家に聖剣と魔剣がありました

天獄ノ駄天使

第2話 異世界来ました!


「ってあれ?あー、そういえば俺、気絶してたのか。剣が光って、それで・・・って、え??」

気絶から覚め、周りを見回したら、ここはあの倉庫ではなかった。そして手にはあの黒と白の剣。
てか絶対この剣のせいだよな。あのとき光ってたし。

「ってかここどこ?」

なんで目が覚めたら草原にいるんだよ。よく見れば、奥に町のようなものがあるので、そこを目指して行こう!と思っていたら、後ろを見てみると

「ブギィィィ」

コボルトがいた。なんでだよ!ここは地球じゃないのか!てかどうすんだよ!と思っていたら手に持っていた、剣が見えた。
もしかしたらこれで倒せるのか?

「よし!やってやらぁー!」

「ふっ!」

っと走ったらめちゃ速かった。少し力を入れただけで一秒に五十メートルくらい進んでいた。

「えぇぇーー!?なんでこんなに速いの?!」

だかすぐにコボルトとのところまで近寄り、黒いほうの剣で切りかかる。
コボルトは、速すぎて見えなかったのか、防御は出来ていない。

「ギエェェェ?!!!!」

コボルトは断末魔をあげ、死んでいった。

「ふぅー、なんとか倒せたな。」

そう思って、一息ついていると、

     【コボルトの肉と銀貨1枚入手しました 】

というものが急に目の前に現れた。

「まるでゲームの世界だな。もしかして異世界とか?」

剣に足の速さにコボルトに、・・・・・・ありえるな。

「まあ、あの街に着いたら解るだろ。あそこまで約二㎞くらいか?全力疾走で行きますか!」

さっき、足の早さを実感したので、全力疾走で走ってみることにした。
そして────



「四十秒で着いた。それにしても速すぎだろ!!」

自分の足の速さに驚きつつも、街?の門に行ってみた。

そこには二人の騎士?兵士?がいた。

「あの、この門を通りたいんですけど。」

「お前は冒険者の証か商人証を持っているか?」

当然気が付いたら草原にいたので持っていない。てか日本語通じるんだ。

「いえ、持っていません。」

「ならば銀貨1枚で通れる。持っているか?」

あっ、そういえばコボルトを倒したときに銀貨1枚ゲットしたな。

「持っています。」

銀貨を騎士?兵士?門番?に手渡し、門をくぐり抜ける。
門の中はなかなかいい街だった。
レンガ造りの家、沢山の人達、食べ物のいい匂い、なんかグッとくるものがある。

「でも今日泊まるところがないからなー。宿屋がどこにあるか聞いてみるか。」

そう思いなから歩いていると奥から声がした。

「おい!お前!どこ見て歩いてんだよゴラァァァ?」

「キャァッ!」

いかにも不良って感じの男が二人、一人の女の子を囲んでいるようだった。
関わるのが嫌なので横を歩いていると

「何見てんだアァァ?」

俺に言ったのか。てか見てねえよ。あんまり関わりたくないな…

「おい!何無視してんだよ!」

と腕を掴んできた。
本当にそういうのやめてほしい。
ふっ  と腕を振りほどくと男が十メートルぐらいぶっ飛んでいった。

「なにしてくれとんじゃゴラァァァ!」

いやいや先に腕掴んだのあんただろ。
そんな理不尽な。
てか少し腕振りほどいただけだよな…なんでこんなにデカイ男かぶっ飛んでいくんだ?
試しにちょっと殴ってみるか。
まあ勘違いだったらそのときはそのときで。

「あの……はっ!」

殴った瞬間、男がぶっ飛んでいった。
やはり勘違いではなかったようだ。

「お、おい!…て、てめぇ!」

と殴りかかってくるが殴り返す。

「なんだこいつ!バケモンだ!うわぁぁぁ!」

あ、逃げて行きやがった。

「あの、すいません」

誰かからか声をかけられた。ああ、さっきの奴につるまれてた女の人か。てかめっちゃかわいい。

「さっきはありがとうございました。もしよかったらなんですけど、何かお礼をさしてくれませんか?」

おっ、ちょうど宿屋を探していたので、それについて聞いてみる。

「じゃあさ、ここらへんにある、宿屋知ってる?」

「あっあっあの私のお母さんが宿屋を経営しているので、もしそこでんければ。」 

「えっ、本当?じゃあ、紹介してもらってもいい?。」

「はい。えと、私の名前はイリアっていいます。よろしくお願いします。」

イリアって言うのか。やっぱり俺も名乗った方がいいのかな?

