勇者であり魔王である
第6話 絶世の美女 勇者
さて、王都に着いた。街並みは中世ヨーロッパみたいな感じだ。しかし完全に俺は迷子だ。いや、だから何で...というかそもそも村長に王都に行けば良いと言われて来たけど
だからどうした!王都に行けば何かがあるんじゃないのかよ!そんな根本的なことに何故気づかなかったんだ俺!
と不満を募らせながら歩いていると、人にぶつかった。それは絶世の美女というべきほどの存在だ。髪は金色で誰もがひれ伏す位の輝きだった。しかしその顔には似合わない位の白き鎧を羽織っていた。だから、謝ろうとした瞬間!
「おい、貴様ウル様を殺そうとしただろ!」
絶世の美女とは別人の女騎士に剣先を向けられ言われた。
「こら、レイナそんな勝手なことしないで!」
「ですが、ウル様今の時代魔族は人間に化けている奴も居ります。そんな時代だからこそ、ここは魔族に舐められないようしなければなりません。仮にもあなたはこの世界でたった一人の現勇者です。」
「レイナ、あなたはこの人が魔族に見えますか?」
「ですが!...分かりました。しかし、魔族でないならば血液採取をして確認しても構いませんね。おい、貴様魔族かどうか確認するために、血液採取しても構わんな!」
何が何だか分からない、いきなり女騎士さんに剣を向けられ、いきなり殺人未遂の容疑者扱いされ、さらには血液採取?をさせろと言ってきた。
「なぁ、もしここで断ったらどうなる?」
分かっていても、
つい聞いてしまう俺。
「その場合は魔族とみなし、ここで処刑だ!!」
「やる、やるからマジで!!だからその剣をしまってくれ!」
女騎士の剣先は空に向けられ、今でもその剣を振り落とす気でいる。
「よかろう、手を出せ。」
そう言われて手を出すと掌に針らしきもので刺され、血が出た。正直、痛いがそれが顔に出ないようににこやかな笑顔を振る舞った。そして女騎士は俺の血を筒らしきものに入れ、紙を取り出し、紙に血を垂らして落とした。「ふむ。」と言い安堵な顔で
「すまなかった、先程の無礼を詫びよう。」
体を30度曲げ、謝った。
「本当にごめんなさい、私からも謝るわ。」
絶世の美女も謝った。別に悪気はなかったならいいが。それより気になるのは
「あんた、命でも狙われているのか?」
「....!!」
絶世の美女ではない、女騎士は口をポカーンと開けながら驚いた。そして口を動かして言った。
「まさか、お前!ウル様を知らないのか?」
えっ、ウル様...ああ、思い出した確か今この世界でたった一人の現勇者だったな。
「知っているよ、だけど命を狙われている理由にはならないだろ」
「馬鹿か、お前。現勇者はいつでも魔物や魔族、魔王に狙われているんだぞ!」
ああ、そうか。
「すまん!」
「分かれば良いんだ、しかし見たところによるとお前は旅人か?」
「ああ、旅人だ。」
「しかしそんなに旅が出来る強さがあるには見えんな。ステータスはどのくらいだ?」
この世界ステータスなんかあるの!!えっ、何それどうやったら見えるの!
「いや...そのステータスの見方が分からない」
「ステータスの見方?何を言っているんだお前は。そんなのギルドに行って見てくればよいだろう。まさかお前!!」
もしかして、異世界人ってバレた!!
「田舎の者か!なるほど、それならあり得るな。うむ、私がギルドまで連れて行こう。ウル様申し訳ございませんが、お先にお戻りになられて下さい。」
よかった。バレてない異世界人であることを。
「私もついて行きます。レイナあなただけではまた、迷惑をかけるかもしれませんから。」
「ですがウル様...分かりました。」
「私もご一緒してよろしいですか?えぇーと、名前は?」
「金...じゃなくてナツそれが俺の名前だ。」
「ではナツさんご一緒してもよろしいですか?」
「ああ、もちろんだ。」
こうして俺たちはギルドに向かった。
だからどうした!王都に行けば何かがあるんじゃないのかよ!そんな根本的なことに何故気づかなかったんだ俺!
