名探偵の推理日記〜仏のしらべ〜

耕一

第8話『音読みのピアノ』

 「孝花君です。」
全員の視線が一気に孝花に向けられた。
「犯人が孝花君だと示すヒントはこの挑戦状と事件発生時に毎回流れていたピアノの曲の2つです。まず、挑戦状ですが、この文章最初は横に読むものだと思い込んで全く気付きませんでしたが、実は縦に読むと、最初の行はコウカと読むことが出来ます。そしてピアノの曲ですが、最初の事件はドビュッシーの月の光で、CDには最後の部分しか収録されていませんでした。次の事件ではスピーカーの横にCDが置いてあって、それにはヴィバルディの夏か収録されていました。これは犯人である孝花君を表しているのです。」
「どこらへんが孝花君何ですか?」
へっぽこ刑事が口を挟んだ。
「まず、月の光ですが最後の部分しか収録されていなかったというのがポイントなんです。最後ということは"月の光"の光の文字、同じく夏はそのまま夏の文字を表していて、2つを繋げて音読みしてみて下さい。」
松本さんがそう言うとへっぽこ刑事が言われた通りに口に出した。
「こうか。あっ!!孝花君だ!!」
「あれ!!孝花がいない!!!!」
柳楽が声を上げた。
「なんかピアノの音聞こえないか?」
周りの人間が口々にそう言った。確かにどこからかピアノの音が聞こえる。

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