こんな俺でも愛してくれますか

UAI

9話 真の力

「二回戦、生徒会会長 玉砕聖夜さん、相手は、ヘザード・フォー・ミアさんだー。」
とアナウンスがなった。

「全力でいかせていただきます。」
「受けてたとう。」

お互いに、宣言をして...

「それでは、はじめ。」

先に仕掛けたのは、ミアだった。

水の槍ウォーターランス

ミアの攻撃は、聖夜めがけて放たれた。

「その程度か、失望した。」
「なに!」
喰らうファング

聖夜が放った魔法は、ミアの水の槍ウォーターランスを消した。

「次は、こちらの番だ。停止ストップ
「身体が動かない。」

ミアは、身体の自由を止められた。

「これで、終わりだ。伝家宝刀でんかほうとう

聖夜が放った攻撃は、普通の人間にしては、威力が高い魔法だった。

(あんなものを受ければ、死んでしまう。助けてくれ...ギン)





一方、ギンは。

「そろそろ始まるな。会長は、邪鬼と契約しているはずだ。確信してないが。」

ミアと聖夜の決戦が始まる少し前。ギンは、ギャラリーにいた。

「それでは、はじめ。」

「先制は、ミアか。良い出だしじゃないか。」

ギンは、すぐに驚くこととなる。 

ミアの魔法が消え、ミアが動かなくなったからだ。

(様子がおかしい。ミアが動かない。会長さんは...やばい、あれを受ければ死ぬ。確信した、会長は契約している。)

「間に合えよ。」




(ギンの言うこと聞いとくべきだった。)

ミアが後悔してある時、目の前に人影が現れた。

「全く、お前は。」
聞いたことのある声だった。
砂煙が舞い、だんだんと砂煙が消えていく。

「えっ」

ミアの前に、ギンが現れた。ギャラリーから音速でミアの前に立った。

「術式展開。」

ギンの前には、魔法陣がうかんでいた。

絶対防壁リフレクター。術式発動。」

ギンの前に、魔法陣が展開され、聖夜が放った、伝家宝刀が塞がれた。

「ミア、話しは後でな。」

ミアは、こくんと頷いた。

「お前、邪鬼と契約してるな。」
「邪鬼と?馬鹿馬鹿しい。そんなはずあるないだろ。」
「あんたの力、通常の人間では放てないほどの威力だった。」
「そうか、残念。」

聖夜は、一瞬にしてギンの前まで来て、殴りかかった。

ビューん、と風が起きた。

「これを受け止めるか。」

ギンは、聖夜の拳を片手で受け止めた。

「いい加減、正体表せ。」
「なんの正体だ?」

聖夜が言った直後に、聖夜の様子が変わった。黒い靄が立ち上り、身体中に、黒い線が入っていた。

「さては、上級だな?。」
「正解。名はハイド。全くもうちょっと闇を貯めたかったのだかな、この男、力が欲しくてたまらなくてな、それはそれは、自分の腕、脚...最後には、身体まで取引にしてさ、この身体は、俺のもんだ。」

聖夜は、邪鬼との取引で、自分の身体を売り、邪鬼が聖夜の身体を奪ってしまった。

「死んでもらう。」
「お前がな。」

ハイドは、なにを言っているかわからなかったが、すぐに理解した。

ゴォーンと壁にぶつかった。

「ったく、大丈夫か?」
「一応、ありがとな。二度も助けてもらって。」
「気にすんな。」

ミアと話していると...

「ギン、後ろ。」
「人間風情がぁー」

後ろから、ハイドか迫ってきていた。片手に、闇の球を浮かせていた。

(これはまずい。久々にやりますか。
こい、エクリプス。)

ギンの身体には、オーラが現れ、身に纏い、装甲が装備されていた。目は、紅になり、頭には、小さいひし形があり、胴には、軽装備、肩から手の先、脚にも、黒の装甲、間には、赤い光が流れている。

「こんな姿、見せたくないが、相手が相手だ。」
「ようやく見つけたぞ。アテナ様に報告せねば。」
「おい、今アテナと言ったか?」
「では、これで。」

ハイドは、飛び去ろうとしたが、その願いは叶わなかった。

重力グラビティ
「かはぁっ」

ハイドは、地面に落とされた。

「早く、教えろ。」
「それ..は、言え...ない」

ギンは、アテナと言う言葉に、反応した。

「消えろ。消滅サーガ

ハイドは、跡形もなく消えた。

「ミア、こんな俺でも、そばにいてくれるか?」

ギンは、ミアに問う。

(そんな、ギンがあんな姿になるなんて...。
だが、なんだこの感じ。)

「助けてもらったのに、嫌うなどありえん。」
「なら良かった。あと....悩み事あるなら言えよ、力になってやる。ミアは、小さな貴族なんだろ?」
「そんなこと教えてない。」
「魔力量が普通の人より多い。魔力量が多いのは、貴族ぐらいだからな。」

ミアの家系を、ギンはあっさり見抜いた。
ミアの気持ちは、迷っていた。

(ギンなら、もしかしたら。)

「お言葉に甘えて。明日、土曜日だし、家に来てくれ。」
「学校の校門前集合な。」
「わかった。」

「えっと、この場合誰が勝ったの?」

会長がいなくなり、ミアが残った。

「緊急通告。これにて、クラス対抗は終わりとする。直ちに生徒はクラスに戻ってください。」

アナウンスが入り、会場はざわついているが、まだ、誰一人として動こうとしなかった。

「戻るか。.....気になってたんだか、家の中の決まりとか守んな、家からなんか言われたら、俺が守るから。二人の時は、素の自分でいてもいいんだぞ。」

ギンは、笑顔でそう言った。

(どこまで、お見通しなのよ。やっぱり、ギンといると落ち着くというか、安心できる。)

「うん、わかった。」

ミアは、ギンの言葉を受け、元気に明るくギンの横まで走って行った。




えー、ぐちゃぐちゃですね。  
被ってるかもしれませんが、大目にみてください。

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