神様育てませんか?
16話 努力ってめんどくさいよね
「18、、、19、、20!はぁ、、はぁ、、、」
最近体形が気になる俺は筋トレをしていた。
ミユカは見かけによらずよく食べるため、つられて食べていたらしっかり太った。やはり世の中は不公平だ。
しかし、たった20回で息が上がるとは俺も衰えたもんだな、、、別に運動とかしたことないけど
「なにやってんのー?」
「ミユカか、、見ての通りだよ」
「新しい土下座の練習?」
「そんな悲しい練習するか!腕立てだ!」
むしろそう見えていたのなら20回も眺めていないで止めてくれ、、、
相変わらず知識が偏っている奴だな。
「うでたてってなに?」
「うーん、腕の筋肉に負荷を掛けて鍛えること、、かな?」
「へー、なんでそんなことやってるの?」
「俺の場合はダイエットだな。最近太ってきたから筋トレして脂肪を燃焼しようとしている感じだ」
俺の言葉にミユカは納得したように、
「なるほどね。確かに最近食べ過ぎだと思ってたんだよねー。自分のことも管理できないなんてまだまだだね」
「相変わらず一言多いやつだな。お前だってバクバク食ってるだろ」
「わたしはちゃんと甘いものとしょっぱいもの交互に食べてるもん」
「バカだ。バカの考え方だ」
「なんだとー!」
いつも通り俺がミユカと言い争っていると、それを見守っていたへメットさんが思いついたように手を鳴らした。
「ダイエットでしたらいいものがありますよ~」
「いいもの、、ですか?」
「はい~。それがあれば筋トレもジョギングも必要なしで簡単に痩せられるんですよ~」
「そんないいものがあれば是非教えてほしいですが、なんか胡散臭い気もするな、、、」
「胡散臭いとは失礼な~。天界に昔から存在する歴史ある薬なんですよ~」
なるほど、そっちの世界は俺の常識外にある場所だ。そんな都合のいい薬があっても不思議じゃないか。
「日頃ミユカもお世話になっていますし、もしよろしければ差し上げましょうか~」
「マジですか!ありがとうございます!!」
「いえいえ~。どうぞ使ってください~」
俺はへメットさんから薬の入った小瓶を受け取った。
見た目は普通のカプセル状の薬に見えるけど、、、
一応注意文を読んでおくか。
■使用時の注意点
・使用前後の1時間は飲食を控えて下さい
・カプセルは分解せずにそのままお飲み下さい
・カプセルは水にてお飲み下さい
・一回一錠にて使用下さい
・必ず一回一錠にて使用下さい
・一回に二錠以上は絶対に使用しないで下さい
・一回に二錠以上使用した場合、どんなことが起こっても一切責任は負いかねます
凄く不安になる注意文だ。
二錠飲んだらどうなるんだろう、、、
まぁ歴史の長い物らしいし普通に使用する分には大丈夫か。
俺は薬を口に含んだ。
「ちなみに一錠に付き10年寿命が縮まりますのでそれだけはご了承を〜」
「ぶぅぅーー!!」
俺は勢いよく薬を吐き出した。
あと少しで飲み込むところだった、、、
「あらあら〜、どうされたんですか〜?」
「どうしたもこうしたも、人生の十分の一持っていかれるのを知ってて飲む人はいないですよ!」
「あ〜、そういえば人間は寿命が長くて100年程度でしたか〜。うっかりです〜」
「うっかりで寿命減らされそうになったの初めてですよ」
結局ダイエットはコツコツ頑張るしかないかと、当たり前の結論に至ったのだった。
最近体形が気になる俺は筋トレをしていた。
ミユカは見かけによらずよく食べるため、つられて食べていたらしっかり太った。やはり世の中は不公平だ。
しかし、たった20回で息が上がるとは俺も衰えたもんだな、、、別に運動とかしたことないけど
「なにやってんのー?」
「ミユカか、、見ての通りだよ」
「新しい土下座の練習?」
「そんな悲しい練習するか!腕立てだ!」
むしろそう見えていたのなら20回も眺めていないで止めてくれ、、、
相変わらず知識が偏っている奴だな。
「うでたてってなに?」
「うーん、腕の筋肉に負荷を掛けて鍛えること、、かな?」
「へー、なんでそんなことやってるの?」
「俺の場合はダイエットだな。最近太ってきたから筋トレして脂肪を燃焼しようとしている感じだ」
俺の言葉にミユカは納得したように、
「なるほどね。確かに最近食べ過ぎだと思ってたんだよねー。自分のことも管理できないなんてまだまだだね」
「相変わらず一言多いやつだな。お前だってバクバク食ってるだろ」
「わたしはちゃんと甘いものとしょっぱいもの交互に食べてるもん」
「バカだ。バカの考え方だ」
「なんだとー!」
いつも通り俺がミユカと言い争っていると、それを見守っていたへメットさんが思いついたように手を鳴らした。
「ダイエットでしたらいいものがありますよ~」
「いいもの、、ですか?」
「はい~。それがあれば筋トレもジョギングも必要なしで簡単に痩せられるんですよ~」
「そんないいものがあれば是非教えてほしいですが、なんか胡散臭い気もするな、、、」
「胡散臭いとは失礼な~。天界に昔から存在する歴史ある薬なんですよ~」
なるほど、そっちの世界は俺の常識外にある場所だ。そんな都合のいい薬があっても不思議じゃないか。
「日頃ミユカもお世話になっていますし、もしよろしければ差し上げましょうか~」
「マジですか!ありがとうございます!!」
「いえいえ~。どうぞ使ってください~」
俺はへメットさんから薬の入った小瓶を受け取った。
見た目は普通のカプセル状の薬に見えるけど、、、
一応注意文を読んでおくか。
■使用時の注意点
・使用前後の1時間は飲食を控えて下さい
・カプセルは分解せずにそのままお飲み下さい
・カプセルは水にてお飲み下さい
・一回一錠にて使用下さい
・必ず一回一錠にて使用下さい
・一回に二錠以上は絶対に使用しないで下さい
・一回に二錠以上使用した場合、どんなことが起こっても一切責任は負いかねます
凄く不安になる注意文だ。
二錠飲んだらどうなるんだろう、、、
まぁ歴史の長い物らしいし普通に使用する分には大丈夫か。
俺は薬を口に含んだ。
「ちなみに一錠に付き10年寿命が縮まりますのでそれだけはご了承を〜」
「ぶぅぅーー!!」
俺は勢いよく薬を吐き出した。
あと少しで飲み込むところだった、、、
「あらあら〜、どうされたんですか〜?」
「どうしたもこうしたも、人生の十分の一持っていかれるのを知ってて飲む人はいないですよ!」
「あ〜、そういえば人間は寿命が長くて100年程度でしたか〜。うっかりです〜」
「うっかりで寿命減らされそうになったの初めてですよ」
結局ダイエットはコツコツ頑張るしかないかと、当たり前の結論に至ったのだった。
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