腹下したせいで1人異世界転移に遅れてしまったんですが

けん玉マスター

20話 奥の奥の手

「アイスジャベリン!」
氷の槍が優と由希の周りを囲む。
「っ…来るぞ!」
「…ええ!…ソードサンクチュアリ!」
その槍一本一本に剣をぶつけ相殺する。
「なかなかやりますね。ではこんなのはどうでしょう?合成魔法、チェインエクスプロージョン。」
火属性魔法と土属性魔法の合成魔法が何発も繰り出され、辺りを覆う。
「っ…相殺!」
「無駄ですよ。何発も打ち込みましたから…。あなたの魔力じゃこの数は相殺出来ない!」
「…なめんなよ?」
「!」
「ブラックホール。」
魔法が全てブラックホールに吸い込まれていく。
「っ…押し殺しましたか…!ですが無駄です!私にはまだまだ魔法が残っていますから…!」
ワイズマンの周りに魔法陣が展開された。
「…」
優は拳銃を取り出す。
ドンッドンッドンッ!
優は拳銃で器用に魔法陣を撃ち抜いていく。
「その武器は…」
「諦めろ。お前の魔法がどれだけ数があろうと展開速度と銃弾のスピードじゃ格が違う。お前が魔法を撃つ前に俺は魔法陣ごと消し飛ばす。」
「そんな…ですがそれではあなたが攻撃できないのでは?」
さらに魔法陣を展開するワイズマン。
それを撃ち抜く優。
「かかりましたね。一発だけですが魔法陣なしでも私には杖があるのですよ!」
「バカが…。忘れたか?こっちは1人じゃない。」
「!…しまっ…」
ワイズマンの懐に剣を抜いた由希が潜り込む。
ズバッ!
「ぎゃあぁ!」
ワイズマンの右手が飛んだ。
「畳みかけるぞ。」
「…ええ!」
「舐めるなよ…!ガキ共ォ!!」
「お前も丁寧口調崩れキャラかよ…。血の教団そういう奴多すぎだろ…。」
優は拳銃をもう一丁抜きワイズマン目掛けて打ち込む。
「油断したな?魔法陣の制度が弱すぎる。そんな魔法じゃ俺の傷だってつかないぞ?」
「っ…!」
「…ソードサンクチュアリ!」
剣が螺旋状になりワイズマン目掛けて飛んでいく。
「ディバインシールド!」
「結界魔法まで使えんのかよ…。」
「…厄介ね。」
「エクスプロージョン!」
ワイズマンは爆裂魔法を放つ。
「馬鹿が…相殺。」
「!」
「お前の魔力じゃ単発なら俺には効かない。」
「やりますね…。」
「…あ、丁寧口調に戻った。」
「ですがね…私は魔力を模写出来るんですよ。」
「模写?」
「そうです。あなたの魔力と同じ魔力で…」
周りに巨大な火の玉が数発現れる。
「これだの数打てるんですよ…!」
「マジか…!」
「…やばいわね。…サンクチュアリ!」
なんとか防ぎ切ったが、聖域は既にボロボロである。
「…さすが藤山くんの魔力ね。」
「ククク…どうしますか?」
「大罪魔法…」
「!」
ワイズマンの胸が切り裂かれる。
「ガハッ!」
「…ヨハネの黙示録。」
「!…それは…!」
「てか最初からこうしてれば良かったな。」
「…そうね。」
「共闘するまでもない。このままお前は知らない間に切られて死ぬんだ。」
「はぁ…はぁ…大罪魔法…!そうですか…!あなたにはまだそれがありましたね…。」
「なんだ?対抗策でもあんのか?」
「言ったでしょう…魔力を模写すると…大罪魔法の魔力だって模写してしまえばいい…!」
「…」
「さあ来なさい!そんなチンケな魔法直ぐに攻略して…」
スパ…
「かっ…はっ…!」
「大罪魔法がそう簡単に模写できるかよ…。」
首に一閃。
「カバァぁ!!」
首から血が吹き出した。
「…てか私必要だった?」
「さあ?」
「…まだ…でずよ…!」
「「!」」
ワイズマンの体が不気味に波打つ。
「おいおい…しつこいジジイは嫌いだぞ?そういう奴が老害としてTwi〇terとかでおもちゃにされるんだ…。」
「…そんなこと言ってる場合じゃないでしょ?!」
ワイズマンの体は数倍にふくれあがる。
「私は血の教団…幹部…!私は死なない…!」
「かっこいい事言ってるけどキモイわ!」
ワイズマンは身体に魔法陣を纏っている。
「…魔法陣…まさか!」
「…死ね…!」 
100を超える魔法陣からレーザーが放たれる。
「ちっ…イージスの盾…!」
結界魔法最上級魔法で受け止める。
「っ…松山!聖域を…!」
「…ええ!サンクチュアリ!」
「クソ…あの魔法陣の量じゃ近付けねえぞ…!」
「…私に考えがあるわ。」
「…任せるぞ?」
「ええ。結界魔法…持たせて!」
「ああ。」
「遍く精霊たち…力を貸して…!」
由希は手を合わせ祈り始める。
すると由希の周りに沢山の精霊が集まった。
「…出てきて!ニキ!」
その精霊達を糧に、巨大なドラゴンが現れた。
「おいおい…なんだよそれ?!」
「…ニキ…殺っちゃって?」
結界魔法が破れた。
それと同時にニキはブレスを放つ。
「!」
ブレスは魔法陣から放たれるレーザーを押し切った。
「馬鹿な?!こんなことが!!」
ブレスがワイズマンの巨体を包み込む。
「ぎえええええぇ!!!」


「…塵も残ってねえな。」
「…ふふ…ありがとうニキ。」
ニキは頷くと消えていった。
「…助かった。」
「…ええ。こちらこそ。敵はまだ居るわ。行きましょ?」
「ああ。」



間に合わなかった!すいません!
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コメント

  • LLENN_p

    松山もチートかいっw

    3
  • ノベルバユーザー240181

    いらないいらない松山いらない

    3
  • かつあん

    魔法陣の制度→魔法陣の精度では無いですか?

    一言言います...ニキ強ぇ!

    2
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