テイムの力が凄すぎました

クラクラ

3. ハーツという国

そんな絶望感に浸っていた中、国王ガルドの声が響く

「ステータスを確認していたり、話している最中すまないが、念のためこの国の強い兵士達の基準の能力値を教えておく。それを強さの基準にするがよい。

…そうだな、ジャックちょっと良いか?」

「わかりました」

ジャック、と呼ばれた甲冑をつけた金髪の年上っぽい青年が一歩前に出てくる。

「この国の精鋭騎士団の団長をしているジャックだ。よろしく頼む」

「すみません、質問いいですか」

と、話の腰を折りそうな感じで申し訳なさそうに、眼鏡がトレードマークの委員長、松山 努(つとむ)君が切り出してきた。
こういう度胸があるところは見習いたい。

「お、いきなりだな。いいぞ、なんだ?」

「先程から俺達はここが元いた場所とは別の世界というのは分かるのですが、この国の名前を教えてもらっても?」

「あぁ、そういえば言ってなかったな。後から説明する予定だから詳しくはそのことについて話さないが、ここは平和な国、と象徴して『ハーツ』という名前だ。」

「ハーツ…ありがとうございます」

「いや、まだ知らないことだらけだろうからな。質問は大歓迎だ。
…おっと、話が逸れたな。今から俺のステータスを見せるから、自分と比較してみてくれ。」

ジャックさんが手をかざすと、ステータスが浮き出てきた。




ジャック  lv?
種族  人間
職業  騎士
体力  10000
魔力  100
俊敏  2000
攻撃  2000
防御  2000

す、すごい。
lvはどのくらいでこの強さになるんだろう…?

「この国の中でもジャックの実力は五本の指に入るぐらいなので、必ずしもこれが基準という訳ではない。1つの能力が500もあれば十分この街の中では極めて優秀な部類になるくらいだから、低いのがあったり、全体的に良くなくても特に落ちこぼれるわけではないぞ」

国王からのフォロー?が入る。

あと、前回話した☆の個人の能力は僕達別世界から来た人にしかない特権らしい。

「言い忘れたが、今の俺のステータスみたいにカードじゃなくても映すことができる特殊能力があったり、これは全員だが他者から見られるときに必要最低限のものだけしかみせずに済ませることができるからぜひ試してみるといい」

秘密を隠せるのは良さそうだな。


「よし、ステータスのことも話したところで、そろそろそなた達を呼んだ本題について話すとしよう」

シリアスすぎじゃなければいいけど…

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