こんな俺でも愛してくれますか

UAI

33話 開幕目前

レクが家に加わり、1日目の朝が来た。
昨晩はメリーとの約束があって一緒に寝た。

「朝か。今日は日曜か。」

身体を起こそうとしが、起き上がれなかった。自分の身体を見ると、メアとミアがいた。

「メア、何やってんの。」
「起こそうと思って。」
「どいてくれ、飯作るから。」
「はいはい。」

どいてくれた、が、腕にミアとメリー。
レクの姿が見当たらなかった。

「レクがいない。」
「レクちゃんなら、リビングだよ。」
「そうか。よかった。」

ミアとメリーを起こさないよえに、2人から腕を離す。

「今、昼前。めっちゃ寝てたな。」
「レクちゃんの服とかどうするの?」
「今日、買いに行く。」
「僕も行こう。」

着替えを取り、脱衣所に向かい着替える。

「レク、買い物行くぞ。」
「ちょっと待ってください。」

リビングから、トタトタと小走りできた。

「うまく、喋れてるな。」
「はい、ギンお兄ちゃん。」
「服、どうした?」
「メアお姉ちゃんがミアとメリーの服を借りた。って言ってた。」
「まーいいや、応急処置って事で。行ってくる。」
「いってらっしゃい。」

リビングからメアの声が聞こえた。ギンとレクは目的の場所に向かう。

「都会は危ないけど、ここら辺は服の種類がある少ないからな。」
「私はどこでもいいです。」
「俺がいるから大丈夫か。」

レクと手を繋ぎ、転移テレポートを使う。

「わー、すごいです。ギンお兄ちゃん。」
「落ち着け、服と下着買いに行くぞ。」
「了解です。」

転移テレポートしてきたところから店に向かう。

「パッと買って帰るぞ。」
「はーい。」






「いました。」
「どこだ。」
「ショッピングセンターの服屋です。」
「直ちに向かわせろ。」
「はっ。」
「少年は殺しても構わん。」
「はっ。」

隊長が部下を引き連れ、研究所を後にする。

「ガキが、助けたことを後悔させてやる。」




(視線を感じる。)

キョロキョロと辺りを見てもそれらしきものはなく、すぐにレクに視線ををやる。

「レク、急用を思い出した。」
「なんですか?」
「ミアの家に用事が。」
「それは大変ですね。」

レクには申し訳ないと思ったが、他の嘘を考えきれなかった。

「レク、すまない。」
「はい?」

一言断りを入れて、レクを抱え走って店を出る。すると、後ろからぞろぞろと人が追いかけてくるのがわかった。

「やっぱり、つけられてたか。」
「あの人たちは?」
「お前のこと狙ってる奴ら。」
「ミアさんの家に行くのは。嘘ですか。」
「すまん。」
「あの人たち怖いので、許します。」
「ありがと...レク、1つ言っておく。」
「はい。」
「絶望だけはするな、何が何でも俺が助けるから。」

レクにアドバイスをして、人がいないところに逃げる。





ふぅー。






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