神様育てませんか?

クルーソ

4話 忙しさって人それぞれだよね

結果から言うと、神様見習いである女の子(名前はミユカと言うらしい、、)をホームステイとして受け入れることとなった。
俺は認めたくはなかったが、ばぁちゃんが決定したのなら仕方がない。ホームステイは仕方がないのだが、、、

「俺が面倒みるの!?」
「ミユカちゃんは今の時代を勉強しに来たんじゃろう?ワシが教えても仕方がない。お前が教えてあげなさい」

ぐぅ、、いくらばぁちゃんに言われても受け入れがたいぞ、、、
そもそも俺は忙しいんだ。アニメ見なきゃいけないし、積んでるゲームもあるんだ。
苦い顔をしながらミユカのほうを見ると、

「よろしくなー!」

呑気に笑いながらそう言い放った。
さっきまでお互い喧嘩してたと思うんだけど、、、
なんというか感情の起伏が激しい子供みたいなやつだな。

「じゃあ話もまとまったということで~。私はこれで失礼しますね~」
「え!?へメットさん帰るんですか?」
「そうですね~。私はあくまでここまでのお供なので~」
「いやいや困りますよ!そもそも何すればいいのかもわからないですし、、」
「そこまで深く考えなくても大丈夫ですよ~。強いて言うなら色々なことに触れさせてあげてください~。それでは~」

本当に帰っちゃった、、、
どうしよう頭が追い付かない。俺の頭が固いのか?いやそんなことないはずだ。脳トレアプリやったことあるし!
そもそも子供とはいえ男女が同じ屋根の下で住むことになって親御さんは心配じゃないのか?神様だから親とかいないのか?でも子供って言っても17歳くらいって言ってたか。俺と同い年くらいって考えたらなんかドキドキしてきた!やばい、ドキドキしてきた!

(ぐぅぅ~)
俺の思考はミユカのお腹の音で遮られた。

「お腹すいたー!ご飯食べたい!」

どこまでも呑気なやつだな。
俺のドキドキは勘違いだったみたいだ。

「確かにお昼は軽くしか食べていないしな、、、」
「カレー食べたい!辛くないやつ!」

まぁ、そろそろ夕飯時だしな。

「じゃあばぁちゃん、買い出し行ってくるよ」
「はいよ」

俺は準備をして夕食の買い出しに出かけた。

「はぁ、めんどくさいことになったなぁ」
「ため息つくと幸せにげるぞ。死ぬぞ」
「、、、、なんでついて来てるの?」
「なんかばーちゃんがついて行って軽く案内してもらえばってー」

余計なことを

「お前も不安じゃないのか?知らないところに一人で置いてかれてさ」
「別にー、ちょっとやそっとじゃ動揺しないぞ。神様だからな!」
「神様見習いだろ」
「いずれなるんだからどっちでもいいの!」

ミユカが落ち着いているのに(何も考えていないだけかもしれないが)俺がうだうだ考えているのはなんだか悔しかったので、取り敢えずはこの状況を受け入れて考えようと思った。
まぁ俺は大人だからな。クールになろうと思えばなれるのだ。

「カレーが食べたいっていったっけ?」
「うん!辛くないやつ!」
「おいおい、カレーは辛いからいいんだろう?」
「えー、辛いと味がわかんないよ」
「辛いのも含めてカレーの味だろ?これだからお子様は、、いてっ!」

こいつ、足の先を踏みやがった!一番痛いところを!

「お子様といった天罰だ」
「どう見てもお前が踏んだだろうが!」
「じゃあ神罰だ」
「屁理屈言ってんじゃねぇ!」

クールな大人な会話とは程遠かった。

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