神様育てませんか?

クルーソ

3話 譲れないことってあるよね

神様候補の女の子
おっとり豊満な女性 へメットさんと共にやって来てから大分時間が経ち、時計の針はもう夕方4時になろうとしていた。
朝方何も知らない状態からすると、少しはお互いの事を理解できた気がする。
理解できた結果、、、俺たちはケンカをしていた。

「はぁ!?リンカの方がいいに決まってんじゃん!健気で優しいし、何よりカワイイんだから!正義なんだから!!」
「バカやろう!お前にはシュリルの良さがわからんのか!強く気高い大人の魅力が!!」

アニメも見終わり、ミクロストークに花を咲かそうとした矢先に決定的な認識の相違が発覚した。
俺も鬼じゃない。こいつが意見を聞き入れる気があるならば穏便に済ませようとしたのだが、聞き入れるどころか反論をしてきたのだ。

「だってシュリル全然可愛くないんだもん!リンカのほうがちっちゃくてカワイイじゃん!」
「はっ、お前は外見だけで可愛いだのそうじゃないだの薄っぺらいな!まぁお子様のお前には理解できない事かもしれないがな!」
「お、お子様って言うなー!大人の魅力とか言って、どうせおっぱいばっか見てんだろー!そういえばへメットと話すときおっぱいばっか見てるもんね!」
「ばっ!ち、ちっげーし!!適当言うなし!おっぱいとかキョーミねーし!!」

視線が痛い。
マジで違いますから大きすぎてたまたま視線の先に入ってしまうだけですから本当ですから!

「うぅー!神様の言う事なんだぞ!絶対なんだぞー!!」
「嘘つけ!神様候補、、見習いみたいなもんだって聞いたぞ!そんな奴の言うことなんて絶対じゃないね!」

俺の言葉に神様見習いは、言ったなとへメットさんを軽く睨みつけた。
「あらあら」と困ったようにへメットさんは、

「まあまあそれぞれの考え方があっていいじゃないですか〜。2人がさっそく仲良くなって良かったです〜」

へメットさんは今まで何を見ていたのだろうか?
仲良くなるどころか重要案件のケンカ中なのだが、、、
へメットさんの言葉に戦意を削がれた俺は一時停戦する事にした。

「まぁ、取り敢えず菓子でも食べて落ち着くか」
「お菓子?わたしタケノコのやつがいい!」
「生憎だがキノコのやつしかないぞ」
「は?」
「なんだよ」

新たな戦争が勃発しようとしたところで、

「帰ったよ」

その戦争は強制的に打ち止めする事になった。
ばぁちゃんが帰ってきたのだ。

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