こんな俺でも愛してくれますか

UAI

15話 イートン・メリー その2

朝日が窓からキラキラとメリーがいる部屋に差し込む。

「んー、....私ったらいつのまに寝てしまったんでしょうか。」

メリーは、メアを取り込んだ後の記憶はない。

(僕を取り込んで、寝てしまったよ。)
(あ、そうでした。)

メアと軽く話をした。

(早速ですが、魔法を使いたいです。)
(わかってるって、じゃー、場所変えようか。)
(そうですね。)

魔法を使うため、中庭に移動した。

(はじめに、手のひらを前に出して、雷よサンダーって唱えて。)
(はい。)

雷よサンダー

メリーの手から、雷が放たれ、近くの木に命中した。

「私にも、魔法が使えました。お父様、お母様に見せに行かなくては。」

メリーは、中庭から全走力で両親がいる、リビングへ向かった。

「お父様、お母様、私にも魔法が使えます。」
「なんだと。メリー嘘をつくでない。」
「メリー、嘘は、ダメですよ。」
「嘘じゃないもん。見ててね。雷よサンダー
「「.....」」

両親は、昨日のことが嘘ではないか、と疑った。だが、疑いきれなかった。目の前で、メリーが魔法を手の上で光らせた。

「もう一度教会え行くぞ。」

レスタンは、メリーが魔力がなかった。しかし、1日で魔力が得られるものなのか不思議でしかなかった。

「神父よ、いるか。」

とレスタンは、神父を読んだ。だが、返事がない。

「神父よ、儀式をしてくれないか。」

また、神父を呼ぶ。また、返事がない。

「まったく、どこに...」

レスタンは、教会の奥に入っていき、いきなりレスタンは、言葉を詰まらせた。

「神父よ、どうした。」

そこには、ぐったりとして倒れている神父がいた。




ギンside

「やっと、高校かー。中学の時は、悲惨やったな。」

ギンは、中学校の生活が終わり、高校の生活へと進んでいた。

「高校の入学式まで一カ月ちょいあるな。どっか行ってみるかなぁ。」

こうやって、暇があれば、どこか知らぬ土地へ訪れていた。

「今日は、キーロンにでも行ってみるかな。二、三百キロはあるよな。...飛ぶか。金はあるし、服も大丈夫。んじゃ出発。」

少ししゃがんだ後、ギンは、上空にいた。

「んじゃー、キーロンへ向かいますか。早めに行って、観光とかしたいし。」

海を越え、山を越え、数分でキーロンへとついたギン。だが、下を向いて飛んでいたら、騒ぎがおきていた。

「なんかやってるな。ひとまず降りるか。」

ギンは、騒ぎになっているところの、すぐそばにおり、騒ぎの原因を確かめに向かった。

「だれか、助けてやってくれ。」
「ん?助けて...って教会かよ。気づかなかった。騒ぎがあったから降りたけど、周りを見てなかった。」
「だれか、回復魔法が使える者はいないか。」

低い声が、町の者に尋ねた、しかし、だれも使える者がいないのか、名乗り出てこなかった。

「くそ、どうしたら。」
「僕が、直しましょうか?」

ギンは、手を挙げ、名乗り出た。

「少年じゃないか、すまんな、大人にしかできない。下がってくれ。」
「期待には、答えますけど。...さっきから呼び続けてもだれもこなかったし、こんなことしても時間の無駄だと思いますけど?」
「それも、そうだな。なら、頼む。」
「はい。治癒リペア

ギンは、倒れている人に魔法をかけ、微弱な光が包んでいく。

「...うぅ、...レ、レスタン様!?」
「無事だったか。神父よ。」
「えぇ、ですが、どうして?」
「倒れていたからな、教会の奥で。何があったんだ?」
「その、人が現れて、いきなり、魔力を吸われたみたいで、そこからは記憶がないです。」
「わかった。休んでいてくれ。...少年よ、助かった。礼を言う。」
「いえ、助け合いですよ。..それより、様付けでしたね?あの人。」
「そうだ、この国を治める。イートン・レスタンだからな。」

【イートン・レスタン】と言葉が出た瞬間、周りに集まっていた人たちが、両膝をつき、顔を下げていた。

「顔を上げないか?仕方あるまい。」
「?」

ギンには、さっぱりわからなかった。

「名はなんと言う。」
「ギン。ギン・レックスです」
「そうか、今から、うちにこい。」
「そんな、大丈夫ですよ。」
「いいから。すぐ近くにあるんだ。あと、娘がいる。相手をしてくれないか?君と歳は変わらないぞ。」
「近いなら別に、遠かったら断りますけど。娘さんの相手ぐらいなら。」
「よし。帰るぞ。」

ギンは、レスタンとともに、屋敷へと、帰っていった。





ありがとございます。見てくれて。







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