マルチな才能を発揮してますが、顔出しはNGで
顔を出すの? 出さないの? いえ両方です 8
「では、リハーサルの準備が出来たらお呼びしますので、しばらくここでお待ちください」
「あッ! ちょっ… ユーシ!?」
 私たちを控え室に案内して、直ぐに部屋を後にしたユーシに声を掛けそびれ、控え室には私とキアラの2人だけになっちゃった。
「そんな顔をしないで、アキラちゃん。まだチャンスはあるよ」
「え!? 私今、そんな顔してた!?」
 そっと慰めるようにキアラが私の手を握る。どうもキアラは私がユーシのことを好きだと思っているみたいだけど、私自身はまだよくわかってない…
 考えてみれば、今まで一度も恋愛というものを経験したことはないし、好きとか言う気持ちもよく分からない。
 でも、気が付いたらユーシのことを考えたり、全国大会で必死に郷田と戦っているユーシの姿を思い出したりして、胸が熱くなるような、締め付けられるようなそんな気持ちになっている自分がいた。
 これが恋なのかどうか確かめるために、マリーちゃんに無理言って、ユーシが通っている六花大付属高校の学園祭に出演させてもらったんだ。
 もっとユーシと仲良くなってやるんだから!
「大丈夫だよ、アキラちゃん。アキラちゃんはとっても可愛いし、明るくて元気でみんなを笑顔にしてくれる。ちょっと口が悪いところは目を瞑れば、勇志さんもきっとアキラちゃんのことを好きになってくれるよ!」
「キアラ…」
 私の手をキアラの両手がそっと包み込んで、純粋で綺麗な瞳が私を見つめる。
 キアラはいつも私を応援して励ましてくれる。今もキアラの優しさに私は救われているのかな。
 ん? でもちょっと待って!
「口が悪いってどういうことだよ、キアラ~!?」「あれッ!?私そんなこと言ったかな…?」
 そう言って、ほっぺに人差し指を当てて首を傾げるキアラ。
 昔からキアラは、とぼける時や誤魔化す時はいつもこの仕草をする。キアラは気付いてないみたいだけど。
「よーし!コチョコチョで勘弁してあげよーう!」「えッ!? そ、それだけはダメだよーぅ!」「問答無用!! それッ!!」
 目の前のキアラを抱き寄せて背後に回り、脇の下と脇腹を交互に攻める。
「あははははッ! アキラちゃん!! あはッ、もう許してぇーッ!!」
 指と腕をがむしゃらに動かしていると、キアラの弾力と張りのある柔らかいものに当たり、跳ね返された。
「キアラ… どうしてキアラだけおっぱいがこんなに大きいんだッ!?」
 両手でガッシリとキアラの胸を掴み、たっぷりとその弾力を味わう。
 掌から少しはみ出るほどの大きさの胸は、柔らかくて気持ち良くて、いつまでも揉んでいられるな。
「ダメ…ッ… そ、そこは… アンッ!!」
 だんだんとキアラの息が荒くなり、膝が震え始める。
 もしかして、こうやって私がキアラの胸を揉みしだいているから、こんなに大きくなったのか!?
 でも、キアラのおっぱいは格別だから、つい揉みたくなっちゃうんだよな~。
「も… もうダメッ…!」
 ヒョロヒョロと力なく地面に座り込むキアラの顔は、薄いピンク色に火照っていて、女の私でもドキッとしちゃう。
 でも、ちょっとやり過ぎちゃったかな?
「キアラ… その~…」「あの~… 」「!?」
 声の方を見ると、控え室の入り口が少し開いていて、そこから顔を覗かせている奴が1人…
「ユウさんッ!!??」「てめーッ!? ユウ! 何の用だ!?」 
 控え室の入り口には、いつもの趣味の悪いお面を被ったガップレのユウが立っていた。
 ユウは私たちから視線を逸らしながら耳の辺りをポリポリ掻いてやがる。
「ヨシヤに顔を出せって言われたから来ただけだ!… い、一応ノックはしたんだぞ!? だけどその~…」「ちゃんとこっち向いて話せよ!」
「いや、でも前が…」「前?」
「キャッ!!??」
 キアラから短い悲鳴が聞こえ、すぐに目を向けると、真っ赤な顔をしたキアラがミニスカートの裾を伸ばして両膝をついている。まるでパンツを隠すように…
 まさか…!?
