ネット恋愛

ちぇりー

ネットの恋

もしもし…  

「もしもし。りゅうくん?」

ん。初めまして! えりちゃん?笑

「そうだよ笑 」

なんか笑 声 可愛い…   よく言われない?

「言われたことないや笑 あたしもりゅうくんの声癒される…」

ほんと?笑 ありがとう…笑  

・・・・・・・

いつものパターン
声を褒めて、趣味を聞いて、相手の好みに合わせて、軽くいじったりして、、笑わせて、、距離を少しずつ 近づけていく。 

下衆な目的のためにやっているわけではなくて、ただ1人が寂しくて、夜 誰かの声が聞きたくなって あわよくば俺のことを好きって言ってほしくて…。

・・・・・・・

「じゃあ、シフトわかったらすぐ言うね!何食べたいか考えといてね?笑 」

うん!ありがとね。  ごめん。初めて電話したのにいきなり食事誘っちゃって…    

「ううん。話してて楽しかったからあたしも会いたくなってたし!」

そう言ってくれると嬉しいよ笑 じゃあ 色々調べとく! とりあえずえりの主食の肉だな笑

「りゅうくんも好きじゃん!肉!焼肉とかいいかもね!」

いいね!お店調べとくよ笑

「まかせた笑  じゃあ、そろそろ…寝るね。」

うん…!

「楽しかったなあ 久しぶりに! ありがとね。」

こっちこそ!ありがとな〜!じゃあ…おやすみ

「うん…  おやすみ。 また明日話そうね笑」

おう笑  起きたらラインしてよ笑  

「わかった笑 」

じゃあ バイバイ…?

「バイバイ…笑  おやすみ」

おやすみ…  

・・・・・・・

ベッドの上で何度も布団を抱いたり、はいだりして。横になっては笑って起き上がって、 そうやって4時間も通話した。
えりの声はお世辞じゃなく 癒してくれる。
明るくて、優しくて、楽しくて…

会ったこともないのに、たぶん俺はもう、彼女が好きなのかもしれない。

電話を切った後は何か大切なものを失ったように、少し寂しかったけど、カーテンの間からは光が差し込み初めていて、陽の光がそんな寂しさも紛らわせてくれたのかもしれない。





夜中のあの、寂しくてつらい 感じはなくて






早く また えりの声がききたい…。








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