君なんてダイキライ!

那月 綾

復讐…欲望…恨み


 俺は、世界を呪う。そのためだけに生きてきた。
これは、俺の

ー…復讐と欲望…そして恨みだー

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 青柳 瑛   25歳   独身で彼女なし
だが、年下の…しかもまだ、高校生の秋山  春香に惹かれている…

春香に会う度に、俺はつい笑って興奮してしまう。それに、春香は覚えていないかもしれないが、俺と春香はずっと前から会っている…

ーあの…公園で…ー

「アハっ…」
春香はあまりものショックで何も覚えてない…。まぁ、俺にとって好都合だけど

そう、俺はあの日から狂っている。初めて人を殺した、あの興奮、感覚、俺は忘れたことなど、一日もない。
「あぁ、…もう一度、殺りたいなぁ〜………アハハッ」

                     『7年前ー…』

俺はまだ幸せだった。嫁の暁美(あけみ)もいて、子供も生まれて…。
そして、嫁と子供の生活のために一生懸命、努力して仕事をした。そう、本当に俺は『幸せだった』。
でも、その幸せはあの日、一瞬であの男に壊されたー…

                          ガシャーン

「キャーー!!」

「暁美!!」

                   ドタドタドタ!!
俺が来た時はもう、遅かった。
暁美と俺の子は…
「っ!!暁美!境!あともう少しだ!もう少しで助けが…!!」

「…ごめ……さい…あなた………と…も……と……いた…かった。
家族に…なりた……か……た……なぁ〜……あはは…」

「…おと…お…さん………痛い…よォ」
境と暁美はそう言って息を引き取った。俺はその場で泣いた。
あの暖かった手が冷たくないっていくのがわかる。

次の日、俺は公園でぶらついた。
あの日、暁美と境の死を感じた時、俺は暁美と境を殺した男を恨んだ。
(…これから、どうすっかなぁ…)
そう思った時に、俺は暁美とそっくりの春香と出会った。
「おばあちゃん!早く!早く!」

「っ!!…あけ…み?」
幻を見ているのかと目を疑ったが、もう一度見ると、本当にそっくりだった。まだ幼いのに…
俺は目が離せなかった。そして、俺は春香に近ずき、嘘を言った。
「俺はね……君のお友達だよ?」

「友…達…なの?」

「ああ」
その時に俺は思った。
(…この子が欲しい…俺のものにしたい…)
俺は手を繋いで誘拐しようとした…だが、春香のおばあさんらしい人が俺の邪魔をした。
「春香を返して!」

(この子、春香って名前なんだぁ〜)

「?…おばあちゃん?」
俺は邪魔をしてくるおばあさんに苛つき、持っていた(拾った)拳銃を迷いもなく、そのおばあさんに向けて、
「邪魔だ!クソババア!」
            バァーン!
    ー…殺した…ー

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