「ユウ! てめぇ、キアラの見たのかッ!?」「いや、その、みみみみ見てないよ!?見えそうで見えなかったというか、それがすごく残念というか何というか…」
 信じらんない!ほんと最低な奴だな!強くてカッコいいユーシとは違って、コイツはドジでマヌケ、おまけにスケベ。
 コイツにユーシの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらいだ!!
「もう私… お嫁に行けません…」
 キアラが半ベソをかいて呟いている。コイツ、またキアラを泣かせやがったな!?
 1発お見舞いしてやろうかと思ったら、ユウが私の横を通り過ぎて、そっとキアラに近付き、頭を軽くポンポンして撫でる。
「心配しなくても大丈夫だよキアラ。キアラならどこにでもお嫁に行けるから」「わたひぁ、…ッ、ユウひゃんッの、およめしゃんがぁ〜…!」
 ついに泣き出してしまったキアラの言葉は涙と嗚咽で上手く言葉になってない。
 そんなキアラを見てユウが、ポケットからハンカチを取り出してキアラに渡す。
「ほらこれ使って、キアラは笑った顔が1番可愛いから、ずっと笑っていてほしいな」「ひゃいッ!! ユウしゃんがそんな風に思っていてくれて、わたひッ、うれッしいです…ッ!!」
「よしよし、いい子いい子」
 あっという間にキアラを泣き止ませたのは大したものだけど、なんか今日のユウは変な気がする…
 やけに大人っぽいっていうか、いつものバカでマヌケな感じが少ない気がするような…
「失礼しまーす」
 ノックの音と共に控え室の扉が開かれ、反射的に顔を向ける。
「リハーサルの準備が出来ましたので、スタンバイお願いします」
 控え室の入り口に立っていたのは、耳に付けたインカムを調整しながら話す、ユーシだった。
「あッ! ちょっ… ユーシ!?」
 私たちを控え室に案内して、直ぐに部屋を後にしたユーシに声を掛けそびれ、控え室には私とキアラの2人だけになっちゃった。
「そんな顔をしないで、アキラちゃん。まだチャンスはあるよ」
「え!? 私今、そんな顔してた!?」
 そっと慰めるようにキアラが私の手を握る。どうもキアラは私がユーシのことを好きだと思っているみたいだけど、私自身はまだよくわかってない…
 考えてみれば、今まで一度も恋愛というものを経験したことはないし、好きとか言う気持ちもよく分からない。
 でも、気が付いたらユーシのことを考えたり、全国大会で必死に郷田と戦っているユーシの姿を思い出したりして、胸が熱くなるような、締め付けられるようなそんな気持ちになっている自分がいた。
 これが恋なのかどうか確かめるために、マリーちゃんに無理言って、ユーシが通っている六花大付属高校の学園祭に出演させてもらったんだ。
 もっとユーシと仲良くなってやるんだから!
「大丈夫だよ、アキラちゃん。アキラちゃんはとっても可愛いし、明るくて元気でみんなを笑顔にしてくれる。ちょっと口が悪いところは目を瞑れば、勇志さんもきっとアキラちゃんのことを好きになってくれるよ!」
「キアラ…」
 私の手をキアラの両手がそっと包み込んで、純粋で綺麗な瞳が私を見つめる。
 キアラはいつも私を応援して励ましてくれる。今もキアラの優しさに私は救われているのかな。
 ん? でもちょっと待って!
