ファルダーミール -明日の世界-

ほむほむ

No/5

「わからないのかよ」
 そんなことを思っていると、不気味に地面が輝きだした。
「なあ、西城。これ、ヤバくないか?」
「カヤト......ヤバいね!」
「逃げろ~~!!」
「言われなくても!!」
 西城とカヤトは魔法陣が輝いている範囲から急いで抜け出した。
 魔法は輝きを強め、多重、複雑、幾何学的に重なり合い、辺り覆っていく。
 魔法陣の輝きが薄まり、そこには傘地蔵のような服装をした7人の人?のようなものたちがが立っていた。
「西城!?結界を張れ!!」
 「わかった!!」
 カヤトは傘地蔵のような服装をした者を見た瞬間、西城に結界を張るように言うが寸前のところで逃げられる。
 
 ニヤリ......と傘地蔵のような服装をした者たちは笑うと、その場から消えた。

「逃げられたな」
「どうするカヤト」
 どうしたものか、あいつらがどのような悪さをするかわからない以上、野放しにはできない。
 しかし、あいつらがどのような妖怪かもわからない。
 どうしたものか......。
「とにかくいったん家に帰ろう」
 カヤトはズボンのポケット手を突っ込み、寺を後にする。
 カヤトの後ろについていく西城。

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