男の娘でも可愛ければいいよね!

煮干

9.双方の山

落ち着け俺。きっとこれは夢だ。そうに違いない。
こいつらにおっぱいなんてあるわけない。
「健太君待ってたよ。」
「け、健太様にご奉仕できるならどんな恥ずかしいことだってやってみせます。」 
「健太さんがこれで喜ぶなら...。」
首謀者は大空だな。よし断罪だ。
「あらあら、みんなすごいね。」
「お母さん!」
まさか本当の首謀者は母上だっていうのか。
「フフ、健ったらもうおっぱい好きでね。
でてくるのはおっぱいの写真ばかり。」
「待って!なんで部屋に勝手に入ってるの!」
どうりで最近冊数が少ないわけだ。どうせエロ親父でもとっていったのかと思ったが、母上か。それはそれで意外だ。
「今お父さんがとったって思ったでしょ?」
読まれた...だと...。
「残念!お父さんは私のような貧乳が大好きです!」
「知りたくないよ親父の性癖なんか!」
しかも初耳だよ!
「健、お父さんは言ったのよ。おっぱいは子供のものだって。大人の玩具じゃない、だから大きさなんて気にするなってプロポーズしてきたのよ。」
照れる理由がない!
それにプロポーズじゃなくて性癖のカミングアウト!
こんな変態家族に生まれたから変態なんだ。
血筋は争えない。
「空は綺麗だ...。」
「曇りですよ健太様?」
「あ...うん。そうだな。」


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