「口が悪いってどういうことだよ、キアラ~!?」「あれッ!?私そんなこと言ったかな…?」
 そう言って、ほっぺに人差し指を当てて首を傾げるキアラ。
 昔からキアラは、とぼける時や誤魔化す時はいつもこの仕草をする。キアラは気付いてないみたいだけど。
「よーし!コチョコチョで勘弁してあげよーう!」「えッ!? そ、それだけはダメだよーぅ!」「問答無用!! それッ!!」
 目の前のキアラを抱き寄せて背後に回り、脇の下と脇腹を交互に攻める。
「あははははッ! アキラちゃん!! あはッ、もう許してぇーッ!!」
 指と腕をがむしゃらに動かしていると、キアラの弾力と張りのある柔らかいものに当たり、跳ね返された。
「キアラ… どうしてキアラだけおっぱいがこんなに大きいんだッ!?」
 両手でガッシリとキアラの胸を掴み、たっぷりとその弾力を味わう。
 掌から少しはみ出るほどの大きさの胸は、柔らかくて気持ち良くて、いつまでも揉んでいられるな。
「ダメ…ッ… そ、そこは… アンッ!!」
 だんだんとキアラの息が荒くなり、膝が震え始める。
 もしかして、こうやって私がキアラの胸を揉みしだいているから、こんなに大きくなったのか!?
 でも、キアラのおっぱいは格別だから、つい揉みたくなっちゃうんだよな~。
「も… もうダメッ…!」
 ヒョロヒョロと力なく地面に座り込むキアラの顔は、薄いピンク色に火照っていて、女の私でもドキッとしちゃう。
 でも、ちょっとやり過ぎちゃったかな?
「キアラ… その~…」「あの~… 」「!?」
 声の方を見ると、控え室の入り口が少し開いていて、そこから顔を覗かせている奴が1人…
「ユウさんッ!!??」「てめーッ!? ユウ! 何の用だ!?」 
 控え室の入り口には、いつもの趣味の悪いお面を被ったガップレのユウが立っていた。
 ユウは私たちから視線を逸らしながら耳の辺りをポリポリ掻いてやがる。
「ヨシヤに顔を出せって言われたから来ただけだ!… い、一応ノックはしたんだぞ!? だけどその~…」「ちゃんとこっち向いて話せよ!」
「いや、でも前が…」「前?」
「キャッ!!??」
 キアラから短い悲鳴が聞こえ、すぐに目を向けると、真っ赤な顔をしたキアラがミニスカートの裾を伸ばして両膝をついている。まるでパンツを隠すように…
 まさか…!?
「ユウ! てめぇ、キアラの見たのかッ!?」「いや、その、みみみみ見てないよ!?見えそうで見えなかったというか、それがすごく残念というか何というか…」
 信じらんない!ほんと最低な奴だな!強くてカッコいいユーシとは違って、コイツはドジでマヌケ、おまけにスケベ。
 コイツにユーシの爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいくらいだ!!
「もう私… お嫁に行けません…」
 キアラが半ベソをかいて呟いている。コイツ、またキアラを泣かせやがったな!?
 1発お見舞いしてやろうかと思ったら、ユウが私の横を通り過ぎて、そっとキアラに近付き、頭を軽くポンポンして撫でる。
「心配しなくても大丈夫だよキアラ。キアラならどこにでもお嫁に行けるから」「わたひぁ、…ッ、ユウひゃんッの、およめしゃんがぁ〜…!」
 ついに泣き出してしまったキアラの言葉は涙と嗚咽で上手く言葉になってない。
 そんなキアラを見てユウが、ポケットからハンカチを取り出してキアラに渡す。
「ほらこれ使って、キアラは笑った顔が1番可愛いから、ずっと笑っていてほしいな」「ひゃいッ!! ユウしゃんがそんな風に思っていてくれて、わたひッ、うれッしいです…ッ!!」
「よしよし、いい子いい子」
 あっという間にキアラを泣き止ませたのは大したものだけど、なんか今日のユウは変な気がする…
 やけに大人っぽいっていうか、いつものバカでマヌケな感じが少ない気がするような…
「失礼しまーす」
 ノックの音と共に控え室の扉が開かれ、反射的に顔を向ける。
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