34歳気弱なサラリーマン、囚われの美少女お姫様始めました
第40話 ミダからの条件
「オルガ王子がボクをこの世界に連れてきた・・・・」
クロちゃんは王子の額から手を離し、しばし茫然とする。
なぜ、どうしてと聞きたいが王子は昏睡状態。
(オルガ王子はどうして・・・)
「おい、クロ大丈夫か?」
顔色が変わったクロちゃんを心配してロックが話しかけてきた。
モニカも喉を鳴らしながらクロちゃんの腰に頭を擦り付ける。
「う、うん・・・。」
まず、自分が異世界から来たという説明が出来そうにないクロちゃん。
(オルガ王子を治してあげたい。そしてボクをこの世界に連れてきた理由を聞きたい!)
クロちゃんはこの世界に来て初めて、強い自分の意志を感じた。
(ボクがここに来たことに理由があるなら知りたいんだ・・・!)
クロちゃんはミダの方を向き、
「正直に言うけど、ボク、どうしていいかさっぱりわからないんだ。ミダは預言者なんでしょう?
何か知っていることがあれば教えてほしい。」
と真剣に言った。
「いかにも、ボクは預言者ミダ。知っているのは、君がオルガ王子を救うということだけ。もしくは、君が王子を救えないかもしれないということだけ。」
「ええっ!救えない未来もあるの?!」
「もちろん。預言は絶対じゃない。未来なんていくらでも変えられるよ。そう、たとえば小石につまづいただけでもね。」
「そんな・・・」
「でもヒントはあげられる。ただし条件付きだけど。」
「条件・・・?」
嫌な予感がするクロちゃん。しかしヒントは喉から手が出るほど欲しい。
「ったく、ケチケチせずに教えろよ!だいたい、お前んちの国の王子様を救おうっていう話だろ?
どうして全部クロに背負わせるんだ?」
ロックが大声で言った。
「ロック・・・」
上司に責任を擦り付けられたのを先輩にかばってもらったサラリーマンの気分を思い出すクロちゃんの中身(34歳気弱)だった・・・。
「君たちはホントに自分の立場というものを分かってないよね。いつ殺されてもおかしくないんだよ。
何なら今すぐ、城中の騎士たちをこの部屋の扉の前に呼ぶことも出来る。」
「わかりました!じゃあ、条件を言ってください・・・」
「ボクと子供を作れ」
「うう、やっぱり・・・」
何となくそんな予感はしていたクロちゃん。
しかしクロちゃんには勝算があった。
ブルーライオンたちを中庭で助ける時に、集まっていた女の人たちの顔をよく思い出すと、これがなかなかの美女ぞろいだったのだ。
王子を助ける過程で、ミダの好みの女性像を調べ、それに会う女の子を見つけてあげれば、そっちのほうが良くなるに決まっているのだ。
そう、中身34歳気弱なサラリーマンの職業である不動産会社勤務が役に立つ!
お客様の好みを聞いてそれに合う物件をご紹介である。
そもそもミダは色っぽい美女が好みだと言っていた。クロちゃんに固執するのは、王子があてがってくれたからという1点の理由からだろう。
「わかりました!ヒントを教えてくれたら、子作りしましょう!でも、王子のことが終わってからですよね?」
ミダはうなづく。
「おいおい、いいのかクロ!」
意外な発言にロックの方が驚いていた。
「いいもなにも、他に選択肢有りますか?モニカたちブルーライオンも助けたいし。」
「・・・くっそ!」
なぜかロックがすねた顔をした。
「じゃあ、ヒント。王子は普通の病気じゃない。呪われているんだ。」
「呪われてる?!」
クロちゃんは王子の額から手を離し、しばし茫然とする。
なぜ、どうしてと聞きたいが王子は昏睡状態。
(オルガ王子はどうして・・・)
「おい、クロ大丈夫か?」
顔色が変わったクロちゃんを心配してロックが話しかけてきた。
モニカも喉を鳴らしながらクロちゃんの腰に頭を擦り付ける。
「う、うん・・・。」
まず、自分が異世界から来たという説明が出来そうにないクロちゃん。
(オルガ王子を治してあげたい。そしてボクをこの世界に連れてきた理由を聞きたい!)
クロちゃんはこの世界に来て初めて、強い自分の意志を感じた。
(ボクがここに来たことに理由があるなら知りたいんだ・・・!)
クロちゃんはミダの方を向き、
「正直に言うけど、ボク、どうしていいかさっぱりわからないんだ。ミダは預言者なんでしょう?
何か知っていることがあれば教えてほしい。」
と真剣に言った。
「いかにも、ボクは預言者ミダ。知っているのは、君がオルガ王子を救うということだけ。もしくは、君が王子を救えないかもしれないということだけ。」
「ええっ!救えない未来もあるの?!」
「もちろん。預言は絶対じゃない。未来なんていくらでも変えられるよ。そう、たとえば小石につまづいただけでもね。」
「そんな・・・」
「でもヒントはあげられる。ただし条件付きだけど。」
「条件・・・?」
嫌な予感がするクロちゃん。しかしヒントは喉から手が出るほど欲しい。
「ったく、ケチケチせずに教えろよ!だいたい、お前んちの国の王子様を救おうっていう話だろ?
どうして全部クロに背負わせるんだ?」
ロックが大声で言った。
「ロック・・・」
上司に責任を擦り付けられたのを先輩にかばってもらったサラリーマンの気分を思い出すクロちゃんの中身(34歳気弱)だった・・・。
「君たちはホントに自分の立場というものを分かってないよね。いつ殺されてもおかしくないんだよ。
何なら今すぐ、城中の騎士たちをこの部屋の扉の前に呼ぶことも出来る。」
「わかりました!じゃあ、条件を言ってください・・・」
「ボクと子供を作れ」
「うう、やっぱり・・・」
何となくそんな予感はしていたクロちゃん。
しかしクロちゃんには勝算があった。
ブルーライオンたちを中庭で助ける時に、集まっていた女の人たちの顔をよく思い出すと、これがなかなかの美女ぞろいだったのだ。
王子を助ける過程で、ミダの好みの女性像を調べ、それに会う女の子を見つけてあげれば、そっちのほうが良くなるに決まっているのだ。
そう、中身34歳気弱なサラリーマンの職業である不動産会社勤務が役に立つ!
お客様の好みを聞いてそれに合う物件をご紹介である。
そもそもミダは色っぽい美女が好みだと言っていた。クロちゃんに固執するのは、王子があてがってくれたからという1点の理由からだろう。
「わかりました!ヒントを教えてくれたら、子作りしましょう!でも、王子のことが終わってからですよね?」
ミダはうなづく。
「おいおい、いいのかクロ!」
意外な発言にロックの方が驚いていた。
「いいもなにも、他に選択肢有りますか?モニカたちブルーライオンも助けたいし。」
「・・・くっそ!」
なぜかロックがすねた顔をした。
「じゃあ、ヒント。王子は普通の病気じゃない。呪われているんだ。」
「呪われてる?!」
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