「俺は蒼汰。こちらこそよろしく!」

「では宿屋のほうに行きますね。」

俺は案内されるがままについて行き。そして一件の立派な、それはもう立派な城に着いたのでした。

「つきました。」

「えぇぇーっと、ここはどこかな?」

「宿屋は嘘です。私、実はここ王都の王の娘なのです。」

うわー。俺、王様の娘にめっちゃタメ口きいちゃったよ。

「てか、何故嘘ついたの?」

「私、あまり城から出たことがなくて、でも!せっかく助けてもらったのにお礼が出来ないのは嫌なので。けど、家に帰る道は知っていたので、とりあえず王城に泊めようかなと。
さすがにあんなところで恩人を置いてけぼりなわけにはいきませんし。」

いやいやいやいや、てかもうイリア城入ってるし。もう行くしかないか。

「父上!ただいま戻りました!」

「おぉ!、イリアか。どうだった?」

「いや、少しトラブルに巻き込まれてしまって…ですが、この男性にセーマさんに助けてもらいました!」

「おぉ!、我が娘、イリアを助けてくれてありがとう!君がソータと言うものかね?」

「あ、はい。」

「それでですね、ソータさん、宿がなくて困っているみたいなんです。だからこの城に住ませてあげたいんですが。」

「おぉ、もちろんいいとも。」

「ありがとうございます!」

俺が全く話に入っていないな。てか笑顔可愛すぎだなーもう。

「ソータさんはいいですか?もしかして迷惑でしたか?余計なお世話ですか?」

イリアが涙目になりながら聞いてくる。元から断わるつもりはなかったけど、こんなに涙目じゃ断れないじゃないか。

「もちろん泊まるのはいいんだが、本当にいいのか?」

「はい!おとうs、父上に許可を貰っています。なので住みましょう!一緒に!」

また国王をお父さんと呼びかけたのを訂正したのは何故だろう?なんかあるのかな?まあそこはいいとして。

「なら、お言葉に甘えさせてもらって、よろしくお願いします!」

「では部屋を案内しますね!」

そしてイリアについて行く。廊下も流石王城で、広いし、カーペットとかもそれはもう豪華だった。壁の絵画や壺、すぐに金持ちだなー、とわかる廊下だった。

「あの、ソータさんってレベルは、いくつなんですか?あの男達を一撃で仕留めるなんて、かなりの高レベルですよね!」

レベル?この世界にはレベルっていう概念があるのか。まんまゲームだな。だったらもしかしてステータスなんかもあるのかな?

「あ、レベルなんてあるんだな。」

「えぇぇぇ!そんなことまで知らないんですかー。」 

「どうやって開くんだ?」

「心の中で《ステータス》って感じですね。」

「おぉっ!」

するとイリアから半透明?の板みたいなのが出てきた。


─────────────────────

《イリア・レーテ・クロスフォード》 

Lv:28 性:女 年齢:15
職業:なし
装備:ユニコーンの角杖
筋力:15
体力:16
耐性:10
敏捷:18
魔力:100
耐魔:100
従魔:なし
スキル:看破
固有スキル:聖霊結界
加護:ユニコーンの加護
────────────────────


「ちなみにこれは相手に見えないようにも出来るますよ。」

ステータスなんか隠して意味あんのか?

