皇太子妃奮闘記~離縁計画発動中!~
閑話②ランディ①
前書き
今回は閑話です。
ランディ視点になります。
しかも短いです。すみません。
本文
 私の名前はランディ・ホーン。サマヌーン国から嫁いで来られたアリア様付きの近衛隊隊長になって三年の月日が経った。
初めてアリア様にお会いした時に衝撃を受けた。白銀色の髪の毛の方に会ったのも初めてだったのもあったが、あまりにも綺麗だったので、思わず「女神様」と呟きそうになったのを覚えている。
初めてお言葉をかけられた時にも、傲慢な態度を取ることもなく、気さくに話かけて頂いて、こんな方にお仕えするのかと歓喜した。
私には七歳下の婚約者がいる。相手も公爵家になり、申し分のない相手だ。祖父同士が親友でお互いに男女が産まれたら、一人は一緒にさせようと約束していたらしかった。たが、産まれたのは男の子ばっかりだった。そして孫の代になり、相手のムラサナーラ公爵家に待望の女の子が産まれた。だが長男である兄上には既に婚約者がおり、次男である私に白矢の矢が当たった。
産まれた瞬間から私の婚約者になった人の名前はマリンベル・ムラサナーラ。明るい茶色の巻き毛で目は大きくクリクリして整った顔をしている。とても可愛い。可愛いが、両親、兄達に溺愛されているマリンベルはちょっと我がままになって育ってしまった。ちょっと可愛らしい我が儘から、困るような我が儘。
まあ、私にとっては可愛い婚約者に代わりはないのだが·····。
同じような境遇の方がいた。
それはサマヌーン国のランクス殿だった。ランクス殿は公爵家の嫡子になるが。
我が国リンカーヌ王国の皇太子であるルイス殿下に嫁いで来られたアリア様が、ランクス殿の婚約者だったという。
その事を知ったのは本当に偶然だった。
その日はルイス殿下とアリア様の婚礼した翌日のことだった。
アリア様は体調が悪いと舞踏会を退席され、アリア様が飼っておられるピューマに会いに行くとおっしゃられ、キース殿、ネネ殿と一緒にピューマのとこまで行った。
しばらくすると、サマヌーン国でアリア様の近衛隊副隊長をされていて、現在の宰相になられた(非公開)ランクス様が来られた。私は離れた所で周りの様子を伺いながら護衛をしていた。
ちょっとするとキース殿とネネ殿はピューマを散歩に連れて行くと出かけられた。
·····本当にたまたまだった。アリア様の様子を見に行ったときに·····ランクス殿が突然アリア様にキスをしたのだ。
私は頭が沸騰するように身体中が熱くなり、身体が自然に動き走ってアリア様の所まで行き、ランクス殿の喉に剣を当てた。
許せなかった。アリア様の唇を奪うなど!
アリア様は既にルイス殿下に嫁ぎ、我が国の皇太子妃となられたお方だ!
これは罪になる!
私はそうランクス殿に言った。だが、アリア様はこのことは黙っていて欲しいという。
何故だ!
そう思った。納得はいかなかったがアリア様に命令と言われれば何も言えなくなった。
私はムカムカしながら元の位置に戻った。
だが二人が気になって仕方がなかった。
そんな時に後ろからちかづいてくる者がいた。
振り向くとそこには、先ほど剣を向けていたランクス殿がこちらに向かってきていた。
後書き
途中ですみません。
次回もランディ視点です。
主人公の話はその次の話で戻る予定です。
いつもお読みくださりありがとうございます
今回は閑話です。
ランディ視点になります。
しかも短いです。すみません。
本文
 私の名前はランディ・ホーン。サマヌーン国から嫁いで来られたアリア様付きの近衛隊隊長になって三年の月日が経った。
初めてアリア様にお会いした時に衝撃を受けた。白銀色の髪の毛の方に会ったのも初めてだったのもあったが、あまりにも綺麗だったので、思わず「女神様」と呟きそうになったのを覚えている。
初めてお言葉をかけられた時にも、傲慢な態度を取ることもなく、気さくに話かけて頂いて、こんな方にお仕えするのかと歓喜した。
私には七歳下の婚約者がいる。相手も公爵家になり、申し分のない相手だ。祖父同士が親友でお互いに男女が産まれたら、一人は一緒にさせようと約束していたらしかった。たが、産まれたのは男の子ばっかりだった。そして孫の代になり、相手のムラサナーラ公爵家に待望の女の子が産まれた。だが長男である兄上には既に婚約者がおり、次男である私に白矢の矢が当たった。
産まれた瞬間から私の婚約者になった人の名前はマリンベル・ムラサナーラ。明るい茶色の巻き毛で目は大きくクリクリして整った顔をしている。とても可愛い。可愛いが、両親、兄達に溺愛されているマリンベルはちょっと我がままになって育ってしまった。ちょっと可愛らしい我が儘から、困るような我が儘。
まあ、私にとっては可愛い婚約者に代わりはないのだが·····。
同じような境遇の方がいた。
それはサマヌーン国のランクス殿だった。ランクス殿は公爵家の嫡子になるが。
我が国リンカーヌ王国の皇太子であるルイス殿下に嫁いで来られたアリア様が、ランクス殿の婚約者だったという。
その事を知ったのは本当に偶然だった。
その日はルイス殿下とアリア様の婚礼した翌日のことだった。
アリア様は体調が悪いと舞踏会を退席され、アリア様が飼っておられるピューマに会いに行くとおっしゃられ、キース殿、ネネ殿と一緒にピューマのとこまで行った。
しばらくすると、サマヌーン国でアリア様の近衛隊副隊長をされていて、現在の宰相になられた(非公開)ランクス様が来られた。私は離れた所で周りの様子を伺いながら護衛をしていた。
ちょっとするとキース殿とネネ殿はピューマを散歩に連れて行くと出かけられた。
·····本当にたまたまだった。アリア様の様子を見に行ったときに·····ランクス殿が突然アリア様にキスをしたのだ。
私は頭が沸騰するように身体中が熱くなり、身体が自然に動き走ってアリア様の所まで行き、ランクス殿の喉に剣を当てた。
許せなかった。アリア様の唇を奪うなど!
アリア様は既にルイス殿下に嫁ぎ、我が国の皇太子妃となられたお方だ!
これは罪になる!
私はそうランクス殿に言った。だが、アリア様はこのことは黙っていて欲しいという。
何故だ!
そう思った。納得はいかなかったがアリア様に命令と言われれば何も言えなくなった。
私はムカムカしながら元の位置に戻った。
だが二人が気になって仕方がなかった。
そんな時に後ろからちかづいてくる者がいた。
振り向くとそこには、先ほど剣を向けていたランクス殿がこちらに向かってきていた。
後書き
途中ですみません。
次回もランディ視点です。
主人公の話はその次の話で戻る予定です。
いつもお読みくださりありがとうございます
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