天魔界戦
第17話 禁忌の箱
「『禁忌の箱』・・・それがこいつの『能力』だ。
俺は契約によってその箱の中の666種類の『神器や魔具』を扱う事が出来る。」
この世に幾つ存在するかも分からない『神器や魔具』、一つを取っても強力なそれを彼は莫大な数操る事が出来るという。
「全く・・・ヤバすぎて笑えてくるぜ・・・。」
「まあ、あんたらみたいな善良な人間に向ける気はねぇよ。
それより、こっちからも聞きたいことがあった。さっきの『天使』みてぇな奴のこと。」
三人は困った顔をするしか無かった。
「正直、僕達にも分からない。いきなり襲われたんだ。」
「ただ、俺達の知り合いを探してて、『人間は危険』だから『殲滅』するとか何とか。」
《何じゃと・・・?》
ルーズの言葉に反応したのはパンドラだった。
「ん?どうかしたのか?」
《いや、何でもない。気にせんでくれ。》
「・・・それは『天使』にとって危険という事か・・・。
とすると、相当強い奴なんだろうな。」
「まあな。知らないか?『無法者 』って組織を潰した奴なんだ。」
「あー、スティルマの。
ん?そいつと知り合いって事はあんたらは『ノクター』の人間じゃないのか?」
「おー悪い、言ってなかった。」
ルーズも話す時には出来るだけ情報は与えないようにしていた。
いくら命の恩人とは言え、実力がありすぎる人間として警戒すべきだからだ。
「まあ、そうか。『ノクター』の『管理政府』は今忙しいだろうな。」
「(この服が政府のってのは流石に知ってるか・・・。)」
そこで、レミアールが割って入る。
「すみません。『ノクター』で何かあったのですか?」
「あれ?聞いてない?
俺も、偶然耳に入っただけの情報でな。
『天白ギルド』の『エース』、『人類史上最強の男』が死んだって話だ。
犯罪者にとっては天敵が消えたわけだから、浮かれて暴れ回ってるって話だ。」
「・・・・・・聞いた事ない話ばっかだな。
『天白』は聞いた事がある、えらく強豪が集まってるとか。その『エース』ってのは知らねぇな。」
「何でも『大量殺人犯』で構成された『死神団』を一人で壊滅されたらしいぜ。」
「「・・・!!!」」
レミアールは急に立ち上がる。
「不可能ですそんな事!!彼等の勢力はこの『大陸』の『半分』とも言われているんですよ!?
一人でどうにか出来るはずなんて──────」
「ちょ!落ち着けってレミア!!
偶然耳にしたって言ってたろ?こいつも詳しくは知らねぇだろうよ。」
「悪いな。ちょっと面白そうな話だったんだがその酒場にはあんまり知ってる奴がいなくてな。
まあ、問題はそこじゃ無いだろ?
そいつが死んだって所さ。」
「・・・・・・支部同士のやりとりでは情報は最低限とされていて、全てを知ってるのは本部だけなんです。
何処でどんな事が起きても、その地域の政府が責任をもって解決する事が決まりなので。」
「・・・ねぇ、そろそろ出発しないの?また野宿は嫌だよ。今日は尾行なんてされてないし。」
「ええ、そうしますか。ロストさん────」
「────俺も行く。」
「え?」
ロストはニッコリと笑顔でこう言った。
「なんか、あんたらに付いてくと面白そうだ。」
俺は契約によってその箱の中の666種類の『神器や魔具』を扱う事が出来る。」
この世に幾つ存在するかも分からない『神器や魔具』、一つを取っても強力なそれを彼は莫大な数操る事が出来るという。
「全く・・・ヤバすぎて笑えてくるぜ・・・。」
「まあ、あんたらみたいな善良な人間に向ける気はねぇよ。
それより、こっちからも聞きたいことがあった。さっきの『天使』みてぇな奴のこと。」
三人は困った顔をするしか無かった。
「正直、僕達にも分からない。いきなり襲われたんだ。」
「ただ、俺達の知り合いを探してて、『人間は危険』だから『殲滅』するとか何とか。」
《何じゃと・・・?》
ルーズの言葉に反応したのはパンドラだった。
「ん?どうかしたのか?」
《いや、何でもない。気にせんでくれ。》
「・・・それは『天使』にとって危険という事か・・・。
とすると、相当強い奴なんだろうな。」
「まあな。知らないか?『無法者 』って組織を潰した奴なんだ。」
「あー、スティルマの。
ん?そいつと知り合いって事はあんたらは『ノクター』の人間じゃないのか?」
「おー悪い、言ってなかった。」
ルーズも話す時には出来るだけ情報は与えないようにしていた。
いくら命の恩人とは言え、実力がありすぎる人間として警戒すべきだからだ。
「まあ、そうか。『ノクター』の『管理政府』は今忙しいだろうな。」
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「あれ?聞いてない?
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『天白ギルド』の『エース』、『人類史上最強の男』が死んだって話だ。
犯罪者にとっては天敵が消えたわけだから、浮かれて暴れ回ってるって話だ。」
「・・・・・・聞いた事ない話ばっかだな。
『天白』は聞いた事がある、えらく強豪が集まってるとか。その『エース』ってのは知らねぇな。」
「何でも『大量殺人犯』で構成された『死神団』を一人で壊滅されたらしいぜ。」
「「・・・!!!」」
レミアールは急に立ち上がる。
「不可能ですそんな事!!彼等の勢力はこの『大陸』の『半分』とも言われているんですよ!?
一人でどうにか出来るはずなんて──────」
「ちょ!落ち着けってレミア!!
偶然耳にしたって言ってたろ?こいつも詳しくは知らねぇだろうよ。」
「悪いな。ちょっと面白そうな話だったんだがその酒場にはあんまり知ってる奴がいなくてな。
まあ、問題はそこじゃ無いだろ?
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「・・・・・・支部同士のやりとりでは情報は最低限とされていて、全てを知ってるのは本部だけなんです。
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