男の娘でも可愛ければいいよね!

煮干

3.金髪の男の娘が仲間になった!

駅を降りると金髪の外国人みたいな男の子がうろちょろしていた。
何か迷ってるように感じる。
助けよう、と俺の良心が訴えかける。
だがそんなものには耳を傾けない。なぜなら俺は英語の点数は他の教科を差し置いて断トツに低い。ゆえにアイドントスピークイングリッシュ。
一応大空にも聞いておくか。
「いける?」
「無理。聞くことは苦手。」
容姿端麗、家事は何でもござれな幼なじみの大空でも無理なようだ。
「なら足早に通るぞ。」
すまん。申し訳ない気持ちで足早に逃げようとしたその時、話しかけられてしまった。
「あの、同じ高校の人ですよね?」
同じ高校と聞いてドキリとした。
格好を見ると同じ高校のブレザー。金髪にしか見てなかったから気づかなかった。
「高校の道を教えて下さい。」
そう言い、金髪の男の子は深々と頭を下げた。まあ、日本語で分かるなら断る理由なんてない。
道順知らないから多分同い年だろうし。
「いいよ。大空もいいよな?」
大空は首を縦にふった。

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