男装テクニック☆

rabbit☆

騎士として

メイソンは驚き、目を見開いた。

メイソン「そんなヒョロヒョロの身体でか?」

無理もない。エミリーは本来女だ。身長も低く体格も小さい。もしこれが本当に騎士にでもなったらすぐやられそうな程にとても弱そうだ。

ブラウン「い、いけないのか。夢なんだ。ヒョロヒョロの身体は生まれつきなんだ。だからといって諦めきれない」

エミリーは慌てて、メイソンにまた嘘をついた。

メイソン「そうはいっていない。驚いただけだ。…そうか、騎士か。ならばなってみるか?」

ブラウン「へ?」

エミリーはキョトンとする

エミリー心の声《嫌な予感…》

エミリーのその嫌な予感はすぐに的中する事となった。

メイソン「俺の城で働けばいい未来の国王命令だといえば騎士団長もことわれまい。」

ブラウン「えぇー!!??」

エミリーは驚きすぎてまた声を女声のまま出してしまったが、今度はすぐにたてなおした。

ブラウン「む、無理だ!俺には…そう!家族がいるし、なんて言われるかわからない。それに、お前だって言ったじゃないかヒョロヒョロの身体でか?って。こんな体じゃ無理がある。」

エミリーは必死に弁解したが無駄に終わった。

メイソン「なんだ。諦めきれない夢なんじゃなかったのか?」

メイソンはまたからかい口調でいってくる

ブラウン「それは…」

エミリーは困り顔だ、

メイソン「ん?なにか理由があるのか?」

その意地悪な瞳をみてエミリーを離すきはないようで、エミリーは諦め、その瞳に打ちのめされた

ブラウン「い、いえ、ありません…。」
意気消沈になりすぎて、敬語を使ったエミリーをまた悲しげな瞳で見つめながらも笑顔で、

メイソン「そうか。明日城にくるがいい。騎士団入隊許可をだしてやる。団長には話しておく。両親にはいっておけよ。」

メイソンは、そういったかと思えば、指で指笛を吹き馬がやって来た。
その馬に乗る姿はまるで白馬の王子様である

その姿にエミリーは見とれる暇もないくらい頭が真っ白なままメイソンを見つめる。

メイソン「ではまたな。」

そんなブラウンを笑いながら

馬にのってさっていくメイソンを意気消沈になったまま見送りながらエミリーは自分の台詞をひどく取り消したくなった。

エミリー「どうしよう…」

途方にくれながらとぼとぼと帰ったエミリーは、家につき、色々説明した途端父親にいろいろな意味でしかられたことは言うまでもない。






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