「まずは上からレベル、レベルは高ければ自分の強さの象徴になります。例えば、冒険者のときにレベルが高い冒険者ほど、頼りにされパーティーに誘われることも多いです。
まあ・・・性別と年齢は言うまでもないでしょう。」

イリアって15歳だったんだな。

「次に、筋力から耐魔までが基礎能力と言います。その基礎能力ですが、数値が高ければ高いほど強い、という事です。
次に従魔ですが、騎士に使われることが多い騎馬とかが従魔ではなく、魔物を飼い慣らすしたり・・・・・・色々あるんですがまた今度、本当に沢山あるので。」

「ほうほう。そしてそして?」

「最後にスキルですね。これは自分の持っている能力や武器に付いている能力などいろいろありますね。その中でも固有スキル、まあユニークスキルですね。それを持っている人は、ごく稀ですがいますね。」

ならユニークスキルを持っていたら勝ち組だなー。持っているやつ凄いなー。

「じゃ、やってみますか!」

では、《ステータス》。


─────────────────────

《一ノ瀬 蒼汰》

Lv:9999   性:男  年齢:16
職業:なし
装備:聖剣・魔剣
筋力:100000000
体力:100000000
耐性:100000000
敏捷:100000000
魔力:100000000
耐魔:100000000
従魔:なし
スキル:聖剣の加護・魔剣の加護・全魔法使用可能・未来予言・隠蔽・看破
固有スキル:限界突破・魔法作成・武器作成・時間停止・■■■■・■■■■■■■
─────────────────────


・・・・・・・・・・・・・・・いやいやいや、やばいやばい。なんだよこのステータス。まずレベル!9999ってなんだよ!ほかも1億だし!イリアにちょっと色々聞いてみるか。さっきステータスなんて隠して意味あんのかとか言ってたけど隠す必要がありそうだな。

「えと、この世界の平均のレベルとかっていくつなんだ?」

「そうですねー、10から50くらいですかねー。強い人で100、200くらい?」

うん!普通に超えちゃってる!これはちょっとやべー。
てかこの剣、聖剣と魔剣だったのか。なんかオーラとかが違うよな。

「で、どうでした?レベル?」

言えねぇぇぇぇぇよ。どう言えばいいの?正直に9999でしたー、とでも言えばいのか!?

「え、えとねー、ま、まあなかなか高かったよ。」

「そうでしたか。まあソータさんのことです90くらいは確実に越えていることでしょう」

いやまあその百倍以上あるんだけどね。

「まあ人には知られたくないことなどの一つ二つあることでしょう。あまり詮索はしません」

いい感じにイリアが聞かないでいてくれた。ありがとうイリア。

「ところで、せめて固有スキルはありましたか?」

んー、固有スキルがあるかないかだけは言ってもいいだろう。イリアもあるようだしな。
まあ流石に数とかは言えないけどさ。

「ああ、あったよ」

「本当ですか?!どんな固有スキルなんですか?」

く、食いついてきたー。一つくらいは言ってもいいとは思うがどれもヤバいんだよなー。しかもわからないのが二つあるし。一番ましそうなのを。

「えっとなー、限界突破ってのがあったな」

「それはどのようなスキルで?」

性能か…どうやって見るんだ?聞いてみるか。

「どうやったら見られるんだ?」

「ステータスを開きながら、そのスキル名を唱えれば出てきます」

ほう。では《ステータス》からの《限界突破》


─────────────────────

《限界突破》
レベルや基礎能力の限界を超える
(戦闘中にしか発動できない)

─────────────────────


「という内容だったぞ」

「レベルや基礎能力の限界を超えるって、なんかレベルの限界が来ているみたいな言い方ですね」

いやまあそのとうり、恐らくレベルの限界が来ているんだけどな。
と色々話しているうちに部屋についたようだ。

「まあ今日はこのくらいで。ではおやすみなさい。」

「ああ、おやすみ」

その部屋はものすごくいい部屋だった。ベッドもすごくふわふわ。でも全く眠れませんでしたとさ。




コメント

  • 天獄ノ駄天使

    なんか僕のスマホではバクっているのか間が空いていない…なぜだ!

    0
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