俺はコンナニ不運なのか!

~Ryouta~

プロローグ

 プロローグ 

「おーはーよー」
俺、石川卓也(いしかわたくや)は朝この声におこされた。
「おはようお兄ちゃん」
俺の部屋のど真ん中に仁王立ちしているのは俺の妹の石川水葉(いしかわみずは)であった。
「ああ、おはよう...」
毎朝の始まりの挨拶を妹と交わしつつ俺は妹に質問をした。
「おい水葉、これはどういう状況だ...」
「ん?なにがー?」
「だから、なぜお前俺の部屋のど真ん中で仁王立ちしている...しかも下着姿で!」
「だってお兄ちゃんいつも二度寝するんだもん、この格好してたら気になって眠れないでしょ」
俺は妹の発想力に少し脅かされつつも、「とりあえず服を着ろ」と言って俺はリビングに降りた。
俺は妹と二人で暮らしている。俺は高校1年で妹が中学2年、父と母はHawaiiに出張中で当分は帰ってこない。
「おにーちゃん、弁当持った?」
「ああ、持ったよ」
「あたし今日友達の家に泊まってくるから、自分で夜ご飯作ってね。」
「ああ、了解した...それは別にいいが、友達に迷惑かけるなよ。」
「はいはい、それより早く食べないと遅刻しちゃうよ。バス乗り遅れても知らないからね。」
「あ、ヤバい、もうこんな時間か...」
俺の登校するためのバスは午前8:00
のバスだ。それを逃すと次は9:30...
完全に遅刻になっあしまうのだ。
現在は7:20分だ。俺は急いで朝ごはんを食べ、歯磨きをして制服を来て学校に行く準備を終わらせた。そしてそのまま自分の部屋に飛び込んだ。
「お兄ちゃん、お皿くらいは自分で洗ってよ。」
「あー...すまん。兄さんは今アニメを見なきゃならないんだ。」
「どうせお兄ちゃんの事だからエロアニメでしょ」
「?何?俺は水葉の中ではそんな変態なのか?」
「うん。だって高校にエロ本四冊も持って行くなんてただの変態じゃん」
「...なぜそれを知っている?」
「お兄ちゃんの友達が言ってた。」
何!あ、そう言えばクラスメイトの国先悠斗に見せたんだった...あとで口止めしとかないとな。
「それよりお兄ちゃん、今8:55だよ。バス乗らなくてい..
「いいわけないだろーーー」
俺は叫びながら家を出た。
「うりゃー、間に合ってくれー」
全力で走った。だがまにあわなかった。
「うわー、遅刻だー。これで26回目...流石にヤバイな」
俺はそんな事を呟きながら走って学校へ行った。当然遅刻した。
「おはようございます。遅れてすみまー」
「いしかわーーーーーーーーー、廊下で逆立ち20分してろーーーーーーーーー」
当然怒られた。(なぜ逆立ち20分なんだ?)
そしてなんとか逆立ち20分耐えしのいだら担任の指原(さしはら)先生が俺に...
「お前放課後学校裏にある旧校舎の二階の一番左を右に曲がって階段下の用具室の裏の3-4に来い」と言われた。が、長すぎて覚えられない。「そもそも旧校舎の3-4に来いでいいんじゃないか...!」
俺は口に出してしまったらしい。
「石川、お前死にたいんだな」
「必ず放課後行きます。失礼しましたー。」
俺は逃げるように教室を出てダッシュで屋上に行った。
「はあっはあっはあっっ」
「よう石川、どうしたんだそんなに疲れて。」
屋上には先客がいた。 クラスメイトでいつも屋上にいる。国先悠斗...彼は俺に続けて質問してきた。
「あ、そう言えばお前朝遅刻したんだっけ?
指原先生が無茶苦茶怒ってたなww.」
「見てた癖に質問すんな。てかお前、水葉に俺のエロ本の話しただろ。」
俺は透かさず国先に質問した。
「あー...んなこともあったなー。」
「お前死にたいんだな?」
俺は先生の真似をした。
「はっはっはっ、にてねーよwつか誰だよw
「バカ担任の真似だー」
「おい、誰がバカ担任だって?」
後ろからものすごい殺気を感じた俺は振り返りもせず非常階段を使ってダッシュで図書室に向かった。
「国先またあとでなーー」
「お、おう。」
「待てや石川てめえーーーーーー」
俺は何とか先生をまいて、図書室に逃げ込んだ。図書室は今改装工事中で立ち入り禁止。だから誰も来ない。最高に素晴らしい場所だ。
「あーマジ疲れた、遅刻しただけでここまでするのか。てか、先生暴言はきすぎだろ。」
俺がそんな事を呟いていたら、後ろの方で、
「バタン バタン ドドドドドドー」
と、変な音がした。まさか、先生がここまで来たのか!?俺は思わず図書室のカウンターの下に隠れた。
「Pーーー..PーーーカチャカチャかチャカチャカチャカチャPーーー..」
変な機械音が鳴った。本棚の向こう側だ。
俺は好奇心がたかなってしまい、見に行く事にした。足音を立てないようにゆっくりと静かに歩いていた。俺はなんとか本棚の反対側につき、気づかれないように本棚の間から向こうの本棚をみた。
そこには綺麗な黒髪ボブカットの女の子がいた。女の子の服は高校の制服ではない。なんと妹の中学の制服と同じものだった。
「あ、」
声が出てしまった。
「!!誰かいるんですか?いるなら出て来て下さい。さもなくば..」
「はい、いますいます。ここにいます。」
俺は思わず叫んでいた。
「先輩、何をしにここに来たんですか?」
唐突な質問に思わず戸惑ってしまった。
俺はこの子を知っている。だって俺の後輩だったのだから。名前は白雪心美(しらゆきここみ)高校一年だ。
「先生から逃げてきたんだけど...てか、服どうしたの?あと心美ちゃんは何をしていたの?」
「私は、懐かしの制服を着て自分の大好きな場所にいただけなのです。」
俺は疑問に思った。何故本が散らかされている中にPCを一台置いているのか疑問におもった。
「じゃあこの本の散らかされているのは何なの?」
「資料です。」
「何の資料?」
「それより先輩、早く消えて下さい。気が散ります。」
話を変えられた上、消えて下さいと来た。
俺は意味が分からなかった。
「?どうしたの?怒らせたなら謝るよ。ごめん。」
俺は素直に謝ってみたけど心美ちゃんは。
「いいから、消えて下さい。殺しますよ。」
俺は咄嗟に
「あ、わかったわかった。じゃ、じゃあな..」
といって、図書室を後にした。

