ケーキなボクの冒険

丸めがね

その18


「あー、ボクのメガネ!!」
リーフは男のメガネを指さす。
「これ?これですか?これはそこのスカーレットから貰ったものなのですが・・・。」
綺麗な銀髪の男が答えた。穏やかな声だった。 

「そう言えば・・・アーサーさんが綺麗な女騎士にあげた、って言ってたな・・・。」
女騎士はさらにこの男にあげたらしい。
「あの、それ、ボクのなんです・・・。アーサーさんに取られてて・・・それで・・・。それがないと困るんです・・・。」
ナイフを突きつけられたままなので、リーフは小声で訴える。
銀髪の男はスッとメガネを外して、リーフにかけてくれた。
瞬時に視界がクリアになる。さっきより美しい金髪の女と銀髪の男がのぞき込んでいた。

「スカーレット、この子は何も知らないんじゃないか?まだほんの子供みたいだよ」
「結構立派な大人です」
スカーレットはリーフの胸を指さした。男はふむふむとうなずく。
とっさに胸を隠すリーフ。

「マーリン様、その子は確かに氷ネズミのことを知っていました。あれは、王族の領土にしか住まず、王族の方しか知りえない珍獣。 そしてその心臓は秘宝です。ちゃんと白状させませんと。」

スカーレットはまたナイフをちらつかせる。
「ひえっ」リーフは身がすくんだ。
「まあまあ・・・でもそうだね、はっきりさせないとね。でもそろそろこの辺の路地も、夕食の買い出しで人通りが多くなってくる。ひとまず城に連れて行こう」
「えっ?城?」
「歩け、抵抗したら切る」
リーフはスカーレットにナイフで脅されつつ、街はずれまで歩かされた。


街はずれ、家も店も少なくなってきとところに小川があって、それを渡る小さな橋の先の木に馬が2頭つないであった。
どちらも白くて綺麗な馬。
「その子は私が乗せましょう」スカーレットが提案し、リーフはちょっと喜んだが、
「いいよ。夜風が寒いから私が乗せてやろう」とマーリン。どうやらリーフを湯たんぽ代わりにするつもりらしい。


マーリンはヒョイとリーフを馬に乗せ、抱えるようにした。「あったかいね」
マーリンは優しい声でささやいた。
(どうやら・・・ひどいことする人ではなさそうだなぁ・・・。とりあえず大丈夫かなあ・・・)
抵抗することも出来ず、どこかに連れていかれるリーフ。

しかし、自分の考えが激甘だということに彼?は今晩気づくのだった・・・・・・・・・。



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