こんな俺でも愛してくれますか

UAI

14話 イートン・メリー その1


「やっと、生まれてきたな、妻よ。」
「えぇ、あなた。」

父の名は、イートン・レスタン、母の名は、イートン・レイは、生命の誕生を祝い、メリーを可愛がった。

「名前は決めたのか、私には、決めきれなくての。」
「大丈夫です。名前は決めてます。」
「なんだ?教えてくれ。」
「メリーです。」
「メリー....か。この子にぴったりだな。」

メリーと名付けられた日から、月日流れるのは早く、メリーは、6歳となった。

「お父様、お母様、おはようございます。」
「「おはよう、メリー。」」
「いよいよ、私にも、魔法が使える日が来ました。早く行きましょう。」
「そうだな。」
「そうね。」

6歳となったメリーは、魔力を測るため、教会えと来ていた。

「それでは、儀式を始めます。メリー様これに手をかざしてください。」
「こうですか?」
「はい、そのまま動かないでください。」

神父さんの言われた通りに、メリーは、水晶に手をかざした。

「いいですよ、メリー様。」
「ふぅ、どうですか?」
「....えっとですね。」
「どうした?」
「メリー様は、魔力がありません。」

神父からの衝撃発言。その場にいたメリーを含めた者は、立ち尽くしていた。

「神父よ、嘘をついているのか?」
「いえ、とんでもございません。しかし、これを見てください。」

神父は、紙を、メリーの父親に渡した。

「そんなことが。」
「あなた。」

二人の子供が魔力が無く、王族に生まれて来てしまった。

メリーには、魔力がないとわかって、数日のこと。

「レスタン様、メリー様の誕生日を祝うための準備ですが、どうしますか?」

と、使用人がレスタンに言い出した。

「バレてしまえば、恥をかく、バレなければそれで良い。」
「あなた、どうするの?」
「今、考えておる。」

王族としての地位が守られるか、メリーの、ことがバレてしまえば終わりも当然。いつまでも隠しとうしきれるかどうかわからない。

「はぁー、どうしたものかの。」

レスタンから、心の声が漏れた。

「この頃、お父様、お母様の様子が変です。私のせいですよね、やっぱり。」

メリーは、影から父と母の会話を聞いていた。

日が落ちて、メリーが、自室で一息ついていると、扉がノックされた。

「はい。」
「メリー、少しいいか?」
「はい。」
「遅くにすまんな、メリー。」
「大丈夫です。....そのなんですか?」
「誕生日を祝おうと思っとるのだが...」

やめてくれないか、と言いかけたが、メリーは、遮った。

「大丈夫です、お父様、身内だけで大丈夫ですので。」
「すまないな、メリー」
「気にしないでください。」
「そのことだけだ、おやすみ、メリー」
「はい、おやすみなさい。お父様。」

寝る前の、挨拶をして、レスタンは、部屋を出て行った。

「私に、魔力があったらな。こんな感じにならなかったのに。」
「そんなことないさ。あんたにも魔法を使わせてあげるよ。条件付きだけどね。」

どここらか、声が聞こえた。

「驚かせたかい?私の名前は、ナイトメア。よろしく。」
「私の名前は、メリーです、こちらこそよろしくお願いします。」

突然現れた、ナイトメアにメリーは、混乱していた。

「メリーさん、魔法使ってみたいよね?
条件があるけど、どうだい?」
「お願いします。魔法が使えたら、お父様もお母様もきっと喜びます。」
「いい返事だ。私を取り込むことが条件だよ。」
「どうやってですか?」
「簡単さ、目閉じて。」
「う、うん。」

メリーは、目を閉じた。すると、何か変な感じに襲われた。

(変な感覚、なにこれ?)
(私が入ったからね。)
(ナイトメアさんがですか?)
(そう。...ナイトメアさんは長いから、メアとでも呼んでよ。)
(分かりました。メアさん。)
(これで、君も、魔法が使えるようになったよ。)

「これで、私も、魔法が...使え...るよ...う...に...。」

メリーは、メアを、取り込んだ影響で、ベットに倒れこんで、寝てしまった。

(次は、どんな絶望した顔が拝めるかな。両親が裏切っても良さそうだな。)

メアが、不気味に、微笑んでことは、誰も知らない。




遅れてすいません。


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