異世界転生者〜バケモノ級ダンジョンの攻略〜
帰還〜出発〜
「疲れたよ、リリー」
パレードが終わり、さっきは言わなかったが、屋敷もチラッと見せてもらった。あれは凄かったよ。もうね、ボロボロになってて埃まみれなんだよ。掃除が大変そう。ま、そこは魔法で補うけどね。
で、今はリリーと2人でテラスで紅茶を飲んでいる。
「はいはい、お疲れ様。カレンは甘えん坊なんだねぇ」
「両親に会えてないからね」
「カレンの両親って気になるな。誰なんですか?」
「ん〜? 今は内緒よ」
「ケチ〜。そう言えば、いつ戻るんですか?」
「明後日だよ」
「その間どうするんですか?」
「明日は、ギルドに顔だして、簡単な依頼でも受けるよ。それが終わったら暇ね」
「依頼を、受け終わったら、また色々とお話ししましょう!」
「いいよ」
そうして、宿に戻って眠りについた。帰る道にも人が沢山いて、滅茶苦茶話しかけられて、大変だったよ。
そして、夜が明けて、私はギルドの扉を開けた。やはりそこには、朝早いのもあり、ガヤガヤと騒いでいる人たちはおらず、掲示板と睨めっこしている人が数人いる程度だった。
「おはようございます。今日はどういったご用事ですか?」
「クエストを受けに来ました。これが、ギルドカードです」
「っ!? Aランク冒険者様でしか!」
受付嬢にはエルフが多いいらしい。今回の受付嬢も金髪の長い髪に長い耳。透き通った緑色の眼をした。とても綺麗なエルフだった。そして、そこで初めて私と目があった。
「あ、あ、貴女は、英雄様じゃないですか!?」
「え?」
不意を突かれ、アホな声を出してしまった。
「え? 違うんですか? カレンさんですね?」
「あ、あぁ、そうですよ」
「お目にかかれて光栄ですよ!」
「恥ずかしいので、やめてくださいよ〜」
私は15歳なのだ。とても嬉しいが、恥ずかしい。
「そうですね。一冒険者として扱わないとダメですよね。それで、なんの依頼を受けるんですか?」
「何か余り物ないですか? 1日で終わるようなものでお願いします」
「わかりました!」
張り切った様子で後ろの膜の中に消えていき、少し経った後紙を持って、戻って来た。
「こちらが、余ったクエストになります」
そう言って6枚の紙を机の上に出した。採取系が4枚、街中掃除が1枚、教会のお手伝いが1枚。討伐系はなかった。
「この依頼にします」
「わかりました。では、この紙を持ってここに行ってください。ここにサインを貰ってまた来てください。それで依頼完了になります」
「わかりました」
そして、目的地に歩いていると、どんどん人が少ないところに入って行った。
「ここだよね。すみませーん、ギルドからクエストを受けて来たものでーす」
扉をコンコン叩いて、そう言うと、建物の横から白い服を着た女の人が来た。
「おはようございます。私は、ここの教会で聖女をしています。マリと言います。今日はよろしくお願いします」
「冒険者のカレンです。何をすればいいですか?」
「そうですね」
マリさんが考えていると、後ろの方から声が聞こえた。
「マーちゃん。誰、この人?」
「クゥちゃん、この人はね、お手伝いさんのカレンさんよ」
「クゥちゃんって言うの? 私はカレンよ。今日はよろしくね」
しかし、クゥちゃんは、まだ警戒をしているのか、まりさんの後ろに隠れてしまった。
「すみませんね。まだ警戒しているみたいで」
「いいですよ。私のことを初めてみたんだから、そうなるのは当たり前ですよ」
今回の依頼は、子供の相手をすることなので、何をしようか考えながら、教会内を歩いていると、後ろからクゥちゃんが付いてきていた。
「どうしたのクゥちゃん?」
「何してるのかなって」
「そうだ。ここに居て、何か助けて欲しいこと何かない?」
クゥちゃんが、少し考えるように、手を顎に置き、う〜ん、と唸ってる。何か考えついたのか、
「こっちきて!」
私の手を掴みながら、外に向かって走って行く。外に広がっていたのは、荒れた畑だった。
「みんなで頑張った。けど、上手く育たない」
「これは......。簡単だね」
私は、土の魔法で、土を動かした。
「何やってるの?」
「土をならしているのよ。ここら辺に落ち葉とかない?」
「あるよ」
「だったら、そこで見てるみんなも、手伝ってくれるかな?」
私が土をならしている時から柱の陰から、5人の子供達がこっちを見ていた。なので、警戒心を無くすために、手伝ってもらうことにした。その思惑は成功し、警戒心は無くなり、キラキラした目でこっちを見ていた。
