女神に拾われた俺は女神の為に頑張ろうと思う

熊きち

第26話 魔術の特訓2

俺達はお昼を食べる為に日陰に移動して食べる事にした

シトネルの料理はハゲそうになるくらい美味いのでめちゃめちゃ楽しみなのである

「シトネル、お昼はなんだ?」

「サンドイッチってやつですよ」

「サンドイッチ…だと…!」

「もしかして嫌いでしたか?」

「あぁいや嬉しすぎてつい」

サンドイッチってあったんだな…

「はい、どうぞ」

「ありがとうそれじゃあ、いただきます」

見た目は普通のサンドイッチだが食べてみると
やはりハゲるかと思う位に美味しかった
どんな感じで美味しのか?と聞かれてもこれは実際に食べてもらわないと分からないだろう…

「シトネル、めっちゃ美味いよ」

「ほんとうですか?ふふっ、嬉しいです」

こうしてお昼を食べ終えてまた魔術の練習に戻る事にした

「ごちそうさま、とても美味かったよ、また魔術の練習をしてくるから、ヒスイを頼むぞ」

「えぇ、任せてください」

さて腹ごしらえもすんだし、魔術の練習再開といきますか
とりあえず重ねがけを試してみよう

スピードエンチャントで足に雷を纏わせたあとパワーエンチャントで足に闇を纏わせてみた

「ふむふむ、なるほど重ねがけは無理っぽいな雷が消えちまう」

上半身と下半身別々にやってみよう

スピードエンチャントで下半身、パワーエンチャントで上半身を纏ってみた

「別々に纏う事はできるのか、なるほど」

若干パワーエンチャントが強くてスピードエンチャントで体を軽くしても通常時よりも少しは重い感じだ

「パワー強すぎだろ…」

とりあえず一通りの魔術はできたかな
魔物と戦って試してみよう

「シトネルー、ちょっと試してみたいからルーキーダンジョン潜ろうと思うんだが来るか?」

「行きまーす!」

皆でルーキーダンジョンに潜った
しばらく歩いているとゴブリンがでてきた

コイツは最初の頃は強かったんだが今はもう雑魚だな

(スピードエンチャント)

少し距離をとってゴブリン目掛けて走って勢いよく殴った、ゴブリンは吹っ飛んでいった

「ホームランだな」

「容赦ないですね、シロさん」

「容赦ないのはお互い様だろ」

次のゴブリンはパワーエンチャントで殴ってみた、吹っ飛んだって言うか消し飛んだが正しいかもしれない

「闇ヤバい」

「それ人間に使わないでくださいでよ?」

「当たり前だろ!そんな事したら死んじゃうよ」

「これ魔物化してやったらもっとヤバいんじゃ…」

「………」

「とりあえず外でよっか」

「そうですね」

ルーキーダンジョンから出て広場に戻ってきた
とりあえずエンチャント系はヤバい事が分かったので良かった

すると奥の方から物音が聞こえた

「ボス!コイツですぜ!魔族のくせに人間の味方してるやつは!」

「なるほど、弱そうなやつじゃねぇか、あんな奴にビビって逃げてきたのか?」

「すいません、ボス魔物化してヤバいと思ったので」

「俺は後ろから見てるからさっさと殺ってこい」

「仰せのままに!」

奥からでてきたのは魔族だったシトネルと出会った時に追い払った魔族だ

「お前ら何の用だ?またシトネルでも襲いに来たのか?」

「そうじゃねぇ、用があんのはお前の方だ」

「シトネルヒスイを持って下がっててくれ」

「はい…!」

シトネルが下がったのを確認して戦闘態勢を取る

「手合わせならいつでもいいぞ、なんなら2人ががりできなよ」

「舐めやがって!兄貴は見ててくださいこんなやつ俺だけで十分です!」

「なんだ1人か、いいぞかかってこい」

実は少しビビったりしいるが俺はあの時より強くなった自信がある今なら余裕なはずだ

相手は単純に突っ込んできて殴りかかってきた
簡単に躱すことができた

「まだゴブリンロードの方が強いんじゃないか?」

俺の挑発に乗って突っ込んでくる、ほんとにゴブリンロードの方が強い気がする
俺は横に躱して思いっ切り腹パンしてやった

「グハァッ!」

魔族は吹っ飛んでいったが別に魔物化してた訳でも、パワーエンチャントしていた訳でもない素でパンチしただけだ

「俺強くない?」

「兄貴、アイツ相当強いですぜ、ボス呼んでくだせぇ」

もう1人の魔族が奥に行ったと思ったら強そうな魔族と一緒にでてきた

「なんだお前、やられてんじゃねぇか」

「すいません、アイツ強くて」

「うちに雑魚はいらないんだよ」

「取り込み中悪いんだけどさ、なんの用で来たわけ?こっちも用事あるから帰ってくれない?」

「なぜ人間の味方をしている、お前は魔族だろう?なぜだ!」

「そうだな、魔族なんかより全然いいぞ皆優しいしな」

「そうか、魔族を裏切るか、ならば俺が殺してやろう」

相手のボスらしき人はお怒りの様でこっちを見ている

「本気で行くぞ」

「じゃあこちらも本気を出させてもらう」

とは言っても全身魔物化したら倒れるのでとりあえずずっと人間化していたのを解いて足と腕を魔物化した

「本当に魔物化できるんだな、だが俺の敵じゃない!」

ボスは俺の近くまで来た
すると一瞬で消えたと思ったら横腹に衝撃が走った

「いってぇ!はやすぎんだよ!」

ボスと呼ばれてるだけあって強い
コイツは今まで1番強いんじゃないか?
だが負ける訳には行かない、すぐさまスピードエンチャントを唱える、下半身だけではなく全身に纏わせた

「お前一体何者だ、魔物化に魔術そこまでできて尚人間の味方をするか!」

「あぁ、そうだよ!」

全身は初めてだっが、下半身だけでひたすら練習したから以外にもコントロールできていた
俺はさっきやられたようにやりかえす

高速で移動して横腹パンチだ

「ぐはっ!俺が目で追えないだと!くそ!」

やはりスピードって大事だな
全身に纏わせた事で全てが速くなっていた、移動やら攻撃やら、これなら行けそうだ

「そろそろ終わりにさせてもらうぞ!」

そう言って背後に周り連打してやった
すると勢い良く森の方に飛んでいった

「「ボス!!」」

「魔族を裏切ってただで済むと思うなよ!」

そう言ってボスを追って森に走っていった

「シロさん!流石ですね私何やってるのか見えなかったんですけど」

「魔族怖いなこれから色んな魔族に追われる気がする」

「とりあえず今日の所は明日に備えて帰りますか?」

「そうしよう、流石に少し疲れたよ」

人間化して角と羽を隠して家に帰ることにした

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