神様育てませんか?
9話 気付いてない才能ってあるよね
「、、、そんでここを折って、こうやって広げれば、、」
「おお!すげー鶴だー!」
見ての通り折り紙をしている。
ギックリ腰で入院しているばぁちゃんの為に千羽鶴を作っているのだ。
すぐに良くなる程度のものだったが、自分が誘ったバスケが原因の為、ミユカが少し気に病んでいるように見えたので俺が提案した。
罪滅ぼしじゃないけれど、これで少しは気も紛れるだろう。
「すげー!これ鶴じゃん!どっからどう見ても鶴だよー!」
「ふふん、まあな。折り紙は小さい頃好きだったからな。結構自信あるんだぜ」
久々に折ったので少々不安だったが、会心の出来だ。
これなら十分ミユカのお手本になるだろう。
「でもわたしが折るとなると難しそう、、、」
「まぁ、最初はなんでも難しいもんだ。とりあえずやってみようぜ」
「んー、そうだね!やってみる!」
偉そうに言ってしまったが、これでミユカがあっさり鶴を折れたら少し恥ずかしいな、、、
まぁミユカはこういうの苦手そうだし大丈夫か、、、っと俺も折らないとな。
流石に2人で千羽折るのは現実的じゃないので百羽にすることにしたが、それでも大変だろうからな。
「えーっと、、ここをこっちに折って、、、あれ?こっちだっけ?」
案の定苦戦してるみたいだな。
まぁ折り紙なんてやりながら覚えるもんだしな。そのうち慣れるだろう。
「、、、でここをこうやって、できた!」
「おお、できたか」
思ったよりはやいな。この前のバスケもドリブルは様になってたし、何事もスジがいいタイプなのかもしれないな。
「どれ、見してみ」
「いーよー」
こ、これは!
ピッシリとしてズレのない折り目。
左右のバランスがよくできているフォルム。
何より折り紙とは思えないその再現度が素晴らしい。
力強く凛々しいくちばしから始まり、細く繊細な首元から胴体にかけ、最後に孔雀の特徴である煌びやかな羽まで、、、
「って孔雀じゃんこれ!!」
「あれ?マジだ!よく見たら見本のと全然違う!」
てゆうかそれどうやって折るの!?鶴より全然難しそうなんだけど!鶴折っていい気になってた俺すげぇ恥ずかしいんだけど!!
「あーあ、これ使えないねー」
「全然つかえるよ!いや、千羽鶴にはつかえないけど可能性は無限大だよ!そう思わせる程の魅力を兼ね備えてるよ!!」
「そ、そう?じゃあ、、一応とっとこうかな、、、」
少々興奮してミユカを引かせてしまったようだが、何も言わないと失敗作として捨てそうな勢いだったからな、、、やむを得ないだろう。
ミユカが新しく折り始めたので、俺も少し落ちつき作業を再開することにした。
「ここを広げて、、、できた!」
少ししてまたミユカが完成の合図をだした。
「今度はちゃんと折れたか?」
「うん!今度こそ完璧なゴリラが折れたよ!」
「ゴリラじゃん!!」
「あれ!?なんでゴリラになってんの?途中まで鶴だったのに!」
「途中まで鶴で最後にゴリラになるのはおかしいだろ!あ、でも捨てないで!躍動感すごいから!今にも動き出しそうだから!!」
結局ミユカの手で鶴が折られることはなかったが、お見舞いの品として十分なものとなった。
「おお!すげー鶴だー!」
見ての通り折り紙をしている。
ギックリ腰で入院しているばぁちゃんの為に千羽鶴を作っているのだ。
すぐに良くなる程度のものだったが、自分が誘ったバスケが原因の為、ミユカが少し気に病んでいるように見えたので俺が提案した。
罪滅ぼしじゃないけれど、これで少しは気も紛れるだろう。
「すげー!これ鶴じゃん!どっからどう見ても鶴だよー!」
「ふふん、まあな。折り紙は小さい頃好きだったからな。結構自信あるんだぜ」
久々に折ったので少々不安だったが、会心の出来だ。
これなら十分ミユカのお手本になるだろう。
「でもわたしが折るとなると難しそう、、、」
「まぁ、最初はなんでも難しいもんだ。とりあえずやってみようぜ」
「んー、そうだね!やってみる!」
偉そうに言ってしまったが、これでミユカがあっさり鶴を折れたら少し恥ずかしいな、、、
まぁミユカはこういうの苦手そうだし大丈夫か、、、っと俺も折らないとな。
流石に2人で千羽折るのは現実的じゃないので百羽にすることにしたが、それでも大変だろうからな。
「えーっと、、ここをこっちに折って、、、あれ?こっちだっけ?」
案の定苦戦してるみたいだな。
まぁ折り紙なんてやりながら覚えるもんだしな。そのうち慣れるだろう。
「、、、でここをこうやって、できた!」
「おお、できたか」
思ったよりはやいな。この前のバスケもドリブルは様になってたし、何事もスジがいいタイプなのかもしれないな。
「どれ、見してみ」
「いーよー」
こ、これは!
ピッシリとしてズレのない折り目。
左右のバランスがよくできているフォルム。
何より折り紙とは思えないその再現度が素晴らしい。
力強く凛々しいくちばしから始まり、細く繊細な首元から胴体にかけ、最後に孔雀の特徴である煌びやかな羽まで、、、
「って孔雀じゃんこれ!!」
「あれ?マジだ!よく見たら見本のと全然違う!」
てゆうかそれどうやって折るの!?鶴より全然難しそうなんだけど!鶴折っていい気になってた俺すげぇ恥ずかしいんだけど!!
「あーあ、これ使えないねー」
「全然つかえるよ!いや、千羽鶴にはつかえないけど可能性は無限大だよ!そう思わせる程の魅力を兼ね備えてるよ!!」
「そ、そう?じゃあ、、一応とっとこうかな、、、」
少々興奮してミユカを引かせてしまったようだが、何も言わないと失敗作として捨てそうな勢いだったからな、、、やむを得ないだろう。
ミユカが新しく折り始めたので、俺も少し落ちつき作業を再開することにした。
「ここを広げて、、、できた!」
少ししてまたミユカが完成の合図をだした。
「今度はちゃんと折れたか?」
「うん!今度こそ完璧なゴリラが折れたよ!」
「ゴリラじゃん!!」
「あれ!?なんでゴリラになってんの?途中まで鶴だったのに!」
「途中まで鶴で最後にゴリラになるのはおかしいだろ!あ、でも捨てないで!躍動感すごいから!今にも動き出しそうだから!!」
結局ミユカの手で鶴が折られることはなかったが、お見舞いの品として十分なものとなった。
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