「持ってきた落ち葉、この畑の中に撒いてくれるかな?」
「「「「「「はーい!」」」」」」
「撒いたら、『流動』」
これで、グルグルと土と落ち葉は回転し始めた。
「うわぁ、すげ〜」
「カッコいい!」
子供達は、多種多様な反応を見せてくれる。
「よし、これで終わり。あとは、種をまいて、育つのを待つだけだよ。水は、1日1回、お昼にやってね」
「はーい!」
それからは、警戒心が無くなった子供達と、夕方まで遊んだ。
「ねぇ、もう帰っちゃうの?」
「やることがあるからね〜」
「また来てくれる?」
「みんなが、良い子にしてたらまた来るよ」
「わかった、良い子で待ってる」
子供達は名残惜しいのか、私の服を掴んで離さない。
「これは、みんなにプレゼントだよ」
そう言って、亜空間から魔石を取り出した。
「これにこうしてっと。完成! はいどうぞ」
「なにこれ?」
「お守りよ。もし、怖いとがあったら、それに、助けてって念じて見てね」
「わかった」
そして、教会を出た。その時に、紙にサインをもらい、クエスト完了になった。ので、ギルドに向かった。
「クエスト完了しました。確認お願いします」
「はい、確認しました。こちら報酬金になります」
「ありがとうございます。では、」
「ちょっと待ってください。ショーンさんから、カレンさんに伝えて欲しいことがあると言われてます。明日の朝、日が昇る頃に西門前に集合だそうです」
「わかりました」
それからは、この街でお世話になった人たちに別れの挨拶をして来た。
そして、朝。
西門前に向かうと、金の爪の人たち以外に、リリーまでいた。別れの挨拶忘れてた。
「キャシィさんから聞きましたよ! なんで私のところに来てくれないんですか!」
「ごめんね、リリー。忘れてた」
「ムキィー! 忘れてたってなんですか! 友達ですよね!? 酷いじゃないですか!」
「ごめんって、今度一緒に遊んであげるから」
「あ、なら、許します」
この光景を見た人は思った。チョロいと。
「皆さん、お集まりですね。では、護衛の方お願いします」
そうして、騒がしい王都での数日間は終わり、また、ダンジョン攻略に戻ることになった。
やっと、ここまで来ましたね。ダンジョン攻略に戻れます。あと少しで、一章は終わりですね。二章もお楽しみにね。
パレードが終わり、さっきは言わなかったが、屋敷もチラッと見せてもらった。あれは凄かったよ。もうね、ボロボロになってて埃まみれなんだよ。掃除が大変そう。ま、そこは魔法で補うけどね。
で、今はリリーと2人でテラスで紅茶を飲んでいる。
「はいはい、お疲れ様。カレンは甘えん坊なんだねぇ」
「両親に会えてないからね」
「カレンの両親って気になるな。誰なんですか?」
「ん〜? 今は内緒よ」
「ケチ〜。そう言えば、いつ戻るんですか?」
「明後日だよ」
「その間どうするんですか?」
「明日は、ギルドに顔だして、簡単な依頼でも受けるよ。それが終わったら暇ね」
「依頼を、受け終わったら、また色々とお話ししましょう!」
「いいよ」
そうして、宿に戻って眠りについた。帰る道にも人が沢山いて、滅茶苦茶話しかけられて、大変だったよ。
そして、夜が明けて、私はギルドの扉を開けた。やはりそこには、朝早いのもあり、ガヤガヤと騒いでいる人たちはおらず、掲示板と睨めっこしている人が数人いる程度だった。
「おはようございます。今日はどういったご用事ですか?」
「クエストを受けに来ました。これが、ギルドカードです」
「っ!? Aランク冒険者様でしか!」
受付嬢にはエルフが多いいらしい。今回の受付嬢も金髪の長い髪に長い耳。透き通った緑色の眼をした。とても綺麗なエルフだった。そして、そこで初めて私と目があった。
「あ、あ、貴女は、英雄様じゃないですか!?」
「え?」
不意を突かれ、アホな声を出してしまった。
「え? 違うんですか? カレンさんですね?」
「あ、あぁ、そうですよ」
「お目にかかれて光栄ですよ!」
「恥ずかしいので、やめてくださいよ〜」
私は15歳なのだ。とても嬉しいが、恥ずかしい。
「そうですね。一冒険者として扱わないとダメですよね。それで、なんの依頼を受けるんですか?」
「何か余り物ないですか? 1日で終わるようなものでお願いします」
「わかりました!」
張り切った様子で後ろの膜の中に消えていき、少し経った後紙を持って、戻って来た。
「こちらが、余ったクエストになります」
そう言って6枚の紙を机の上に出した。採取系が4枚、街中掃除が1枚、教会のお手伝いが1枚。討伐系はなかった。
