名探偵の推理日記〜仏のしらべ〜

耕一

第6話『ピアノ殺人絞首曲』

 扉を開けるとそこには昨日と変わらない光景が広がっていた。音楽室には夕陽が差していてオレンジ色に染めていた。
「やっぱり何も変わったところはないですね。」
へっぽこ刑事がそう言った。そんな事には全く耳をむけずに松本さんは音楽室のあちこちを見渡していた。孝花も全く興味がなさそうに外を眺めていた。俺がそんな松本さんをボーッとみていると、どこからかピアノの音が聞こえて来た。
「何ですかね?」
へっぽこ刑事がそう言うと、男の人の野太い悲鳴が聞こえて来た。
「外だ!!」
一緒に来ていた柳楽が窓の外を指差してそう言った。俺たちはすぐに外に出て行き、声の主のおじさんの元へ走っていった。
「ど、ど、どうしたんですか?」
へっぽこ刑事が息を切らしながら言った。
「ひ、人がし、死んでたんだ!!」
おじさんは興奮した様子で廃校の体育館を指差した。どうやら体育館の小窓からその様子が見えたらしい。体育館の中に入ると舞台の上で首を吊った男性の遺体があった。
    しばらくするとパトカーのサイレンとともに捜査関係者が次々と体育館に入って来た。

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