無力のバーサーカー

POSTMAN

入学までの間?ああ、地獄だったよ

………入学試験が終わった後。俺は燐と師匠に大きく祝われた。よくやった、とか、最後の試合凄かった、とかとにかく褒められた。
 でも俺は最後………2試合目の勝利には納得できていないのだ。なにせボコボコにされて怒り狂いながら気を失ったと思ったら自分の腕が相手の体を貫いていたのだ。気を失っていた間の俺の行動は師匠達から聞いた。それでも勝てたのは結果論だ。本当なら負けていたし、何より俺は師匠から❬狂暴❭だけは使うな、と耳にタコができるほど言われていたのだ。それなのに結局は❬狂暴❭に頼って勝てたのはたまたま…
………そんな結果で、自分自身の力で勝利を掴めなかった結果で納得できるだろうか?
……できるはずがない。この試合は勝ったようで負けている。
 とりあえず俺はまだまだ強くなる必要があるみたいだ。
 


 中学の卒業式も終わり、時は3月。人々は新しい季節、新しい環境………新しい出会いを受け入れるために準備する、または自分を待つ明るい未来への淡い期待を持ち合わせている頃。
 俺はそんな未来への淡い期待すらも抱けない程つらい………

師匠の地獄の特訓その2に付き合わされていた。

「おらぁ!どうした!“師匠…俺、強くなりたいです„って言ってきたのはお前だぞ!」
(ちくしょう!そんなカッコつけた台詞吐きやがって昔の俺!あー!もう!言わなけりゃよかった!)
「今日は魔力切れになるまでやるぞ!」
「は、はい!」

 しばらく経った後……

「師匠~!❬疾風シュトロム❭なんてどこで使うんだよ!」
俺はすっかり魔力を切らしてしまい、今は休憩時間だった。
「お前なぁ!いつまでも高速機動を❬ニトロボム❭だけでこなせると思うな!ただでさえお前は魔力量が少ないんだ!❬疾風シュトロム❭は応用がきく魔術で使う場面なんていくらでもあるわ!」
(くそ!反論の余地がない!)
………結果、無駄な反論を続けたが全て師匠の正論に押し負けてしまった。その上、反論をした俺は師匠を不機嫌にしてしまい特訓時間が伸びてしまった……

特訓が終わった後………

(❬疾風シュトロム❭はなんとか修得したが…明日も特訓あるんだよなぁ………憂鬱だ)
自分の家のベッドで寝ながら明日の事を憂いていた。
 結局、俺は魔術学園の入学式がある日の前日まで明日を憂い続けたのだった。


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