こんな俺でも愛してくれますか

UAI

31話 謎の少女

2人分の会計を済ませて店を出てあたりを
見回す。邪鬼の子供?とスーツ姿の人を探す。

「居た。」

ギンとは反対側に居たが、見つけた瞬間路地裏に入っていった。

「見失う。」

すぐさま、ギンは道路を飛んで渡った。

「たしかここら辺から...居た。けど、あの子邪鬼じゃないな。」

と思っていると、数人の所にワープホールが出現した。

「ワープホール、展開。」
「すぐ、戻ります。」
「ほら、行くぞ。」

大人の人たちは行こうとするが、子供は行きたがらなかった。

(おかしいよな、どう見ても。人は..5人、なら...)

「あのー、道を聞きたいんですけど。」

できる限り、一般人のふりをして近づいていく。

「なんだい、君?」
「この近くのコンビニに行きたいんですけど、わからなくて。」
「それなら、ここを出てすぐのところ何軒かあったはずだよ。」
「ありがとうございます。あと...」
「他に何か?」
「その子供、お兄さん?達の子供じゃないよね絶対。」
「「「......」」」

スチャっとなにかを構える音がした。

(当たりっぽいな。)

「殺せ。」

指示があったすぐ、4人が詰めてきて、振り下ろした。

「4人は後回し、まずはその子から。」

華麗にかわして、後ろにいた1人と子供のところに着地する。

「動くな、動いたら撃つぞ。」
「当てれるなら、当ててみれば?」

と、問いかけた。

(震えてる、撃つ気はなさそうだ。)

「その子、貰いますね。」

スパッと手刀で気絶させ、子供を保護する。

「大丈夫か?」
「......」
「喋れるか?」
「......」
「うーん、どうしたもんか。」

後ろに何かを感じたギンは、後ろに手を回す。

「危ないですよ、こんなもの振り回したら。」

4人居たうち、1人が攻めて来た。

「今だ。」

そして、あとの3人が一斉にかかって来た。

「いい考えと思う。」

そう言って、捕まえていた1人を3人に投げ、転ばせた。

「なにしてんだ。」
「早く起きろ。」
「どけよ、早く。」
「すいません。」

起き上がろうとしている所に、ギンが前に立つ。

「なぁ、一つ言っておく。」

低い声で言った。

「こんなことはやめろ。次に見かけたら、ただじゃ済まないぞ。そう偉い方に言っとけ。....電撃スパーク

4人は気絶した。そのあと、子供の前にまた立った。

「話せるなら頷け。」

コクリと頷いた。

「よし、立てるか。」

ギンは、手を差し伸べ方に触れた途端にグサっと刺さる音がした。

「...グハァ、これは、槍。」

近くで見ると少女だった。その子の胸辺りから放たれていた。

「怯えるな、俺と同じだ。....だから、これ抜いてくれ。」

そう言って、ゆっくりと少女を抱きしめて撫でてあげる。自分が普通でないこと、1人でないことの苦痛を耐えて来た日々を解き放つように。

「うぐ....う、うわーーーん。」
「よしよし、泣け。いっぱい泣け。」

ゆっくり槍は抜かれて、少女は泣いた。ギンの胸にうずくまり、疲れるまで泣いた。

「寝たか、今動くと起こすかもしれない。」

ギンの周りは、4人の人をどうするか考えていた。

「ワープホールあるし、ぶち込むか。」

ギンは、その場から4人に手を向け、手を上にやると4人は浮いた。そしてそのままワープホールに投げ入れた瞬間に消えた。

「面倒ごとだよな、これは。....ひとまずこの子を連れて帰るか、その時はその時考えよう。」

と言ってた、転移テレポートを使って消えた。






ぼちぼち書いていきます。
待っといてください。


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