姫騎士とペットなオレ
第10話 発情期?
『私……一目見たときからあなたは違うと思いました。コットン様さえよければ、私は……』
え……何この展開。嘘だろ? 確かに今のオレの目にはレイミィは可愛く映る。けど、モンスターだ。
オレには将来的にグレーテと結婚するという野望がある。彼女を政略結婚から救ってあげたいし。まぁ、嫌だって言われたらどうしようもないけど。
『一目惚れなんて、軽い女だと思われるかもしれません。でも、本当に好きになってしまったんです! ……私と、添い遂げてくださいませんか……?』
あぁぁぁ、これがモンスターじゃなかったらぁぁぁ!
だって、“私と添い遂げてくださいませんか?”って、一生で一度も言われないまま終わる奴だっているだろう。
まして、こんな可愛い娘に。人間で言ったら、グレーテより少し劣るくらい。ああ、ちょうど去年同じクラスだったアイちゃんと同じくらいだ。たぶん。
『嫌、ですか……?』
そんな目で見るなよぉぉぉ! 可愛いじゃんかよぉぉぉ!
『嫌じゃ、ないよ。オレもレイミィは可愛いと思うし、正直惹かれてるよ』
『じゃ、じゃあ……!』
『でも……』
オレがそう切り出すと、レイミィは嬉しそうにした表情をすっと暗くした。
『そう、ですよね……。いきなりで、ごめんなさい』
『ああ、いや、そうじゃなくてさ。オレはこの通り、主人がいるんだ』
と、眠っているグレーテを指す。
『今は旅をしてるし、オレは彼女から離れるわけにはいかないから』
苦しい言い訳かもしれない。でも、事実。これで諦めてくれたりは……。
『じゃあ、私もついて行きます! それなら、ずっと一緒にいられますよね?』
しないよな……。
『レイミィは、そんなにオレが……?』
『……はいっ!』
そんな満面の笑みで言われたら……揺らいじゃうじゃんか。
『私のことは好きになってくれなくても……いいです。本当は、嫌ですけど。でも、せめて、コットン様との間に、その……子どもがほしいです』
待てよ待てよ、何なんだよ、この展開は。オレの初めての相手がモンスターって、そんなのって……。でも……。
『レイミィを連れて行けるかは、グレーテに聞かないとわからない。でも、その……オレで良ければ、相手になってもいい』
言っちゃったよ……。
オレは、モンスターとして生きていくことになるかもしれない。モンスターとして、幸せな家庭を築いて暮らしていく。案外悪くないかもしれない。そう、思えてきているのだ。
『コットン様……! 大好きです!』
『でも、オレ、よくわからなくて……。子どもって、どうやって?』
いや、人間ならまぁ、知識はあるよ? でもモンスターだから。人間の常識が通用するわけじゃないだろう。キスして終わりとか、あるかもしれない。ちゃんと聞いておかないと、ドキドキした分損だ。その逆かもしれないが。
『では、私が主導しますね。……私だって、初めてなんですよ?』
オレを仰向けに寝かせ、レイミィがその上に乗る。抱き合うような体勢だ。
身体が熱くなってくる。頭の中が、ぼーっとして何も考えられなくなる。
レイミィがオレに口づけした。いわゆるくちびるはクラビーにはない……と思う。でも、愛情表現として、彼女はオレの頬を舐めてくれる。
前に、無意識にグレーテの頬を舐めたことがあったけど、あれは愛情表現だったんだな。今になって気づいたよ。
ああ、行為の最中に別の女の子のことを考えるなんて、最低だ。
オレは一度グレーテのことは忘れ、レイミィの頬を舐め返した。
身体の熱が高まってくる。レイミィの体温も上がっているのがわかる。
『どうです……っ? そろそろ……』
オレとレイミィはしっかりと密着した。これからオレが放つ生命の素を、レイミィに届けるために。
『うん……。レイミィが相手で、良かったよ。……幸せだ』
『嬉しいです……。大好きですよ』
そう言うと、彼女はオレの耳の付け根を一心不乱に舐めてくる。
全身が痺れるような、言いようもない快感。もしかして、耳の付け根が性感帯なんだろうか。
オレも前足を伸ばして、彼女の耳の付け根をくりくりと弄る。すると、彼女の身体がびくんと跳ねた。
それを見て、一層熱さが一点にこみ上げてくるのがわかった。限界が近い。
『レイミィ……!』
彼女の名を呼ぶと同時に、オレは果てた。
え……何この展開。嘘だろ? 確かに今のオレの目にはレイミィは可愛く映る。けど、モンスターだ。
オレには将来的にグレーテと結婚するという野望がある。彼女を政略結婚から救ってあげたいし。まぁ、嫌だって言われたらどうしようもないけど。
『一目惚れなんて、軽い女だと思われるかもしれません。でも、本当に好きになってしまったんです! ……私と、添い遂げてくださいませんか……?』
あぁぁぁ、これがモンスターじゃなかったらぁぁぁ!
