最強の侍は弟子をダンジョンで鍛えるそうです

ねむ

第2話

「フユー。準備出来たかー?」
「今着替えてるので玄関で待っててくださーい!」
まだ着替えてないのかと思いながら今日の事を考える。
今から俺たちはダンジョンに行く。
ダンジョンは今俺たちが住んでいる都市アルロスカトリアの中心にあり、ほとんどの冒険者はダンジョンで倒したモンスターの魔石を換金して暮らしている。
だが、ダンジョンは極めて危険であるため命を落とすものも少なくないという。
ダンジョンは下に伸びており、1〜10階層までを表層、10〜15階層までを上層、15〜25までを中層、そこから下を下層としている。
階層を下がっていくごとにモンスターの強さはどんどん強くなっていく。
だが、その分モンスターから出るドロップアイテム戦利品や魔石の純度は高く売れるという。
だが、ダンジョンは簡単には下に行かせないために7階層ごとに階層主守護者がおり、階層主守護者が倒されるまではその階層から出られないという。
階層主守護者は倒されてからある程度時間が経つとまたダンジョンから生まれ落ちる。
そんな危険な場所は俺たちにとっては最高の研磨剤。
自分達の腕を磨く相手にとても相応しいとも言える。
だから俺たち冒険者は自分が求めるもの・・を探しにダンジョンへと潜る。

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