神様育てませんか?

クルーソ

17話 カッコいいんだから仕方がないよね

「ヘブンズオブー、、、ダイアリィィ!!」
「エターナルディアー、、、サスペクツ!!」

ミユカがいつも通りおかしな行動をとっている。
まぁ放っておいてもいいのだが、大体ああいう奴はかまってほしそうに叫んでいるもんだ。
大人な俺は声をかけてやることにした。
あとそろそろ鼓膜が限界だ、、、声でかいんだよなミユカは。

「どうした?なんのアニメに影響されたんだ?」
「はぁ?そんな子供みたいなことしないんですけどぉ」
「いや子供だろまだ」
「違うし。ブラックコーヒー飲めるし」
「え?まじで!?すげー」

あの苦いの飲めるの?
おそよ人間では口に含むことも難しいと言われているあの劇薬を?
ちょっと尊敬してしまうぞそれは。

「ver.ミルクinのやつ飲めるし」
「おいズルいぞ!反則だろそれは!」
「反則じゃないもん!わたしデュエルガンダムもアサルトシュラウドの方が好きだしあえてのミルクだもん!」
「は!お前みたいなやつがオリジナルを軽んじてバルトフェルド機が好きとかいうんだろうな!」
「オレンジ可愛いんだからしょうがないじゃん!」
「黒の方が渋くてかっこいいだろうが!」

5分ほど言い争いをした後にようやく本題に入った。
やれやれ子供の付き合いは疲れるぜ、、、絶対黒の方がかっこいいしな!

「いや、なんか叫んでたからさ。何やってんのかなって思ったんだよ」
「あぁそのこと?なんか呪文の詠唱忘れちゃって思い出してたんだよ」
「じ、じゅもん?なんだそれ?」
「いや天界の呪文だけど」
「あー、、天界の呪文ねー。早くいってよぉ。勘違いしちゃったじゃんもぅ!」

・・・・・、
なに?天界の呪文って!
やべぇ。最初のリアクションミスってこれ以上深堀りできない!
すごい気になるのに!呪文リストとか見たいのに!!

「あの、、ちなみになんの呪文唱えようとしてたの?」
「あぁ、いつものやつだよ」
「なるほどねー。あのあれなやつかー」
「そうそう」
「べ、便利だからってあんまり頼るなよー。自分でできなくなっちゃうぞ」
「わかってるんだけど一度覚えると中々離れられないんだよー」
「まぁ気持ちはわかるけどさ」

いつも使ってんの!?
ダメだ!一度知ったふりするとどんどん沼にハマっていく。
もう言い出せないぞこれは、、

「まぁ、、ほどほどにしとけよな。俺は買い物行ってくるわ」
「いってらっしゃーい」

くぅ、、めっちゃ色々聞きたかった、、
今度へメットさんに聞いてみるか、、

「スパイラルフォア、、、スピリチュアル!!」
「エンドレスー、、、エバーレイン!!」

なんとなく攻撃呪文のように聞こえるけど気にしたら負けだな。

「デッドエンドォォ、、、オブジエンドォォ!!」

何を終わらせようとしてるの!?
嫌な予感を感じつつ小走りで買い物に出かけるのだった。

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