魂をもやして

瑠璃姫

3.

そうして今日、武士達の来る日がやってきた。


武士達から伝書鳩がきて、もうすぐ着くとの連絡が来たのだ。


玄関で出迎える住職の隣で、私も待っていた。


少しすると、異様な雰囲気をした4人組がこっちに向かって来た。


「お待ちしておりました!そなた達が派遣してくれた武士でございますな?」


「はい。そうでございます。」


清楚な感じの女性がそう答えた。男性2名と女性2名だ。


「私は梛木(なぎ)と申します。」


といって、その女性は自己紹介を始めた。


もう1人の幼さが残ってる女性の方が芙香(ふうか)。そして明らかにぶっきらぼうな感じがする方が雅久(がく)、真面目そうな方が匠真らしい。


「これからお世話になるよ。」


と匠真。もう1人の方はというと。


「……ふん。」


………という事らしい。苦手だこの人。


「わしはこの寺の住職で、達央(たつひさ)と申す。ほれ挨拶をなさい。」


「巫女の楓です。よろしくお願いします。」


と言って頭を下げた。

 
「よろしくね!」


と芙香。中に入り部屋の案内を始めた。



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