神様育てませんか?
10話 待った分だけテンション上がるよね
学校からの帰り道、俺はいつもより足早に家路についていた。
片手にはゲーム屋の袋が握られている。
「ふんふーん♪」
おっと、つい鼻歌を歌ってしまったぜ。
でも仕方がないんだ今日俺が買ったゲームはただのゲームではない。第1作からかなりの時間が経った後に発売された待ちに待った続編なのだ。
当時アニメ化もされた人気作という事もあって、開発にもかなり力を入れたと聞いている。
「明日から休みだし、今日は帰ったら徹夜で進めるぜ!」
おっと心の声が思わず漏れちまったぜ。
でもそれくらい感情が高ぶってるんだ。リアルタイム世代ではないものの、1作目は大好きな作品の一つだし、雑誌でも大きく取り上げられてる事もあり期待値が高いのだ。
「ガチャ)ただいまー」
「あら〜、おかえりなさい〜」
勢いよく家のドアを開けると、そこには玄関の掃除をしているヘメットさんがいた。
「へ、ヘメットさん!?お久しぶりですね、、、今日はどうされたんですか?」
「ヨネ子さんがギックリ腰で入院されたと聞きまして〜。それにまだまだミユカ1人では不安ということもありまして〜」
「なるほど。それで様子を見に来てくれたんですね、、」
俺は思わずゲームの入った袋を後ろに隠した。別にやましいものを持っているわけではないのだが、何というかジャンル的にもヘメットさんは馴染みがないだろうし、そもそもゲームやらなそうだし、、、
「なにもってるのー?」
うだうだ考えていると後ろからミユカが現れ、袋をひょいと取られた。
「あっ!か、返せこら!」
「どうせ新しいゲームでしょー。いいじゃん見せてよー」
「バカッ!や、やめ、、」
問答無用にミユカが袋から取り出すと、複数の女の子の顔が並んでいるパッケージが現れた。
「うわー、、ギャルゲーじゃん」
「ぐっ、うぅ、、」
そうなのだ。今日買ってきたゲームは「きらめきメモリーズ」略して「きらメモ」という所謂ギャルゲーであった。
「ギャルゲー、、とはなんですか〜」
ヘメットさんが小首をかしげる。
端的に言ってかわいいが、今は悠長に眺めていられない。
「ギャルゲーってゆうのは、モテない男達がせめてゲームの中では女の子とイチャイチャしたいという願いから生まれた業の深い悲しき産物だよ」
「偏見が過ぎる言い方はやめろー!」
あぁ、ヘメットさんの眉間にシワが!
違うんですミユカに騙されないでください!
「でもモテないのはホントでしょー」
「バ、バカやろう!俺がモテないわけないだろう!今日だって女の子と2回も喋ったんだぞ!!」
「数えてるところがモテてないわー。どうせその2回も吃ってうまく喋れてないんでしょ」
「喋れてますー!ハキハキ喋れてますー!声優も夢じゃないですー!!」
喋れてるよな?「ん?なに?」って3回くらい言われたけど周りがうるさかっただけだよな、、
「あの〜」
「は、はい!なんでしょうか!?」
「その、ギャルゲーというのは〜」
「ミユカの言っている事はその、、適当なのでそのー、、、」
「私でも出来るものなのでしょうか〜?」
「、、、はい?」
「私がホームステイしていた時はゲームなどはあまりなかったものですから、少し興味がありまして〜」
どうしよう、、
とても面倒くさい感じになってきたぞ。
「あ、わたしもやりたーい!」
「なんでだよ!」
「あ、じゃあみんなでやりましょうか〜」
「もっとなんでですか!」
そんな羞恥プレイはなんとしても避けなければならないが、ヘメットさんのお願いを断りきれる自信もなかった、、、
片手にはゲーム屋の袋が握られている。
「ふんふーん♪」
おっと、つい鼻歌を歌ってしまったぜ。
でも仕方がないんだ今日俺が買ったゲームはただのゲームではない。第1作からかなりの時間が経った後に発売された待ちに待った続編なのだ。
当時アニメ化もされた人気作という事もあって、開発にもかなり力を入れたと聞いている。
「明日から休みだし、今日は帰ったら徹夜で進めるぜ!」
おっと心の声が思わず漏れちまったぜ。
でもそれくらい感情が高ぶってるんだ。リアルタイム世代ではないものの、1作目は大好きな作品の一つだし、雑誌でも大きく取り上げられてる事もあり期待値が高いのだ。
「ガチャ)ただいまー」
「あら〜、おかえりなさい〜」
勢いよく家のドアを開けると、そこには玄関の掃除をしているヘメットさんがいた。
「へ、ヘメットさん!?お久しぶりですね、、、今日はどうされたんですか?」
「ヨネ子さんがギックリ腰で入院されたと聞きまして〜。それにまだまだミユカ1人では不安ということもありまして〜」
「なるほど。それで様子を見に来てくれたんですね、、」
俺は思わずゲームの入った袋を後ろに隠した。別にやましいものを持っているわけではないのだが、何というかジャンル的にもヘメットさんは馴染みがないだろうし、そもそもゲームやらなそうだし、、、
「なにもってるのー?」
うだうだ考えていると後ろからミユカが現れ、袋をひょいと取られた。
「あっ!か、返せこら!」
「どうせ新しいゲームでしょー。いいじゃん見せてよー」
「バカッ!や、やめ、、」
問答無用にミユカが袋から取り出すと、複数の女の子の顔が並んでいるパッケージが現れた。
「うわー、、ギャルゲーじゃん」
「ぐっ、うぅ、、」
そうなのだ。今日買ってきたゲームは「きらめきメモリーズ」略して「きらメモ」という所謂ギャルゲーであった。
「ギャルゲー、、とはなんですか〜」
ヘメットさんが小首をかしげる。
端的に言ってかわいいが、今は悠長に眺めていられない。
「ギャルゲーってゆうのは、モテない男達がせめてゲームの中では女の子とイチャイチャしたいという願いから生まれた業の深い悲しき産物だよ」
「偏見が過ぎる言い方はやめろー!」
あぁ、ヘメットさんの眉間にシワが!
違うんですミユカに騙されないでください!
「でもモテないのはホントでしょー」
「バ、バカやろう!俺がモテないわけないだろう!今日だって女の子と2回も喋ったんだぞ!!」
「数えてるところがモテてないわー。どうせその2回も吃ってうまく喋れてないんでしょ」
「喋れてますー!ハキハキ喋れてますー!声優も夢じゃないですー!!」
喋れてるよな?「ん?なに?」って3回くらい言われたけど周りがうるさかっただけだよな、、
「あの〜」
「は、はい!なんでしょうか!?」
「その、ギャルゲーというのは〜」
「ミユカの言っている事はその、、適当なのでそのー、、、」
「私でも出来るものなのでしょうか〜?」
「、、、はい?」
「私がホームステイしていた時はゲームなどはあまりなかったものですから、少し興味がありまして〜」
どうしよう、、
とても面倒くさい感じになってきたぞ。
「あ、わたしもやりたーい!」
「なんでだよ!」
「あ、じゃあみんなでやりましょうか〜」
「もっとなんでですか!」
そんな羞恥プレイはなんとしても避けなければならないが、ヘメットさんのお願いを断りきれる自信もなかった、、、
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