テイムの力が凄すぎました

クラクラ

7. 新たな助っ人?

「そうか…」

どうやら王宮に残る組が去る組より多いらしい。ま、安全だし、自分から危険には飛び込みたくはないか。

「わかった、そこで、冒険に出る者達に提案があるのだが…。一度、学園に通ってみないか」

学園?

「そなたらの歳ならちょうど入れるし、剣術、魔術、武闘など、専門の分野がそれぞれあるので自分のやりたいことを極められるぞ」

へぇ、確かに僕も具体的にテイムとかの使い方わからないし行ってみようかな。

「手続きはこちらでどこの済ましておくから、学園に通ってみようという思う者は挙手してくれるか」


そんなやりとりが終わりみんな戻っていいと言われ行動しだすが、

「加藤殿、少し待ってくれるか」

「は、はい!」

いきなり話しかけられ、挙動不審になってしまった。

「そなたの職業は確かテイマー、だったな。便利な職業だが、今はまだ何も戦う術を持っていないのではないか?」

「そうですね…」

これは、お前は残れ、とか言われるのかな…

「そこでなのだが、そなたに優秀な従者をよこそうと思う。…出てきてよいぞ」

「え、従者!?」

王様から呼ばれて姿を現したのは…水色の透き通った髪をしてとても美しい…メイドさんだった。


…え、えぇ?

「戸惑うのもわかるが聞いてくれるか。こちらはミュート。冒険者ギルドでSランク…と言ってもいい伝わらんか。いわゆる最高位のランカーだった者で今はここのメイドを勤めている」

「ミュートです。よろしくお願いします」

いやいや、メイドになった経緯がすごい気になるんだけど。

「じ、じゃあ…お言葉に甘えます。ありがとうございます」

「うむ、ミュートがいれば、大抵の冒険者にも引けを取ることはないぞ」

「でしょうね…」

見た目からは全然想像つかないけど。


「ではこの王宮を去るまでの間、加藤殿の部屋でミュートも過ごさせてもらうぞ」


…はい?

「テイムの力が凄すぎました」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く