テイムの力が凄すぎました

クラクラ

27. 僕には荷が重いようです

お読みいただいてありがとうございます!
いきなりですが、魔法や技がカタカナ表記だとわかりにくいと思い、ルビをふるようにします。
今までの前話も一応変更しましたが、もしできていなかった部分があったらご指摘していただけると助かります。
それでは、今後もよろしくお願いします!





「多分あいつかな…?」

食事中のドラゴンっぽい動物を見つけた。見たことないから確信ないけど。
ちなみにケビン先生は他の生き物が出てこないようにどっかから見張ってるらしい。そんなに危ないならやめようましょうよ…。


今いるドラゴンは先生の言ってたとおり本当に小さい。そして色は赤でお腹の部分や羽の柔らかそうな部分は肌色だ。


「木の実を食べるのか…案外雑食?」


静かに近づこうとするも、

「…ギャウッ!?」

すぐにバレて臨戦態勢を取られる。ここまで警戒心が強いとは。


「少し早い出番だけど…出てきて、みんな!」

ペンダントに祈りを込め、契約したポチ達を呼び出す。

そして、対象であるドラゴンに鑑定スキルを念じて使ってみる。



ミニドラゴンR
種族 ドラゴン
   体力   20000
   魔力    5000
   俊敏    2000
   攻撃    10000
   防御    1000



…勝てないよね。攻撃10000ってまともに食らったらもう1発でゲームオーバーだよね!?


思わず愚痴ってしまうものの、逃げられなさそうなので冷静に指示を送る。


「みんな、あのドラゴンは攻撃力がすごく高いから気をつけて!  ポチ、間合いを詰めて氷の牙アイスファング!」

「ウォン!」

指示したとおりにポチはドラゴンへ一気に近づき、噛み付こうとするも、

「ギャウ!」

何度も炎を放ち、まともに懐に入るのを許してくれない。

「ポチ、いったん退こう!  …やりたくないけど、あれをやるしかないみたいか」

突如ドラゴンがこちらにも火炎を浴びせてくる

「っ!えっと、メル!氷の壁アイスシールド!」

目の前に何重もの防御壁を張るものの、

パリーン!

何とか炎は燃え尽きたがが全部破られてしまう。…こうなったら。



「よし、作戦決行だ! ルナ、一瞬でいいから目くらましできるか?」

「…少しだけなら。…暗闇の霧ダークミスト

「ギャウッ?」

周囲に黒い霧が立ち込み始め、僕達の姿が見えなくなり混乱に陥る。





だから、次の行動はきっと…






「ギャオォォォ!」


ブレスで攻撃すると共に霧を晴らしてくる。


その隙をついて、メルに指示を出す


「今だメル! 草木の拘束プラントバインドを!」

「ピピー!」


植物達が急に大きく成長し、ドラゴンに縛りついていく。

そして僕はドラゴンに近づき、


吸収ドレイン!」

先日、本で覚えたばかりの技を試す。


「ギャ!?」

力を吸い取られていることに気づいたドラゴンは僕に攻撃しようとするも炎が出ない。

…さっき、ドラゴンの魔力を再確認しといて良かった。

「ギャウ…」

大人しくなったドラゴンにもう攻撃する必要はないので、ドレインと拘束を解く。

「…ふぅ。これでいいんですか?」

「…あぁ。期待以上の働きだ。正直言って良くて五分五分だと考えていたが」

「良くて五分五分ならやらさないでください!まったく、危なかったんですから…」

「それより、そいつと契約しなくていいのか?」

そうやってまたすぐごまかすんだから。


「…別に目標は倒すことですからね。無理矢理は流石に気が引けますし」

というより僕が扱いこなせる気がしない。




「…そういえば、あの子まだ怪我したままだった。回復ヒール! …急に攻撃してごめんね」

僕の力では全回復は無理だけど、少しでも治ったらいいんだけど。

ドラゴンは僕の方を見て首を傾げている。


「それじゃ、戻るか。大収穫だったな」

「2度とこんなことがないことを祈りますよ…」





歩き始めたのはいいのだが…

「おい、やっぱりついてきてるんじゃないか?」

「…そんなことないですよ。多分」

後ろを振り向かず、そんな会話をする。

歩くと後ろからバサバサッと音がして、止まるとバサバサッと音がする。
つまり何が言いたいかというと、ずっと何かがついてきているのだ。


意を決して振り返る。


「やっぱり君か…」

「ギャウ!」

ドラゴンが嬉しそうに僕に抱きつく、というよりタックルをかます。威力は抑えているのだろうが普通に痛い?

「うーん、君はこの森に仲間がいるんじゃないのかな? …それでも僕と一緒に行く?」

「ギャウ!」

同じ返事ばかりで分かりづらいけど、おそらく良い反応だろう。

「ありがとう。それじゃあ君の名前は…先生、なんかありますか?」

「太郎でどうだ?」

…明らかに雑にあしらっているのがわかる。


「真面目に考えてくださいよ…。そうだなぁ。ドラ、でどうかな?」

「ギャオ!」

相変わらず眩しい光を放ちながら、契約が成立する。







「…お前も安直じゃねぇか」


ケビン先生の小言はもちろん無視して、僕はドラゴンとじゃれ合いながら帰路へ歩いた。

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