ああ、俺一人では勝つのは難しいだろうな、、」

実際に戦った俺が一番わかっていることだ

「だったら、シュー君どうするつもりなの?」

シェリーが心配そうに聞いてくる

「一人でだめなら、二人で戦えばいいのさ」

そう、俺だけでは勝てなくても、、、あいつとなら

「それって、、」

エルザは気が付いたようだな

「二人でって、、誰と?」

「彼は、あなたに力を貸してくれるの?」

エルザの疑問はもっともだ、でもそれしか手はない

「ああ、海に手を借りる」

「でも、、海さんはあれ以来シュー君とは、、、」

悲しそうな顔でシェリーが言う

「わかってる、だからこれから行ってくる」

そう、俺とアイツは親友なんだから、、、


「カイさん、シュウの旦那が目を覚ましたらしいですぜ」

スコットが報告をしてくる

「ほー、そうなのか」

興味なさそうに相槌を返す海

「カイさんは冷たいですね~、友達なんでしょう?」

海を茶化すスコット

「黙れお前には関係ないだろう、それで?本題はなんだ?」

苛立ちながらスコットに当たる海

「それがですね~、旦那が会いに来てるんですよあなたに」

「今すぐ追い返せ、話すことはない」

まるで興味が無いように返す海

「つれないな、海」

ふと、懐かしい声がした



「つれないな、海」

俺はあえて、昔と同じように親友に声をかけた

「集、、、」

うわ~メチャクチャにらんでるよこいつ、、

「すまないなスコット、勝手に入ってきて」

案内をしてくれたのに、勝手に入ってきたことをスコットに謝る

「いいっすよ、旦那」

まったく、気のいいやつだ

「なんのようだ、冒険者風情が」

さて、こいつにどう話したものかな

「ちょっと、そんな態度はよくないとおもいます!」

ついてきていた、シェリーが海に言う

「ふん、女連れとは良い身分だな?」

「まあ、そういうなよ今回はお前と話がしたくて来たんだ」

話だけですめばいいがな、、、

「お前なんかと話すことはない、今すぐ帰れ」

まあ、当然の反応だろうな、、、

「なら、決闘で決着ってのはどうっすか?」

スコットが急に提案をしてくる

「ちょっと!シュー君は怪我がまだ治りきってないんですよ!無理させるなんて!」

シェリーが凄い剣幕でスコットに詰め寄る

「良いだろう、決闘で負ければ俺はお前の話を聞いてやる」

海は決闘に乗ってくるようだ

「いいぜ、なら俺が負けたらどうする?」

「お前が負ければ、俺の手で殺させろ」

この場の空気が凍り付くのを感じる

「そんな、、、」

「カイさん、それはいくらなんでも、、、」

そうか、それがお前の望みなんだな海、、、

「わかった、でも俺が勝てば話を聞いてもらうからな」

「ちょっとシュー君!!」

すまないなシェリー、だが俺はこの機会を逃せば二度とこいつと向き合えない

「いい度胸だな?俺に勝てるつもりか?」

「ああ、絶対に勝つ」

お互いに譲れない物のために集と海は戦う

END












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