姫騎士とペットなオレ

エルトベーレ

エピローグ

「……おしまい。どうだった?」
母は寝台の明かりの下で、隣に横になる娘に問う。と、娘は腑に落ちないような表情で答えた。
「うーん……。でも、このお姫様のせいでドウメイができなくなったから、エッフェンベルク王国は滅んだんでしょ?」


「そうね……。じゃあ、このお姫様が選んだ道は間違いだったと思う?」
母は再度問いかける。
「ううん。そんなことないよ。だって、みんなうれしそうだもん」
娘は本を母の手から自分の方へ引き寄せて、最後のページの挿絵をじっと見つめる。
「でもね、お母さん。わたしはエッフェンベルク家のために、がんばるよ。……おやすみ」
「おやすみ」


娘の寝顔を眺めながら、母はこの先娘の選ぶ道が幸福でありますようにと、願わずにはいられなかった。
「ヘンリエッテ……。どうか、あなたは幸せになって……」

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