アフ◎トリ(after trip)~廻るカルマの転生譚
第6章『浮遊するウィキッド』
キキーッ!ガシャン!!!
『な、な、なー、なに避けてやがるですか!バカですか!アホなんですか!』
間一髪でトラックを避け転がっている灯夜にひでーことを言ってくるだれか
視線をさまよわせるも声の発信元、そもそも人の姿がない。
『マヌケ顔を晒してないで、舌でも噛んでしまえです』
浮遊して接近してくるそれだった。
金色の眩しさを放つ小さな剣をヘッドとしたネックレス。
見覚えがある。 それもそのはず、これのせいで危うく死にかけたのだ。
「…………」
灯夜は、かなり長い間、呆然と沈黙してしまった。落ち着きなくまばたきを連射しながら。
『驚くのも無理ないですね。でも説明してる暇と意味がないですので省略して死ぬです』
「あーこれって夢?もしくは俺避けきれなかった?」
しかし辺りに散らばってるのは血でなく、買った野菜ばかりで、トラックは壁にぶつかった状態で煙を上げている。
「夢でもなければ死んでもいない、てことは頭を打ったに違いない。それにして状況判断に頭回ってるし、それにーー」
『ごちゃごちゃとうるさいやつです!もうさっさとおっ死にやがれですーー!!」
ズオオオ!といった感じで光りだす。
「何が起こるんだ!?」
〈しかし なにも起こらなかった〉
『あわわ!』
「えーと…」
『マナがさっきので切れちゃったんですよ!これじゃ浄土に戻れないですぅ……うぇーん』
トラックの衝突音を聞きつけて人が集まりだしたってのにこのネックレスは泣くことを辞めない。
周りの人から見たら灯夜がヤバい奴なのでネックレスをポッケに突っ込み、食材を拾いそそくさと現場から逃げた。
公園のベンチで腰を下ろし、話を聞くことにする。
「なぁ、元気出せよ。」
『ふざけろです!浄土に帰れないんですよ!?』
なんだか落ち込んでいるため慰めてやるも逆効果。
「その浄土てあの世のことか?」
『そんなとこです』
「なんで俺をあの世に送るんだ?それとお前は一体何者だ?」
『うるさいうるさい!質問攻めすんなです!』
「捨ててくぞ」
俺はまんざらでもないように冷たい声で脅す。
『チッ わかったです』
(こいつ舌打ちしやがった)
『エリは神剣。あ、エリと言うのは一人称です。真名は[エクスキャリバー]。なぜお前を浄土に戻すのかというとーーーーお前がエリの相棒だったからです!』
(やべぇ理解できねぇ。)
というよりも頭がいっぱいだ。
『その様子を見ると、浄土にいた頃。つまり前世の記憶がないんですね。やれやれです。』
「その前世の記憶は戻ったりするのか?」
なんとか話に食いつこうと質問を続ける。
『自然に思い出すことはほぼ無理ですね。けど、手段はあるです』
「なに!?  本当かよそれ」 
『ここで嘘つく理由がないだろです。ただ擬人化しないといけないですので家に入れやがれです』
「変身できるのかよ! ここでやってみろ」 
適当なことを言ってるのかどうか試してみる。家に入れるのはそれからだ。
『ふ、ふざけろです! 無理にきまってるです』
「まったく、適当な事言うなよな」
俺は嘲笑し、煽る。
『そうじゃなく、世間的な、風紀的な、放送禁止てきなやつですよ!』 
「服、着てないのか?」
『当たり前だろです』
「御都合主義てきなやつで煙と一緒に服も出現するのかと思ってよ」
(それにしても、なんかエロいな……)
「裸なんだ今」
『な、なんですかその目は…』 
灯夜はネックレスの剣を指で滑らせる。
『ひゃっ!汚らわしぃ、触るなです!!』
「す、すまん」
自分で最低なことをしたと反省。
『ならとっとと家に連れてくです』 
「わかったよ」
(こいつ口の利き方悪いよな)
