天魔界戦

皇神凪斗

第2話 試験の内容は

「ん?俺達でも?」
「あぁ、いつもは上級となった隊と模擬戦を行い。その結果で判断するといった簡易的なものだった。
しかし、先の『天魔界戦』により多くのギルドが団結した。そして世界を守る為に力が足りないと思った者もいる。
よって、この際だからギルド総出で闘技大会を開かないかと言う運びになった訳だ。
だが、いくらなんでも全員参加は出来ん。予選によって各ギルドから4人を選抜しトーナメント方式の本戦を行う。」
「つまり、昇格出来るのは4人?」
「いや、一度予選の結果をみて昇格を決める。そして、本戦で実力を見せれば昇格できる。つまり、本戦に進めばチャンスが多くなると言う事だな。まあ本戦に選ばれるくらいの実力なら予選で昇格出来るだろうが、それはそれで報奨でも用意しよう。
・・・と、口上ではこれくらいだ。あとの細かいルールはレイジ隊長の連絡端末へ送る。
下がってよし!」






その後作戦室にて。
「それじゃあ早速、確認してみよう。」
ルールその1 戦闘は仮想空間を形成する魔法の中で行われる。
その魔法では現実の身体能力や魔力を基準として戦闘力が決定する。
神器と魔具、それに類似した物は魔法による実現不可のため使用不可。
その2 フィールドは半径15km。様々な環境を複合したステージでのバトルロイヤル。
フィールドの説明については当日に発表する。
その3 ────────
「────と、後はズルをしないとかそんな感じだね。」
「戦闘訓練用の魔法か!それなら一々手加減をする必要も無いな!」
「怪我をしなくていいのは有難いですね!」
「とにかく、一度その魔法とやらを使ってみた方が良いんじゃないか?実際にその魔法の中で戦うんだろう?」
「そうだね。」
一度、全員で仮想戦闘の魔法を展開する。

「ん?なんか出てきたぞ?」



アルマ

身体能力        8
戦術・技術     6
魔力量           6
魔法力           7
攻撃力          10
防御力           8
近距離優位    10
遠距離優位     3

※数値は5を基準とし、10へ近いほど能力が高く。1へ近いほど能力が低い事とする。



「実際の身体能力を基準として数値化されてる見たいだね。」
「やっぱ俺は接近戦向きだな。遠くの敵に魔法飛ばすとかあんまりしっくりこないんだよなぁ。」
「でも、接近戦は負ける気がしないね。これは大事だよ。」
「それじゃあ、メルはどんな感じだ?」



メル

身体能力       3
戦術・技術    7
魔力量         10
魔法力         10
攻撃力          6
防御力          8
近距離優位    6
遠距離優位   10




「へ?」
「おー!流石メル!魔法に関しちゃ無敵だな!」
「これは頼りになるね!接近戦もある程度対応出来るんだね。」
「これは〜ロキさんの地獄の特訓の成果ですね・・・。」
「そして、カイト君は?」



カイト

身体能力      8
戦術・技術   8
魔力量         4
魔法力         5
攻撃力         8
防御力         7
近距離優位   8
遠距離優位   6




「ん?魔法に強くないのに、遠距離が高いんだな?」
「あぁ、恐らく『自然操作魔法』のせいだな。
ロキの言う通りにしてたら使えるようになったんだ。」
「え?そんな簡単に?」
「そこはともかく、かなりバランスが取れている。遠近両方に優れているのはすごい事だよ!」
「それじゃ、最後はレイジだな。」



レイジ

身体能力       7
戦術・技術    8
魔力量          7
魔法力          8
攻撃力          7
防御力          4
近距離優位    7
遠距離優位    8





「レイジさんも結構バランスがいいですね。」
「でも防御力が低いのが気になるな。」
「雷の魔法って相手の魔法を防ぐのには向かないですからね。」
「僕は魔法で攻撃するのに専念した方が良さそうだね。

うん。それじゃあ。これを元に、戦い方を詰めていこう。」


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