そして放課後

俺は旧校舎の3-4にいた。まだ先生は来ていない。俺は今一人きりだ。
「あーマジ殴られたらキツいんだけど...」
などとぼやいていた。すると、3-4
の窓側にあった机が一つ落書きされていることに気づいた俺は、持っていたハンカチを濡らして拭いてあげた。(落書きは落ちなかった)
「うん...?」
俺が拭いていた机の中に何かの布みたいなものが入っていた。
「なんだこれ?」
俺は手にとって広げてみた。
そして声をあげた。
「うわーーーーーーーーーー!!!!」
俺が今手にしているのは女物の下着。
いわゆるパンツとブラジャーだった。
俺はこんなことは初めてだったので、気が動転していた。
そして足音が聞こえてきた。
この教室に向かっている。
俺はとりあえず手に持っている物をポケットの中にかくした。
「おい、石川いるのかー?」
「はい、ここにおります。」
俺は叫んだ。そしたら、
「ここにいるじゃねーよ。土下座だー」
いきなりの土下座とかキツすぎないか。と思ったけどそんな事言ったら殺される。俺は素直に土下座した。
「てめぇーざけんじゃねーぞ、おいお前遅刻何回目だ?」
俺は正直に答えた。答えたはずだ
「20回以上しておりまー」
「いい加減にしろーー」
怒鳴られた。当然だが少し気にくわない。
「お前何様だよ。」
俺は答えに迷った。何様とか言えるなら。先生は自分の事を俺様だとか思ってんだろ。
とか思っていても話は終わらない。
俺はネタとして発言した。
「俺は...人様だ。」
「ざけんなてめぇーーーー」
普通に殴られて俺の意識は一瞬途切れかかった。それをわかってたかのように先生はシャーペンの先端を俺の腹に指す。
「流石指原先生だ。まさか腹を指なんてww.」
ネタ発言をついしてしまった俺に先生は、
「お前の意識が途切れようと俺が叩き起こしてやるよ。」
「..........っ」
俺は声にならない声をあげたが、そんな事と言わんばかりに先生はなぐってくる。
一発二発三発殴られ続けているうちに変な方向にに目覚めないか自分が心配になった。
「も..もうや..めて...」
本当にヒドイ暴力教師だな。まじで死んだらどうすんだよ。
「お前、少しは反省したー」
「しましたーーーーーーーーー」
その叫びとともに俺の意識は切れた。
と、思っていた。なんと先生が俺のポケットをさわりだした。まずい、女物の下着を見られたらいくらなんでも殺される。そう思った瞬間俺は意識が復活してしまった。
「そこには触るな」
「..........」
流石の先生もビビったようで「明日から遅刻すんなよ」と言い残し去っていった。
さて、この下着の持ち主はいったい誰なのか。そして俺はこれからどうすればいいのか。そんなことを考えながら家に帰る俺であった。

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