天魔界戦
第二章 最終話 騎士からの逃避
戦争後のような状態が落ち着いた後、アーサーとドロシーはミカエルと会った洞窟に来ていた。
しかし、ミカエルの姿は無かった。
「どうやら、初めから『聖剣』はあなたにあげるつもりだった見たいね。」
「そうだな。今考えれば、待つと言っておきながら、名前を聞くのは変だ。」
「・・・じゃあ、これからどうするの?」
「あぁ・・・騎士はもう辞める。敵に背を向ける人間に誰かを守る仕事など出来るはずがない。
・・・・・・この近くに村があったな。」
「?・・・えぇ、あったけど。それがどうかしたの?」
アーサーは珍しく、気まずそうな顔をしていた。
「お前が良ければ・・・一緒に暮らさないか?」
「不器用なのね。分かってたけど・・・。
でも、スティルマじゃダメなの?」
「対して何もしていないのに英雄扱いされるのは気が引ける。だが、お前の近くには居ていたい。
・・・それだけだ。」
「ふふ・・・充分な理由ね。分かったわ。」
スティルマ国の復旧で忙しくしている間に、気づかれないように二人は姿を消した。
その後、ヒューザ村に移り住んだ事は誰も知りえなかった。
時は進む。世界のあちこちで天使が現れては争いが起きる。そんな現状で、ドロシーは一人。アーサーの墓の前にいた。
「私達に味方した天使が、今度は敵に回った。
こんな事が起きるってあなたは分かっていたの?
あなたはただ自殺するような人じゃない。
理由はきっと──────────」
第二章 『巫女の役割』End
しかし、ミカエルの姿は無かった。
「どうやら、初めから『聖剣』はあなたにあげるつもりだった見たいね。」
「そうだな。今考えれば、待つと言っておきながら、名前を聞くのは変だ。」
「・・・じゃあ、これからどうするの?」
「あぁ・・・騎士はもう辞める。敵に背を向ける人間に誰かを守る仕事など出来るはずがない。
・・・・・・この近くに村があったな。」
「?・・・えぇ、あったけど。それがどうかしたの?」
アーサーは珍しく、気まずそうな顔をしていた。
「お前が良ければ・・・一緒に暮らさないか?」
「不器用なのね。分かってたけど・・・。
でも、スティルマじゃダメなの?」
「対して何もしていないのに英雄扱いされるのは気が引ける。だが、お前の近くには居ていたい。
・・・それだけだ。」
「ふふ・・・充分な理由ね。分かったわ。」
スティルマ国の復旧で忙しくしている間に、気づかれないように二人は姿を消した。
その後、ヒューザ村に移り住んだ事は誰も知りえなかった。
時は進む。世界のあちこちで天使が現れては争いが起きる。そんな現状で、ドロシーは一人。アーサーの墓の前にいた。
「私達に味方した天使が、今度は敵に回った。
こんな事が起きるってあなたは分かっていたの?
あなたはただ自殺するような人じゃない。
理由はきっと──────────」
第二章 『巫女の役割』End
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