と不満を募らせながら歩いていると、人にぶつかった。それは絶世の美女というべきほどの存在だ。髪は金色で誰もがひれ伏す位の輝きだった。しかしその顔には似合わない位の白き鎧を羽織っていた。だから、謝ろうとした瞬間!
「おい、貴様ウル様を殺そうとしただろ!」
絶世の美女とは別人の女騎士に剣先を向けられ言われた。
「こら、レイナそんな勝手なことしないで!」
「ですが、ウル様今の時代魔族は人間に化けている奴も居ります。そんな時代だからこそ、ここは魔族に舐められないようしなければなりません。仮にもあなたはこの世界でたった一人の現勇者です。」
「レイナ、あなたはこの人が魔族に見えますか?」
「ですが!...分かりました。しかし、魔族でないならば血液採取をして確認しても構いませんね。おい、貴様魔族かどうか確認するために、血液採取しても構わんな!」
何が何だか分からない、いきなり女騎士さんに剣を向けられ、いきなり殺人未遂の容疑者扱いされ、さらには血液採取?をさせろと言ってきた。
「なぁ、もしここで断ったらどうなる?」
分かっていても、
つい聞いてしまう俺。
「その場合は魔族とみなし、ここで処刑だ!!」
「やる、やるからマジで!!だからその剣をしまってくれ!」
女騎士の剣先は空に向けられ、今でもその剣を振り落とす気でいる。
「よかろう、手を出せ。」
そう言われて手を出すと掌に針らしきもので刺され、血が出た。正直、痛いがそれが顔に出ないようににこやかな笑顔を振る舞った。そして女騎士は俺の血を筒らしきものに入れ、紙を取り出し、紙に血を垂らして落とした。「ふむ。」と言い安堵な顔で
「すまなかった、先程の無礼を詫びよう。」
体を30度曲げ、謝った。
「本当にごめんなさい、私からも謝るわ。」
絶世の美女も謝った。別に悪気はなかったならいいが。それより気になるのは
「あんた、命でも狙われているのか?」
「....!!」
絶世の美女ではない、女騎士は口をポカーンと開けながら驚いた。そして口を動かして言った。
「まさか、お前!ウル様を知らないのか?」
えっ、ウル様...ああ、思い出した確か今この世界でたった一人の現勇者だったな。
「知っているよ、だけど命を狙われている理由にはならないだろ」
「馬鹿か、お前。現勇者はいつでも魔物や魔族、魔王に狙われているんだぞ!」
ああ、そうか。
「すまん!」
「分かれば良いんだ、しかし見たところによるとお前は旅人か?」
「ああ、旅人だ。」
「しかしそんなに旅が出来る強さがあるには見えんな。ステータスはどのくらいだ?」
この世界ステータスなんかあるの!!えっ、何それどうやったら見えるの!
「いや...そのステータスの見方が分からない」
「ステータスの見方?何を言っているんだお前は。そんなのギルドに行って見てくればよいだろう。まさかお前!!」
もしかして、異世界人ってバレた!!
「田舎の者か!なるほど、それならあり得るな。うむ、私がギルドまで連れて行こう。ウル様申し訳ございませんが、お先にお戻りになられて下さい。」
よかった。バレてない異世界人であることを。
「私もついて行きます。レイナあなただけではまた、迷惑をかけるかもしれませんから。」
「ですがウル様...分かりました。」
「私もご一緒してよろしいですか?えぇーと、名前は?」
「金...じゃなくてナツそれが俺の名前だ。」
「ではナツさんご一緒してもよろしいですか?」
「ああ、もちろんだ。」
こうして俺たちはギルドに向かった。
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