神様育てませんか?
7話 急に大人びて見えることってあるよね
「ライダー大集合のチケット2枚ください」
映画館は久しぶりだ。大画面で観れるのは魅力的ではあるのだが、知らない人と一緒に観ていると思うとなんとなく居心地が悪くて年をとるにつれて足を運ぶ機会は減っていった。
「テンション上がるな!大画面でのライダーキックを目に焼き付けなければ!」
こいつは毎度毎度楽しそうだ。まぁ映画館は初めてなんだろうしな。水を差すのはやめたほうがいいだろう。
「まだ上映までは時間あるし、どっかで時間つぶすか」
「そうなの?じゃあ富士Q行こう!」
「そんな時間はもちろんないぞ」
「えぇ!はめたの!?」
お前が勝手に嵌まっただけだ。
「時間はあるといっても1時間くらいだ。行けても近くのゲーセンくらいだな」
「ゲーセン?ってなに?」
「そうか、ミユカは知らないか。ゲームセンターの略だよ。」
「ゲームセンターかー」
いまいちピンときていないみたいだな、、
「ふふ、そうか。それでは見せてやろうか。クレーンゲームの魔術師(インバリッドマジシャン)と呼ばれた俺のテクニックを!」
「おお!なんかヤバそうだな!!」
「そうだろうそうだろう。ばぁちゃんから軍資金を多めに貰ってるからな。お前に好きなものをとってやるぞ」
「マジで!?じゃあこの国の天下とって!」
「そんなものはもちろん取れないぞ」
「えぇ!またはめたの!?」
だからお前が勝手に嵌まってるだけだろ。
、、、ん?
「ゔぅ、、、おかあさん」
ゲーセンへ向かう途中で、男の子が目に入った。どうやら泣いているらしい、、
親子でライダー大集合を見に来たのだろうか?はぐれてしまったみたいだな。
子供は苦手だ。悪いが見て見ぬふりをさせてもらおう。まぁ係員もいることだし心配ないだろう。
「なんで泣いてるんだー?」
気が付くとミユカは男の子に近づき話しかけていた。
「ぐす、、おかあさんとはぐれちゃって、、、」
「そうかー、おかーさんに会いたいかー?」
「、、、うん」
「よし、任せろ!」
ミユカがこちらを見た。どうやら具体的な考えはないみたいだ。
まぁ、、、見て見ぬふりも罪悪感があるしな。
「取り敢えず係員に話して迷子案内してもらうか。ショッピングモールも含めると広いし、むやみに探すよりもそのほうがいいだろ」
「おお!なんか知らんがそれで頼む!」
無計画な神様見習いは特に考えずうなずくと男の子に向き直った。
「すぐにおかーさんに会えるからなー」
「、、ほんと?」
「本当だ!神様は人の願いを聞くことが仕事だからな。」
「かみさま、、?」
「うん!そしてこのお兄ちゃんはインバリッドマジシャンらしいぞ」
「それは言うなー!」
男の子の親御さんも迷子センターに話していたらしく、ミユカの言葉通りすぐに送り届けることができた。
「ありがとー、かみさま」
「またなー」
手を振る男の子を見るミユカの姿は、いつもより少し大人に見えた。
その後、ライダー大集合を観る姿は子供そのものだった。
映画館は久しぶりだ。大画面で観れるのは魅力的ではあるのだが、知らない人と一緒に観ていると思うとなんとなく居心地が悪くて年をとるにつれて足を運ぶ機会は減っていった。
「テンション上がるな!大画面でのライダーキックを目に焼き付けなければ!」
こいつは毎度毎度楽しそうだ。まぁ映画館は初めてなんだろうしな。水を差すのはやめたほうがいいだろう。
「まだ上映までは時間あるし、どっかで時間つぶすか」
「そうなの?じゃあ富士Q行こう!」
「そんな時間はもちろんないぞ」
「えぇ!はめたの!?」
お前が勝手に嵌まっただけだ。
「時間はあるといっても1時間くらいだ。行けても近くのゲーセンくらいだな」
「ゲーセン?ってなに?」
「そうか、ミユカは知らないか。ゲームセンターの略だよ。」
「ゲームセンターかー」
いまいちピンときていないみたいだな、、
「ふふ、そうか。それでは見せてやろうか。クレーンゲームの魔術師(インバリッドマジシャン)と呼ばれた俺のテクニックを!」
「おお!なんかヤバそうだな!!」
「そうだろうそうだろう。ばぁちゃんから軍資金を多めに貰ってるからな。お前に好きなものをとってやるぞ」
「マジで!?じゃあこの国の天下とって!」
「そんなものはもちろん取れないぞ」
「えぇ!またはめたの!?」
だからお前が勝手に嵌まってるだけだろ。
、、、ん?
「ゔぅ、、、おかあさん」
ゲーセンへ向かう途中で、男の子が目に入った。どうやら泣いているらしい、、
親子でライダー大集合を見に来たのだろうか?はぐれてしまったみたいだな。
子供は苦手だ。悪いが見て見ぬふりをさせてもらおう。まぁ係員もいることだし心配ないだろう。
「なんで泣いてるんだー?」
気が付くとミユカは男の子に近づき話しかけていた。
「ぐす、、おかあさんとはぐれちゃって、、、」
「そうかー、おかーさんに会いたいかー?」
「、、、うん」
「よし、任せろ!」
ミユカがこちらを見た。どうやら具体的な考えはないみたいだ。
まぁ、、、見て見ぬふりも罪悪感があるしな。
「取り敢えず係員に話して迷子案内してもらうか。ショッピングモールも含めると広いし、むやみに探すよりもそのほうがいいだろ」
「おお!なんか知らんがそれで頼む!」
無計画な神様見習いは特に考えずうなずくと男の子に向き直った。
「すぐにおかーさんに会えるからなー」
「、、ほんと?」
「本当だ!神様は人の願いを聞くことが仕事だからな。」
「かみさま、、?」
「うん!そしてこのお兄ちゃんはインバリッドマジシャンらしいぞ」
「それは言うなー!」
男の子の親御さんも迷子センターに話していたらしく、ミユカの言葉通りすぐに送り届けることができた。
「ありがとー、かみさま」
「またなー」
手を振る男の子を見るミユカの姿は、いつもより少し大人に見えた。
その後、ライダー大集合を観る姿は子供そのものだった。
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