名探偵の推理日記〜仏のしらべ〜

耕一

第5話『夢中捜査」

 「おはよう」
俺が学校に着くともうすでに学校中に昨日の事件の噂が広がっていて、学校にいる間はずっと事件の話で持ちきりだった。
   放課後になると俺たちは松本さんの言う通り、美山中学校に集合した。もうほとんどパトカーは撤収していて、残っているのはへっぽこ刑事と松本さんが乗ってきたパトカーだけだった。
「あっ、高木君達来ましたよ。」
へっぽこ刑事が俺たちを見つけて松本さんを呼んだ。
「よし、それじゃあ捜査を再開しますか。」
松本さんは落ち着いた様子でそう言うと、校舎の中へと足を進めた。校舎の中は昨夜と変わらず、まるで時間が止まってしまったかのように静まり返っていた。
「そういえば捜査って何をやるんですか。」
俺は松本さんを質問した。
「ほとんどやることなんてないよ。ただ現場を見れば何か分かるかも知れないからね。」
俺は松本さんと会話できた事が嬉しすぎて松本さんが言った事をあまり聞いていなかった。そんなやりとりをしながら校舎の中を歩いていると目の前に音楽室が見えてきた。
「よし、じゃあ開けますよ。」
へっぽこ刑事がそう言って音楽室の戸に手をかけた。

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