だって、“私と添い遂げてくださいませんか?”って、一生で一度も言われないまま終わる奴だっているだろう。
まして、こんな可愛い娘に。人間で言ったら、グレーテより少し劣るくらい。ああ、ちょうど去年同じクラスだったアイちゃんと同じくらいだ。たぶん。
『嫌、ですか……?』
そんな目で見るなよぉぉぉ! 可愛いじゃんかよぉぉぉ!
『嫌じゃ、ないよ。オレもレイミィは可愛いと思うし、正直惹かれてるよ』
『じゃ、じゃあ……!』
『でも……』
オレがそう切り出すと、レイミィは嬉しそうにした表情をすっと暗くした。
『そう、ですよね……。いきなりで、ごめんなさい』
『ああ、いや、そうじゃなくてさ。オレはこの通り、主人がいるんだ』
と、眠っているグレーテを指す。
『今は旅をしてるし、オレは彼女から離れるわけにはいかないから』
苦しい言い訳かもしれない。でも、事実。これで諦めてくれたりは……。
『じゃあ、私もついて行きます! それなら、ずっと一緒にいられますよね?』
しないよな……。
『レイミィは、そんなにオレが……?』
『……はいっ!』
そんな満面の笑みで言われたら……揺らいじゃうじゃんか。
『私のことは好きになってくれなくても……いいです。本当は、嫌ですけど。でも、せめて、コットン様との間に、その……子どもがほしいです』
待てよ待てよ、何なんだよ、この展開は。オレの初めての相手がモンスターって、そんなのって……。でも……。
『レイミィを連れて行けるかは、グレーテに聞かないとわからない。でも、その……オレで良ければ、相手になってもいい』
言っちゃったよ……。
オレは、モンスターとして生きていくことになるかもしれない。モンスターとして、幸せな家庭を築いて暮らしていく。案外悪くないかもしれない。そう、思えてきているのだ。
『コットン様……! 大好きです!』
『でも、オレ、よくわからなくて……。子どもって、どうやって?』
いや、人間ならまぁ、知識はあるよ? でもモンスターだから。人間の常識が通用するわけじゃないだろう。キスして終わりとか、あるかもしれない。ちゃんと聞いておかないと、ドキドキした分損だ。その逆かもしれないが。
『では、私が主導しますね。……私だって、初めてなんですよ?』
オレを仰向けに寝かせ、レイミィがその上に乗る。抱き合うような体勢だ。
身体が熱くなってくる。頭の中が、ぼーっとして何も考えられなくなる。
レイミィがオレに口づけした。いわゆるくちびるはクラビーにはない……と思う。でも、愛情表現として、彼女はオレの頬を舐めてくれる。
前に、無意識にグレーテの頬を舐めたことがあったけど、あれは愛情表現だったんだな。今になって気づいたよ。
ああ、行為の最中に別の女の子のことを考えるなんて、最低だ。
オレは一度グレーテのことは忘れ、レイミィの頬を舐め返した。
身体の熱が高まってくる。レイミィの体温も上がっているのがわかる。
『どうです……っ? そろそろ……』
オレとレイミィはしっかりと密着した。これからオレが放つ生命の素を、レイミィに届けるために。
『うん……。レイミィが相手で、良かったよ。……幸せだ』
『嬉しいです……。大好きですよ』
そう言うと、彼女はオレの耳の付け根を一心不乱に舐めてくる。
全身が痺れるような、言いようもない快感。もしかして、耳の付け根が性感帯なんだろうか。
オレも前足を伸ばして、彼女の耳の付け根をくりくりと弄る。すると、彼女の身体がびくんと跳ねた。
それを見て、一層熱さが一点にこみ上げてくるのがわかった。限界が近い。
『レイミィ……!』
彼女の名を呼ぶと同時に、オレは果てた。
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