『な、な、なー、なに避けてやがるですか!バカですか!アホなんですか!』
間一髪でトラックを避け転がっている灯夜にひでーことを言ってくるだれか
視線をさまよわせるも声の発信元、そもそも人の姿がない。
『マヌケ顔を晒してないで、舌でも噛んでしまえです』
浮遊して接近してくるそれだった。
金色の眩しさを放つ小さな剣をヘッドとしたネックレス。
見覚えがある。 それもそのはず、これのせいで危うく死にかけたのだ。
「…………」
灯夜は、かなり長い間、呆然と沈黙してしまった。落ち着きなくまばたきを連射しながら。
『驚くのも無理ないですね。でも説明してる暇と意味がないですので省略して死ぬです』
「あーこれって夢?もしくは俺避けきれなかった?」
しかし辺りに散らばってるのは血でなく、買った野菜ばかりで、トラックは壁にぶつかった状態で煙を上げている。
「夢でもなければ死んでもいない、てことは頭を打ったに違いない。それにして状況判断に頭回ってるし、それにーー」
『ごちゃごちゃとうるさいやつです!もうさっさとおっ死にやがれですーー!!」
ズオオオ!といった感じで光りだす。
「何が起こるんだ!?」
〈しかし なにも起こらなかった〉
『あわわ!』
「えーと…」
『マナがさっきので切れちゃったんですよ!これじゃ浄土に戻れないですぅ……うぇーん』
トラックの衝突音を聞きつけて人が集まりだしたってのにこのネックレスは泣くことを辞めない。
周りの人から見たら灯夜がヤバい奴なのでネックレスをポッケに突っ込み、食材を拾いそそくさと現場から逃げた。
公園のベンチで腰を下ろし、話を聞くことにする。
「なぁ、元気出せよ。」
『ふざけろです!浄土に帰れないんですよ!?』
なんだか落ち込んでいるため慰めてやるも逆効果。
「その浄土てあの世のことか?」
『そんなとこです』
「なんで俺をあの世に送るんだ?それとお前は一体何者だ?」
『うるさいうるさい!質問攻めすんなです!』
「捨ててくぞ」
俺はまんざらでもないように冷たい声で脅す。
『チッ わかったです』
(こいつ舌打ちしやがった)
『エリは神剣。あ、エリと言うのは一人称です。真名は[エクスキャリバー]。なぜお前を浄土に戻すのかというとーーーーお前がエリの相棒だったからです!』
(やべぇ理解できねぇ。)
というよりも頭がいっぱいだ。
『その様子を見ると、浄土にいた頃。つまり前世の記憶がないんですね。やれやれです。』
「その前世の記憶は戻ったりするのか?」
なんとか話に食いつこうと質問を続ける。
『自然に思い出すことはほぼ無理ですね。けど、手段はあるです』
「なに!?  本当かよそれ」 
『ここで嘘つく理由がないだろです。ただ擬人化しないといけないですので家に入れやがれです』
「変身できるのかよ! ここでやってみろ」 
適当なことを言ってるのかどうか試してみる。家に入れるのはそれからだ。
『ふ、ふざけろです! 無理にきまってるです』
「まったく、適当な事言うなよな」
俺は嘲笑し、煽る。
『そうじゃなく、世間的な、風紀的な、放送禁止てきなやつですよ!』 
「服、着てないのか?」
『当たり前だろです』
「御都合主義てきなやつで煙と一緒に服も出現するのかと思ってよ」
(それにしても、なんかエロいな……)
「裸なんだ今」
『な、なんですかその目は…』 
灯夜はネックレスの剣を指で滑らせる。
『ひゃっ!汚らわしぃ、触るなです!!』
「す、すまん」
自分で最低なことをしたと反省。
『ならとっとと家に連れてくです』 
「わかったよ」
(こいつ口の利き方悪いよな)
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