テイムの力が凄すぎました
24. 気怠げな先生
翌日…
今日から自分の選んだ学科のところへ習うということで、午前の部と午後の部があるのだが僕は先に召喚の方へ向かった。
なんと1年生で召喚を選んでるのは僕だけらしい。寂しい…。
上級生の人達の中には選んでる人もいるのだが他と比べ圧倒的に少ないらしく、どちらにしろ、学年別で授業は受けるので僕1人だ。
…ここか。
「し、失礼しま〜す」
………あれ?
誰もいないのかな…と、いた。教卓に突っ伏してる男の人が。この人だろうか。
「すみませんが、ケビン先生…でしょうか?」
「んあぁ?…おー、今年はいないと思ってたんだがな」
寝起きでいきなりネガティブな発言言われても…
モモ先生から聞いていたとおり、面倒くさがりみたいだ。昔は名を馳せた冒険者だったらしいけど。
「あー、知ってるみたいだが俺はケビン。召喚学科の担当だ」
「加藤優樹って言います!よろしくおねがいします」
「…職業はテイマーか何かか?」
「はい、テイマーです」
「どこから説明すればいいっけなぁ。生き物と契約について話せばいいんかな」
ボリボリと頭をかきながらそう呟く。
「…あの」
「ん?なんだ?」
「一応なんですが…僕、契約してる生き物がもういます」
「…は?なんだって?」
やる気なさそうだったのに急に先生の雰囲気が変わって戸惑ってしまう。
「何体だ。何体と契約してる」
「…3体です」
嘘をついてもどうしようもないので正直に答える。
「…あのな、1年のこの時期に3体は異常だからな」
「え、そうなんですか!?」
「…うし。気が変わった。使ってない広場に移動するぞ」
「そこでなにを?」
「お前の仲間たちをそこで見せてもらっても?」
「…それは別に構いませんが」
そして広場にて
「まったく…召喚魔法じゃなく、ペンダントで召喚なんて久しぶりに見たわ。それもそいつは凄腕のやつだったんだが。そんなすごい奴が持ってたすごいものをなんでお前が手に入れてるんだか」
「は、はは…」
苦笑いでごまかす。…その冒険者ってミュートじゃないか…?帰ったら聞いてみるか。
そういえばミュートは僕が登校している時何をしているんだろう…。メイドなのに神出鬼没だし…。
「それで、契約したのは、フェンリル、闇の精霊、エメラルドバード…と。…お前、なんか裏があるんか」
「誤解ですよ!? 裏でなんてそんな簡単にできるわけないじゃないですか!」
「だよなぁ…。偶然って言葉以外に、どうやったらこんなレアな奴ばっか揃うんだって話だしな」
豪運のスキルめっちゃ裏で糸引いてね?とか思ったけどきっと気のせいだ。うん、気のせいに違いない。
考えるのを放棄した。
「正直、そのペンダント使いこなしている時点で召喚関連はすっ飛ばしていいだろ。俺が教えるのはこいつらの特徴、そして業を活かしてお前が使いこなせるようにする、要するにほぼ実践だ。覚悟しとけよ?」
「そ、そんな〜。そんな簡単にできるんですか」
「普通の奴はまずこいつらにこんな懐かれねえんだよ!? 少しは自分の異常さ自覚しろ!」
「僕が…異常…?」
立ち尽くしてしまう。
…なんか心にグサってきたんだけど。僕はただ平凡にこなせていけば良かっただけなのに…。
「…こんな逸材、めったにいねえだろ。次の大会には、1年の下剋上っつう波乱が起こせそうだな。あいつ共々、俺より強くしてやる」
英雄を夢見た冒険者の頃のように、彼の表情には希望が満ち溢れていた。
今日から自分の選んだ学科のところへ習うということで、午前の部と午後の部があるのだが僕は先に召喚の方へ向かった。
なんと1年生で召喚を選んでるのは僕だけらしい。寂しい…。
上級生の人達の中には選んでる人もいるのだが他と比べ圧倒的に少ないらしく、どちらにしろ、学年別で授業は受けるので僕1人だ。
…ここか。
「し、失礼しま〜す」
………あれ?
誰もいないのかな…と、いた。教卓に突っ伏してる男の人が。この人だろうか。
「すみませんが、ケビン先生…でしょうか?」
「んあぁ?…おー、今年はいないと思ってたんだがな」
寝起きでいきなりネガティブな発言言われても…
モモ先生から聞いていたとおり、面倒くさがりみたいだ。昔は名を馳せた冒険者だったらしいけど。
「あー、知ってるみたいだが俺はケビン。召喚学科の担当だ」
「加藤優樹って言います!よろしくおねがいします」
「…職業はテイマーか何かか?」
「はい、テイマーです」
「どこから説明すればいいっけなぁ。生き物と契約について話せばいいんかな」
ボリボリと頭をかきながらそう呟く。
「…あの」
「ん?なんだ?」
「一応なんですが…僕、契約してる生き物がもういます」
「…は?なんだって?」
やる気なさそうだったのに急に先生の雰囲気が変わって戸惑ってしまう。
「何体だ。何体と契約してる」
「…3体です」
嘘をついてもどうしようもないので正直に答える。
「…あのな、1年のこの時期に3体は異常だからな」
「え、そうなんですか!?」
「…うし。気が変わった。使ってない広場に移動するぞ」
「そこでなにを?」
「お前の仲間たちをそこで見せてもらっても?」
「…それは別に構いませんが」
そして広場にて
「まったく…召喚魔法じゃなく、ペンダントで召喚なんて久しぶりに見たわ。それもそいつは凄腕のやつだったんだが。そんなすごい奴が持ってたすごいものをなんでお前が手に入れてるんだか」
「は、はは…」
苦笑いでごまかす。…その冒険者ってミュートじゃないか…?帰ったら聞いてみるか。
そういえばミュートは僕が登校している時何をしているんだろう…。メイドなのに神出鬼没だし…。
「それで、契約したのは、フェンリル、闇の精霊、エメラルドバード…と。…お前、なんか裏があるんか」
「誤解ですよ!? 裏でなんてそんな簡単にできるわけないじゃないですか!」
「だよなぁ…。偶然って言葉以外に、どうやったらこんなレアな奴ばっか揃うんだって話だしな」
豪運のスキルめっちゃ裏で糸引いてね?とか思ったけどきっと気のせいだ。うん、気のせいに違いない。
考えるのを放棄した。
「正直、そのペンダント使いこなしている時点で召喚関連はすっ飛ばしていいだろ。俺が教えるのはこいつらの特徴、そして業を活かしてお前が使いこなせるようにする、要するにほぼ実践だ。覚悟しとけよ?」
「そ、そんな〜。そんな簡単にできるんですか」
「普通の奴はまずこいつらにこんな懐かれねえんだよ!? 少しは自分の異常さ自覚しろ!」
「僕が…異常…?」
立ち尽くしてしまう。
…なんか心にグサってきたんだけど。僕はただ平凡にこなせていけば良かっただけなのに…。
「…こんな逸材、めったにいねえだろ。次の大会には、1年の下剋上っつう波乱が起こせそうだな。あいつ共々、俺より強くしてやる」
英雄を夢見た冒険者の頃のように、彼の表情には希望が満ち溢れていた。
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