「この依頼にします」
「わかりました。では、この紙を持ってここに行ってください。ここにサインを貰ってまた来てください。それで依頼完了になります」
「わかりました」
そして、目的地に歩いていると、どんどん人が少ないところに入って行った。
「ここだよね。すみませーん、ギルドからクエストを受けて来たものでーす」
扉をコンコン叩いて、そう言うと、建物の横から白い服を着た女の人が来た。
「おはようございます。私は、ここの教会で聖女をしています。マリと言います。今日はよろしくお願いします」
「冒険者のカレンです。何をすればいいですか?」
「そうですね」
マリさんが考えていると、後ろの方から声が聞こえた。
「マーちゃん。誰、この人?」
「クゥちゃん、この人はね、お手伝いさんのカレンさんよ」
「クゥちゃんって言うの? 私はカレンよ。今日はよろしくね」
しかし、クゥちゃんは、まだ警戒をしているのか、まりさんの後ろに隠れてしまった。
「すみませんね。まだ警戒しているみたいで」
「いいですよ。私のことを初めてみたんだから、そうなるのは当たり前ですよ」
今回の依頼は、子供の相手をすることなので、何をしようか考えながら、教会内を歩いていると、後ろからクゥちゃんが付いてきていた。
「どうしたのクゥちゃん?」
「何してるのかなって」
「そうだ。ここに居て、何か助けて欲しいこと何かない?」
クゥちゃんが、少し考えるように、手を顎に置き、う〜ん、と唸ってる。何か考えついたのか、
「こっちきて!」
私の手を掴みながら、外に向かって走って行く。外に広がっていたのは、荒れた畑だった。
「みんなで頑張った。けど、上手く育たない」
「これは......。簡単だね」
私は、土の魔法で、土を動かした。
「何やってるの?」
「土をならしているのよ。ここら辺に落ち葉とかない?」
「あるよ」
「だったら、そこで見てるみんなも、手伝ってくれるかな?」
私が土をならしている時から柱の陰から、5人の子供達がこっちを見ていた。なので、警戒心を無くすために、手伝ってもらうことにした。その思惑は成功し、警戒心は無くなり、キラキラした目でこっちを見ていた。
「持ってきた落ち葉、この畑の中に撒いてくれるかな?」
「「「「「「はーい!」」」」」」
「撒いたら、『流動』」
これで、グルグルと土と落ち葉は回転し始めた。
「うわぁ、すげ〜」
「カッコいい!」
子供達は、多種多様な反応を見せてくれる。
「よし、これで終わり。あとは、種をまいて、育つのを待つだけだよ。水は、1日1回、お昼にやってね」
「はーい!」
それからは、警戒心が無くなった子供達と、夕方まで遊んだ。
「ねぇ、もう帰っちゃうの?」
「やることがあるからね〜」
「また来てくれる?」
「みんなが、良い子にしてたらまた来るよ」
「わかった、良い子で待ってる」
子供達は名残惜しいのか、私の服を掴んで離さない。
「これは、みんなにプレゼントだよ」
そう言って、亜空間から魔石を取り出した。
「これにこうしてっと。完成! はいどうぞ」
「なにこれ?」
「お守りよ。もし、怖いとがあったら、それに、助けてって念じて見てね」
「わかった」
そして、教会を出た。その時に、紙にサインをもらい、クエスト完了になった。ので、ギルドに向かった。
「クエスト完了しました。確認お願いします」
「はい、確認しました。こちら報酬金になります」
「ありがとうございます。では、」
「ちょっと待ってください。ショーンさんから、カレンさんに伝えて欲しいことがあると言われてます。明日の朝、日が昇る頃に西門前に集合だそうです」
「わかりました」
それからは、この街でお世話になった人たちに別れの挨拶をして来た。
そして、朝。
西門前に向かうと、金の爪の人たち以外に、リリーまでいた。別れの挨拶忘れてた。
「キャシィさんから聞きましたよ! なんで私のところに来てくれないんですか!」
「ごめんね、リリー。忘れてた」
「ムキィー! 忘れてたってなんですか! 友達ですよね!? 酷いじゃないですか!」
「ごめんって、今度一緒に遊んであげるから」
「あ、なら、許します」
この光景を見た人は思った。チョロいと。
「皆さん、お集まりですね。では、護衛の方お願いします」
そうして、騒がしい王都での数日間は終わり、また、ダンジョン攻略に戻ることになった。
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