教科さんち。- Side Practice-

MINON

1時間目!小野さん襲来

「なんか、嫌な予感がする。」
家庭科が栄養ゼリー飲料を
咥えながら言った。

「え?なんか心当たりがあるの?」
と体育が聞く。
すると、

「ヤバいヤバい!今、小野さんが
こっち来るって!」
と技術が叫びながら入ってきた。
「…ほらね。」
と家庭科が言った。

「よりによって、うちらの事
敵視してる小野さんかぁ。
山崎さんとか、久保さんとかなら
まだ良かったんだけど…。」
と美術。
音楽は、出張でオーストリアに
行っていて不在。

「だよね…前、5教科に聞いたけど、
山崎さんと久保さんは、こっちの
無差別計画に協力してくれるって
言ってたから良いけど…ね。」
と技術も続ける。


「おいお前らァ!5教科は
どこにいるか教えろ!」

「「「「…えっ?」」」」
「何だよ、その何とも言えない顔は!」
「いや、俺らの事じゃ無いんですか?」
と家庭科。
「そうだな…お前、家庭科だな?
社会と同期って言ってたが…
アイツはどこにいる?」

「はぁ…。そうですねぇ、
(完全にロックオンされちゃったわ)」
「アイツは…」
「何だ?」

「私がどうかしました?」
「げっ、ヤシロか、本当に来やがった」
「なーんだ。ヤシナがなんか
やらかしたのかと思った。
私のことだったのね。」

「丁度いい。社会、お前に人間の
世の中ってやつを教えてやるよ。」
と小野が少しニヤリとして
社会の方に近付いていく。
「あー…もしかして、
来なかった方がよかった感じ?」
「…そうだな」
と社会と家庭科が呟く。
「もう遅ぇよ!」
と小野が社会に抱き着こうとする。
「させるか!」
家庭科が先に社会に抱き着き、
小野の抱擁を躱す。
「あーらら。」
と体育が呆れる。

「チッ、もういい。お前らなんか、
いつでも潰せるんだからな。」
と小野が帰っていった。

「…アイツら、もしかすると
俺らより純粋かもしれねぇぞ…」
「そうみたいね。」
と技術と美術が言った。

2人の視線の先には、
唐突に抱き着かれて赤面している社会と
社会にしがみつかれて動けない家庭科がいた。


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