腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

35話 友情に似たもの

神界

「藤山!上から来てるぞ!」
「分かってる…よっと!」
優は上に向き直り拳銃で天使の額を撃ち抜く。
「っ…数が多いな…。」
「小宮、魔法で片付ける。」
「分かった。」
優と陸は、天使や魔物やらに絶賛囲まれ中である。
「…エクスプロージョン…!」
くぐもった音の爆発が響く。
「これで半分くらいは減らせたろ?」
「気を抜くなよ…。」
「わーってるよ。…そうだ小宮…。お前にこれを渡しとく。」
「これは…」
優は陸に拳銃を渡す。
「…いいのか?」
「別に…いくらでも作れるしな。」
「そういう問題じゃない。僕にこれを持たせるということは君に危険が及ぶんだぞ?」
「…俺を撃ちたいなら撃てばいい。俺にはそれを否定する資格はないからな。」
「藤山…」
「まあ俺を殺そうってなら容赦しないけどな。」
「ふ…。分かった。受け取っておく。…とは言っても使うのは初めてだがな。」
ドンッ!
そう言いながらもしっかりと魔物の眉間に風穴を開ける陸。
「っ…一体どれだけいるんだ?」
「くそ…これじゃキリがねえな…」
「っ!藤山!下だ!」
「っ…!」
下から天使達が100体近く優に迫る。
「っ…いつまでもやられっぱなしだと思うなよ…!」
優の周りを黒炎が包む。
「らあっ!!」
そのまま黒炎を下に放ち、天使達を焼いていく。
「ピルーク王国流剣術…」
陸は剣を構える。
「…狂い仇花くるいあだばな…!」
花弁が舞うような剣さばきで次々と天使達を切り裂いていく。
「藤山、大罪魔法で何とかならないのか?」
「天使達の鎧…よく見てみろ。胸のあたりに魔我玉を仕込んでやがる…。あれはエトのやつが対大罪魔法ように作ったものだ。大罪魔法は通じねぇ。」
「そうか…」
「色魔法は?」
「あれはかなり魔力を使う。温存しておきたい。」
「そうか、だったら一体一体刻んでくしかねえな。」
そう言って優はグレネードランチャーを2本取り出す。
「おいおい…刻むと言ったのは君だろう?」
「…死ねやオラァ!!」
優はグレネードランチャーを肩に担いで撃ち出す。
「オラオラァ!どうしたぁ!!かかってこいやァ!!」
「ははは…僕は必要なさそうだな…。」


「ふぅ…終わったぞ〜。」
「ああ、おつかれ…。」
「ふぃーっ…スッキリした…。」
「そ、そうか…。」
「さ、とっとと行くぞ。」
「ああ…。」


「…なあ小宮…。」
「どうした?」
「お前は…この戦争が終わったらどうするつもりなんだ?」
「急にどうした?」
「いや…ただ気になっただけだ。」
「まだ分からん。だが…由希と一緒にいる。」
「そうか…。」
「君はどうするつもりなんだ?」
「俺はエトに頼んであっちに戻る。」
「戻る?」
「ああ、やり残したこともあるしな。」
「ミーシェさんはどうするつもりなんだ?」
「連れてくに決まってんだろ?俺がアイツなしで生きていけるわけねえだろが…。」
「本当に…ミーシェさんのことが大切なんだな…。」
「ああ、あいつは…俺の過去のことも優しく受け入れてくれた。何よりあいつといると楽しいしあいつと居たいからな。」
「以外だな…。君にも人間の感情が残っていたのか。」
「たりめーだろ?俺は人間…じゃねえか…。て言うかなんでこんな話お前にしなきゃいけねえんだよ…。」
「最初に振ってきたのは君だろう?」
「はいはい。とにかくとっととミーシェを助けねえと…。そのためだったら俺はお前を利用させてもらうからな…?」
「構わない。利用する以前に僕達の目的は同じだ。」
「…そうだな…。はぁ…本当に…あの時お前らに裏切られてなければ…お前とは少なくとも友達にはなれたと思うよ。」
「…喜んでいいのか?それは。」
「ははっ…知るか。お前次第だよ…。」
「ふ…世界樹…見えてきたな。」
「ああ。気…引き締めろよ?」
「言われなくともわかっている。」



「巨大な魔力…2人…。」
ハーディスはエーテリアに告げる。
「分かってるよ。優くんと陸くんだね…。」
「どうする…の?」
「世界樹の中は僕が作ったダンジョンだ。その中には神達も配備してある。そう簡単に彼らはやられないさ。」
「…そう…かな?」
「不安かい?」
「ううん。あなたが負ける未来は見えない。でも…彼らはここに来ると思う。」
「そう…。君が言うならそうかもね…。」


神々の諸君…聞こえるかい?万物神エーテリアの名をもって命ずる…。客人が来た。歓迎の準備をしようか…!


それに呼応するように反応する3柱の神。


剣神…
武神…
そして悪神。


世界樹で待ち受ける3つの脅威。



 
ウィ〜ッス!ど〜もぉ〜!作者でぇす!
(某ユーチューバー風)
コメント1500超えましたね。ノベルバで1番多いんじゃね?と思うのは自惚れすぎでしょうか?
とまあ前置きはこれくらいにして…
いつもコメントくださる皆さんに感謝を込めてこれからはコメントに対する返事をしようと思います。(まあ他の作者の方はやっているかもしれませんが…)
なのでどしどしコメントしてね?

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コメント

  • けん玉マスター

    リムル・テンペストさん
    コメントありがとうございます。
    たしかに少し可哀想ですね…w
    まあ優だから…うん…仕方ない!

    0
  • けん玉マスター

    かつあんさん
    コメントありがとうございます。
    優がグレランで蹂躙する様子を見たかったので…。
    なんかそう言うのかっちょ良くないっすか?

    3
  • かつあん

    コメント返信ですか〜。いいっすねー!

    小宮様初めて使う拳銃を使いこなすなんてかっこいい!
    ユウはグレランでゴリ押し...フォ〇トナ〇トを連想させますねw

    2
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